大学の理系転換支援の基金、200億円増へ[朝日]25/11

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朝日新聞の記事によると…

大学の理系転換支援の基金、200億円増へ 教員確保への支援体制も

文部科学省が、大学の理系学部新設などを支援する基金を200億円積み増す方針を固めた。残る基金の一部と合わせた約1千億円で、主に大都市圏にある文系の大規模私大の理系学部新設や文理融合教育を進める。支援の仕組みも強化する。

[全文は引用元へ…]11/27(木) 6:00

以下,Xより

【Yahoo!ニュースさんの投稿】

引用元 https://news.yahoo.co.jp/articles/3833d5e3506759689d51ed9a078da6df61ff28a1

みんなのコメント

  • 高校の数学教員ですが、数学IIICもロクにできないのに、理系に進学しようとする生徒が毎年一定数います。 はっきり言って本人のためにならないし、偏差値の低い大学が理系転換したところで何になるのかと思います。 それなら既存の私大理系に、設備投資や補助金を出す方が先決でしょう。 子どもの数は減っていくわけです。弱小大は潰れるか吸収合併されて生き残りをかけるしかないと思います。 線形代数や微分積分学は理系に進めば、数学科だけではなく物理学科や情報学科、電気工学系などどこでもマストになる分野です。 理系なのに、高校でやるような微積すらできない人間が大量に送り込まれ、大学1年でやる内容は高校数学のおさらいみたいな大学が量産される未来しか見えません
  • 大学の枠組みは国がもっと積極的関与するべき。 急速に少子化しているのだから、基本は子供の自由選択とは言え、どの分野にどの程度人材を確保するのかという視点は極めて大事。 間違いなく今後の国の経済発展に影響するよ。 あと優秀層、富裕層が医学部進学に偏る感じも非常に心配。 医療は社会インフラなので大事だが、保険料で食べていく世界だし、経済発展に寄与する業界ではないので、そのあたりも国策として考えてもらいたい。
  • 理系の大学教員は、高校までの先生とは評価軸が違い、「教育が上手いか」よりも 研究成果(論文・外部資金)でキャリアが決まる“研究者” です。教育は副次的業務という側面が強いです。 そのため、大学院があって院生と一緒に研究できる大学の方が、教員にとっては成果が出しやすく、昇進(准教授・教授)にも有利です。 逆に、学部だけの新設校では、学生だけで高度な研究を進めるのが難しく、教員は授業や実験指導の合間に“一人で研究”を回さなければなりません。 これは研究者にとって非常に厳しい環境で、実績が積めずキャリアも停滞します。 こうした前提で考えると、「理系教員を確保する」という言い方に少し違和感があります。 もし教育中心の職を増やしたいのなら、日本の制度では 大学よりも“理系の専門学校”の拡充の方が適切ではと感じます。
  • IT系の採用担当してますが、理系だからといって能力が伴ってない限り優遇されるわけでもないです。そして、文系だからといって不利になることはありません。浅はかな気持ちで理系にいく方が危険に感じております。能力が伴ってないのに志望動機も地に足がついてないことにすら気づけてないのか認めたくないのか。こういう場合、文系でコミュ力あって学習すればITスキル習得できそうな層のほうが需要あります。無闇に理系学生増やすより、国公立の理系の設備投資が長期的な目線だと大切だと思っております。 少子化なのに理系新設学部って、、やはり利権なのかな?と疑ってしまいます。
  • 理系を増やすなら、まずは早慶・理科大・芝浦など、もともと理系が強い大学に大学院の整備費用などをしっかり支援する方が効果が出やすい気がします。 大学の数も多いので、急いで文系大に理系を作らせても、教員や設備が追いつかない心配もありますし。 また、国の財政状況を考えると、首都圏に新しく国公立をつくるのも現実的ではなさそうなので、今ある私大を理系の拠点として伸ばすことは悪くない選択かなと思います。 その場合、奨学金や給付型の支援をもっと充実させ、進路の選択肢を広げられるようにして人材を増やす方向に進むことが必要ですね。 地方では、既存の国公立の理工系に投資していくことができるとベストかなと思います。
  • AIなどの研究を最前線でやっているような技術者達が、大学から誘われたからといって、教える側にまわることなんてあるのだろうか。 イメージとしては昔はバリバリやっていたけど、少し歳を重ねて、激務に耐えられなくなってきたような人が転身するような感じなのだが。 教えるなら最新のものを扱っている人じゃないと、教育内容や学生の質にも影響するだろうし。
  • 日本は今までの政権が利権優先で私腹を肥やしてきたため、こういった技術に支援が回らず中国など後進国であった国に追い越されてしまった。 資源が無いため技術立国で成り立ってきたのに自民党の政治家と天下りやつながった企業等の身内に莫大な税金を吸い取られ、高度な技術もどんどん中国に流出し後進国になってしまう。高市政権になってようやくその流れを改善しようとしている。 私腹を肥やしてきた前外務大臣などの妨害は激しいだろうがスパイ防止法や中国人優遇政策も含め高市政権には頑張って日本や国民を守ってもらいたい。
  • 私大が理系学部を新設するのであれば別の学部を統廃合させ、募集人数を全体で2割減、かつキャンパスを郊外に移転を条件にしたら良いと思います。 理系学部の新設と言いますが、そもそも数学や理系科目が苦手な子が理系に進むのは地獄ではないでしょうか。 特に今は国立大でも卒業要件にGPAを求めるところもあるくらいです。 最善は、国公立大と実績のある研究をしている私大理系学の研究室への交付金を増やし、新設はさせない。だと思います。
  • 良い取り組みだとは思いますが、理研が大量に雇い止めをやって訴訟も起きている事も考えると育成したは良いがその受け皿は?正規で雇えるの?っていう問題もセットで考えなければ、未来はないと思います。 優秀な人は結局海外(中華圏)に流れ日本の金で育成だけして貢献の対象は他国となる頭脳流出のリスクさえ感じます。 労働市場も鑑みた方針を期待したい
  • 高校の先生がこの記事を読んだら、理系が増えるといっても主に情報系とかデータサイエンス系だろうからそういう学部学科の入試が簡単になる、高校生には理系を選択してそういう方向のところを受験するように勧めよう、と考えるんだろうな。  結果、情報系はAIが活躍する部分が大きくなり、そういうところを卒業した人は、コンピュータ関係の基礎を学んだ人、という立場で就職できるだけになる、という展開を予想。
  • 理系の時代ですかね。ネットがあるので文理両道も可能では?
  • なんかエアコンの修理費も出せない国立大学はあるみたいなんですけど。そっちにもお金出してあげて。
  • 普通科高校の工業高校への転換や高専の増設みたいな事が出来る方が実効性はありそうな。大学の理系への転換はよほどベースがあるとこでないと難しい気がする
  • これ必要。なんなら小学校の算数という謎ルールに満ちた科目や理科実験の足りなさ小学教師の指導の下手さも数学嫌いの一因なのでここを何とか
  • 今の化学、昔の大学の分野まで入るほど難化し、一部の優秀な生徒以外はこなしきれず、かえって多くの理系学生を理科嫌いにしているって理科の先生言ってたけど、どうなんだろ
  • 授業の内容はそのままで、マルクス経済学部をマルクス物理学部にしそう
  • 既存の国公立の理系基礎科学系研究室は、装置の修理もできず、試薬も買えず困っているのに、また私学に投資ですか…。理系が増えるのは良いが、教員に適した人材が少ない分野なのに箱だけ増やす…。 いい加減、実験系基礎研究にはお金や時間がかかることを理解して欲しい
  • 女子枠卒業生用の採用枠としか思えないんやが
  • あの小学校から英語やITみたいなのをやらせるのをやめた方が人材が育つ気がしますけどね。国語と算数をしっかりやった上で、実験や自然観察をする機会を増やすと必然的に理系に人が集まると思います。 その上で理系学部を増やす方が良いかと
  • 理系はそもそも才能だと思う そして、楽しさを教えてあげられる人材が必要だし、日本の数学や理科の教育を根本的に変えないと、大学の学部増やしたってついていけないから入れないになるし、入れてもついていけなくてやめてしまう 数学や理科は詰め込みでは無理な人もいる
  • 新設に金使わせるよりもっと他にやる事あるだろ…。

japannewsnavi編集部の見解

理系学部増設とその課題について

大学の理系転換を後押しするため、国が基金を増額する方針を示したことを受け、さまざまな立場から多くの声が寄せられております。理系人材の不足が続く中、政策として一定の方向性は理解できるものの、現場を知る人ほど慎重な意見が多いことが印象的でした。高校教育の実情、大学側の運営体制、研究環境の現状など、議論の出発点は多岐にわたります。今回は、それらのコメントを中心に整理しながら考えてみたいと思います。

まず教育現場からは、高校の数学や理科の基礎すら十分に理解できないまま理系を志望する生徒が毎年存在するという指摘がありました。特に数学では、微分積分や線形代数は大学一年で必須となるため、基礎が弱いまま進学すると苦しむ生徒が増えるとの懸念が出ています。理系の学部を新設しても学生の基礎力が不足していれば大学側が高校内容の補習に追われ、学問の入口ですら本来の形にならないことが想像されます。この点を考えると、学部を増やす前に初等中等教育を整えるべきだという意見も自然に思えます。

大学側の課題として特に多かったのは「研究環境の現実」と「教員の確保の難しさ」です。大学教員は授業よりも研究成果で評価されるため、研究室や設備が整っていない新設学部は教員にとって魅力が乏しく、優秀な人材が集まりにくいという声が複数ありました。大学院がない学部の場合、研究を学生だけで進めることが難しく、教員は多忙な教育業務を抱えながら研究を単独で続ける必要があります。このような環境では成果が出にくく、教員のキャリア形成にも不利益が生じるため、理系教員が確保しづらいという指摘は現実的だと感じられます。

一方、企業側からは「理系の看板だけでは評価されない」という率直な声が寄せられています。IT企業の採用担当者からは、理系だからといってスキルが伴わなければ優遇されず、逆に文系でもコミュニケーション能力と学習意欲があれば十分戦力になり得るとの意見がありました。安易に理系進学を促すより、既存の理系大学の設備投資を優先するべきだという主張も共通して見られます。学生を増やすことを急ぐと、教育の質や学生の理解度とのギャップが大きくなり、結果として社会の需要に応えられない人材育成になりかねないという指摘は重いものです。

国公立や既存理系大学への投資の必要性

今回の方針については、箱を増やすだけでは意味がないという声も多く見られました。特に国公立大学の研究室が修理費や試薬費さえ確保できず苦しんでいる現実を挙げ、まず既存の研究基盤を強化すべきだとする意見があります。設備投資が不足すれば学生が高度な実験や研究に触れられず、理系教育の質は下がることは避けられません。理系学部を新設しても、肝心の研究機器や専門書、最新技術に触れる環境が整っていなければ本末転倒です。基金を私学の新設学部に広く配るより、理系伝統校や実績ある研究室への重点投資が効果的ではないかという意見が目立ちました。

また、人材流出の問題も指摘されています。国内で育成した優秀な研究者が、待遇の良い海外へ流れていく現状を踏まえると、育成と同時に受け皿の整備が不可欠だという声です。研究職の非正規雇用問題や理系人材の待遇改善を避けて通ることはできず、単に学生数を増やしても意味が薄いという懸念が広がっています。研究費の安定供給、ポストの確保、キャリアパスの透明化など、総合的な改革が求められるでしょう。

さらに、理系教育の基盤を支える高専や工業高校、専門学校の役割に光を当てるべきだという意見も上がりました。基礎的な技術教育が手厚く行われるこれらの学校は実践力のある人材を多く輩出しており、大学新設より実効性が高いのではないかという考え方です。特にAIや情報分野などは学部の看板より学習内容が重要であり、むしろ専門学校的な枠組みの方が機能するという声もあります。

初等中等教育の改善と理系人材育成の根本

議論の中で示唆的だったのは、理系人材不足は大学だけの問題ではなく、小中高の教育の積み重ねが大きく影響しているという視点です。特に数学嫌いを生む授業構成や、実験の機会が乏しい現実を指摘する声が複数ありました。算数の概念が曖昧なまま進み、中学・高校で無理に詰め込むことで苦手意識が強まり、結果として理系選択が伸びないという見方も説得力があります。自然観察や科学実験の体験がもっと充実すれば、自然に理科好きな子どもが増え、大学での理系拡大が現実味を帯びるのではないかという意見も印象的でした。

また、理系分野の難化が生徒の負担になっているという現場の声もありました。化学が昔の大学内容に近づき、優秀な層以外はこなしきれず、かえって理科離れを生んでいるという指摘です。理系は才能の側面もあり、詰め込みでは限界があるという考え方もあります。楽しさや本質を伝えられる教員の育成が重要であり、教育内容を見直さない限り学部増設だけでは解決しないという意見が広く見られました。

総じて、今回の基金増額は理系人材不足に対する一歩ではあるものの、学力の実態、研究環境、人材流出、初等教育の課題など、多くの問題を抱えたまま進めば効果は限定的だと感じさせます。理系学部を増やすだけではなく、教育の連続性と研究基盤の整備を意識した政策が求められるのではないでしょうか。

執筆:japannewsnavi編集部

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