対馬の浜辺に中国や韓国からポリタンクやペットボトル大量に漂着…健康影響も懸念、「国際的なルール必要」[読売新聞]

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記事によると…

プラスチックごみによる環境汚染が世界で深刻化する中、国内でも日本海沿岸の自治体などがアジアからの漂着ごみに悩まされている。世界初の汚染防止条約の策定を目指してスイスで15日まで行われた政府間交渉は合意に至らず、関係者は対応の遅れを懸念する。一方、日本は世界有数のプラごみ排出国でもあり、海を汚さない対策も求められる。

 韓国・釜山から約50キロ・メートルに位置する長崎県対馬市。市西部の浜辺は、ポリタンクやペットボトルなどのプラごみで埋め尽くされていた。観光ガイドの坂田彰子さん(45)は「何度回収しても、大雨や台風の度に流れ着く」と嘆く。

[全文は引用元へ…]

以下,Xより

【読売新聞オンラインさんの投稿】

引用元 https://www.yomiuri.co.jp/national/20250817-OYT1T50067/

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japannewsnavi編集部の見解

プラスチックごみによる環境汚染がますます深刻化し、国際的にも条約策定が停滞している現状を知り、私は強い危機感を覚えました。スイスで開かれた政府間交渉は合意に至らず、世界で初めてとなるはずの汚染防止条約の行方は不透明です。問題は各国が利害を優先して足並みを揃えられないことにありますが、その遅れは環境破壊の加速につながります。私たちの海や生活圏に漂着している現実を見れば、悠長に構えている時間は残されていないと強く感じます。

国内でも、長崎県対馬市の海岸に押し寄せるペットボトルやポリタンクの山は深刻です。台風や豪雨のたびに繰り返し漂着する状況は、現場の人々の努力を追い越す勢いで続いています。回収しても回収しても尽きない現状は、根本的な解決が国外の排出削減にかかっていることを示しています。市の調査で中国や韓国から流れ着いた容器が大半を占めるという結果は、国際的ルールなしでは改善しないことを物語っています。

しかし、国内からの流出も決して小さくはありません。太平洋や瀬戸内海で確認されたペットボトルの多くが日本国内発だったという事実は、私たち自身の生活習慣や廃棄意識の甘さが招いたものです。使い捨て文化に依存した日常が、国境を越えて環境を傷つける原因となっているのは皮肉にすぎません。日本は米国に次ぐプラスチックごみ排出国という不名誉な立場にありながら、改善スピードは鈍いままです。

政府は「プラスチック資源循環促進法」を施行し、大規模事業者への罰則付き義務を課しましたが、小規模事業者は対象外で取り組みは一部に限られています。結局、プラスチックの利便性とコストの安さが選ばれ続け、現場の経営者からは「紙製には切り替えられない」という声も出ています。現行制度は理想と現実の溝を埋めきれておらず、抜本的な抑制にはまだ遠い印象です。

プラスチックごみはやがて細かい断片「マイクロプラスチック」となり、魚介類を通じて人間の体内にも入ると指摘されています。すでに科学者たちはその健康影響を警告していますが、確実なデータが揃う頃には手遅れになる可能性が高いでしょう。だからこそ、今の段階で大胆な抑制策を進めなければなりません。

最近の政治動向を踏まえると、環境政策は物価高対策や防衛費の議論に押されがちで、後回しになっている印象を受けます。しかし、環境問題は時間を置けば置くほど被害が拡大する性質を持っています。財政負担を理由に先延ばしを続ければ、結局はより高い代償を払うことになるでしょう。

私は、日本が率先して国際的ルール作りに本気で関与する必要があると考えます。外交の場で主導権を発揮しなければ、漂着ごみの被害を受け続けるだけの立場に甘んじることになります。さらに国内では、使い捨て文化からの脱却を強く意識することが不可欠です。ラベルレスボトルや代替素材は一歩前進ですが、それが一部の企業努力に留まっているうちは効果は限定的です。国全体の方向性として「利便より環境」を優先する覚悟が問われています。

国民一人ひとりの行動も重要です。買い物袋の有料化が浸透したように、小さな変化は確実に積み重なります。しかし、それを国民任せにするのではなく、政治が環境対策を最優先に掲げ、国際社会を動かす強い意志を示すことが必要です。環境負荷を下げる仕組みを徹底して整え、経済的利益より未来の安全を選ぶ判断がなされなければ、この問題は解決に近づきません。

私は、このプラスチックごみ問題を放置すれば、日本の海も食の安全も取り返しのつかない状態になると危惧しています。だからこそ、日本は「世界有数の排出国」としての責任を自覚し、率先して国際ルール作りに取り組むべきです。そして国内の制度改革も、抜け穴を残さず実効性を高める方向で進める必要があります。環境政策は将来世代への最大の責任であり、遅れを許せる余裕はもう残されていないのです。

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