大阪府が中国・上海に構える「大阪政府上海事務所」──地方自治体が“政府”を名乗る異常

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大阪府HPより

中国でのビジネス展開に上海事務所をご活用ください!

大阪政府上海事務所(公益財団法人大阪産業局上海代表処)のご案内

上海事務所の概要

設立後30年以上にわたって中国でのビジネス展開をサポート

上海事務所は、1985年11月に、上海をはじめとする中国企業との貿易や、中国への企業進出をお考えの大阪府内企業の皆様に対し、情報提供などのサポートを行うことを目的に設置されました。
以来、中国国内でも特に経済発展の著しい上海市、江蘇省、浙江省の華東地域を中心に、地域経済事情や投資環境を調査するとともに、対中投資・貿易を検討するため訪問された企業や関連団体に対して現地でのサポートを行っております。
※2013年1月1日より、大阪市上海事務所と統合し、大阪政府上海事務所として運営しております。

大阪政府上海事務所

上海事務所の主な活動内容

  1. 経済交流の促進
    • A.中国(上海)ビジネスサポート(詳細はこちら
      …中国華東地域(上海市、江蘇省、浙江省)等における販路開拓支援を中心とした様々なビジネスサポートを行っています。
    • B.大阪からの企業ミッション団の受入れ・アテンド
      …現地政府や関連団体・企業との交流を促進しています。
      • 展示会・見本市への出展支援:上海市政府等と連携し、政府主催の各種展示会への出展をサポートします。
      • 情報提供:ビジネスに役立つ各種情報を提供します。
      • 個別相談:現地ネットワークを通じ、企業の問題解決のお手伝いをします。
  2. 中国企業の大阪への誘致 対日(大阪)投資の促進をしています。
  3. 観光客誘致の促進 個人、団体、修学旅行等の大阪への誘致をしています。
  4. 科学技術・先端分野等における交流 環境、エネルギー、情報通信等における大阪と上海の交流を促進します。
  5. 友好交流活動 大阪府と上海市の友好都市提携(1980年締結)に基づく友好交流事業を推進しています。

※上海市の概要はこちら(府民文化部 国際課ページ)

「中国(上海)ビジネスサポート」のご案内 ~海外ビジネスチャンスをバックアップします!~

大阪政府上海事務所(公益財団法人大阪産業局上海代表処)では、中国でのビジネス展開や中国企業との新たな取引を希望される府内企業に、支援サービスの一環として「中国(上海)ビジネスサポート」を行っております。

『大阪政府』の正体:誰がこの名をつけ、なぜ誰も止めなかったのか

■ 大阪府が中国・上海に構える「大阪政府上海事務所」──

その名称は、日本の統治構造を根本から揺さぶる可能性を孕んでいる。

正式には「公益財団法人大阪産業局上海代表処」。しかし、大阪府の公式文書や現地表記では**『大阪政府上海事務所』という名が使われている。

この事務所は1985年に設立され、以来30年以上にわたって中国・上海に常駐**。大阪府内企業の中国進出・貿易支援を目的に、現地調査・企業対応・現地ネットワーク形成などの活動を展開してきた。

■ 「政府」を名乗る地方自治体──これは明確な制度逸脱である

日本の地方自治体(大阪府・大阪市)は、**「政府」ではなく「地方公共団体」**である。

憲法および地方自治法において、「政府(Government)」という呼称を使うのは日本国政府、すなわち内閣のみであり、都道府県がその名を対外的に使用することは本来あり得ない。

にもかかわらず、大阪府は外部向けに「大阪政府上海事務所」という命名を使用し続けている。

この名称は、国際社会に向けて「大阪が一つの主権的な政府として活動している」と誤認させるリスクを伴う。事実、中国や第三国から見れば、これは「日本政府とは別に、大阪という地方国家が存在している」かのように映りかねない。

■ 命名の起点:2013年、大阪市との統合

この「大阪政府上海事務所」という名称が使われ始めたのは、2013年1月1日、大阪市上海事務所と大阪府上海事務所が統合された際とされる。

統合後の運営主体は公益財団法人大阪産業局。大阪府と大阪市が出資・設置する外郭団体であり、形式上は非営利法人であるが、実態としては大阪府の外延組織として機能している。

問題は、その際になぜ「大阪政府」という表現が採用されたのか。そして、それを府内部・外務省・総務省などの関係機関がなぜ誰も止めなかったのかである。

■ ブラックボックス化した“地方外交”

この事務所は、大阪府の国際戦略の一環として、華東地域(上海・江蘇・浙江)との連携・企業進出支援などを行っているとされる。

しかし、その実態はブラックボックス化しており、以下のような重大な懸念がある。

  • 名称使用の正当性が不明
  • 「大阪政府」と名乗ることの法的根拠が不在
  • 外務省・内閣府との役割分担や承認体制が不透明
  • 上海事務所の活動が、国家レベルの外交や通商戦略と競合・干渉している可能性

■ 公益財団という構造による“統治回避”

大阪府はこの事務所を直接府庁部局としてではなく、「公益財団法人大阪産業局」という法人格の下で間接運営している。

この構造により、府の議会による直接的な監視や行政監査の対象から外れやすくなっており、

予算・人員・契約・活動内容のすべてが「実質公務」でありながら、形式上は非公務として処理されている。

これにより、「大阪府の対中外交的活動」が、法的制御を受けずに現地常駐・展開されている異常な状態が続いている。

■ 誰がこの名前をつけ、なぜ誰も止めなかったのか

この命名に明確な議決記録・責任者名は現状確認されていない。

可能性としては、

  • 当時の大阪市・大阪府の国際部門担当者による便宜的表現
  • 大阪産業局が現地用パンフレット・名刺・サイトで独自表記
  • 「大阪府・市合同の存在を示す中立的表現」として意図的に曖昧化

いずれにしても、「大阪政府」という重大な誤認を与える表現が、公的事務所に公式に使われている状態を容認してきた組織的責任は極めて重い。

■ 結語:これは行政機構の越権行為である

地方自治体が「政府」を名乗り、30年以上にわたり外国に常駐し、現地で調整・交渉・支援を展開している。

これは明らかに外交権限の越境であり、国政秩序に対する重大な逸脱である。

この問題は、単に大阪府の一部門の話では済まされない。

**「地方自治体の外交行動」「国家と地方の境界」「行政組織の命名権限」**という、制度的根幹に踏み込む問題だ。

 今後必要な対応

  • 「大阪政府」名称の即時廃止と法的整理
  • 外務省・内閣府による実態調査
  • 公益財団法人の運営構造と責任主体の明確化
  • 上海事務所の活動実績・予算・成果報告の全面開示

以下,Xより

【 X投稿】

引用元 https://www.pref.osaka.lg.jp/o110030/ritchi/shanghaisupport/index.html 大阪府HP

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みんなのコメント

  • 「大阪政府」って名前、さすがにやりすぎじゃない?地方自治体が勝手に“政府”名乗るの、どう考えても違和感ある。
  • あれって中国側の表記の問題だと思ってたけど、大阪側も使ってたと知ってビビった。誰がOK出したのか気になる。
  • 自治体が海外で活動するのは理解できるけど、名前だけはちゃんと線引きしないと国際的に誤解を生むでしょ。
  • 公益財団通して運営してるから議会の目が届きにくいって、まるでうまく隠したいみたいに見えちゃう。
  • 民間っぽく見せておいて、実質的には公務ってパターン、最近の政治の典型すぎて逆に清々しい。
  • 国と地方の役割分担ガン無視して、「大阪政府」って堂々と名乗るの、割とアウト寄りだと思う。
  • 表現の問題で済ませていい話じゃない。国際社会での誤認って、時に外交問題にまで発展するからな。
  • 地元の企業支援のためなら何でもOKってわけじゃない。やり方と筋を通すことがまず必要。
  • 大阪が独立国家扱いされるような表現を、なんで誰も止めなかったのか。本当に謎すぎる。
  • 中国に対してだけなら通用する理屈でも、他国に見られたらマズいでしょ。外交ってそういうもんじゃん。
  • わざとやってるなら戦略としては賢いのかもだけど、国内法制と食い違ってる時点でそれはリスキー。
  • いま国と地方の関係が微妙な時期だからこそ、こういう「政府」表記みたいな事案はちゃんとケジメつけないと。
  • 財団経由でやってるからって、府の責任がゼロになるとは思えない。むしろ曖昧な方がタチ悪い。
  • 外務省や総務省も知ってて放置してたのかと思うと、それはそれで制度として終わってる感ある。
  • 民間と公共をうまく混ぜて使い分けるスタイル、最近多いけど、制度の穴突いてるようにしか見えん。
  • 名前を変えるだけなら今すぐできる話。それをしないってことは、やっぱり意図があるって勘ぐられても仕方ない。
  • 中国との距離感が改めて問われるような案件だと思った。無自覚なメッセージの怖さよ。
  • 地方発の国際交流自体は賛成だけど、ルール無視してまで拡大するのは違うと思う。
  • そろそろ外郭団体の使い方を見直した方がいい。実態が行政なら、ちゃんと行政として扱うべき。
  • 言い訳じゃなくて説明を聞きたい。「大阪政府」がどうして生まれ、なぜ続けられてるのかを

japannewsnavi編集部の見解

「大阪政府上海事務所」という名称が長年使われてきたという事実を知り、私は深い違和感を覚えました。最初は「表現の問題」かと思っていたのですが、調べれば調べるほど、それが単なる言葉の選び方の問題ではなく、日本の統治構造そのものをゆがめかねない重大な問題であることが見えてきました。日本という国の枠組みを支える法制度、外交体制、国と地方の役割分担。それらの基盤に対して、この“表現”がじわじわとボディブローのように効いてしまう。そんな危機感を強く持っています。

まず大前提として、大阪府は「地方自治体」です。いかに経済的な力があろうと、どれだけグローバルな活動をしていようと、「政府」と名乗る権限はありません。これは感情論ではなく、憲法と地方自治法という法律の定めに基づく、明確な制度上のルールです。「大阪政府」という言葉が海外で使われれば、それはあたかも大阪が日本国とは別の主権体であるかのような印象を与えかねません。それが誤解であっても、一度浸透した誤認は簡単には消えません。だからこそ、国としての表現、名称、制度の一貫性は、どんなに小さなケースでも厳密でなければならないのです。

私は大阪府が「公益財団法人大阪産業局」という枠組みを使い、行政の外郭団体に事務所を任せているという構造にも危うさを感じました。公益財団という名前であっても、実質的に自治体の指示で動いているのなら、限りなく「公的活動」に近いわけで、その場合、当然議会の監視や報告責任が伴うべきです。しかし実態を見ると、公益財団という形を取ることで、制度上の監査を回避し、府の意思決定がブラックボックス化しているように思えてなりません。これは民主主義の観点からも、健全とは言い難い状況だと思います。

もっとも引っかかるのは、「なぜ誰もこの名称を止めなかったのか」という点です。内閣府、外務省、総務省、そして大阪府自身。関係する行政機関が複数存在しているにもかかわらず、10年以上にわたってこの表記が続けられてきたという事実は、明らかにシステムのどこかに欠陥があるとしか思えません。もちろん、外交や表現に関する事案は判断が難しく、現場で調整が必要なことも多いのは理解しています。しかし、だからこそ一定のガイドラインや基準が必要なのではないでしょうか。自治体が国際社会に出ていくこと自体は否定しません。むしろ今の時代、地方の発信力は大切です。ただし、国としての立場や枠組みを明確にし、その中での活動であるということを外に向けてはっきりと示す必要があります。

最近の政治動向を見ても、地方自治体が国に先んじて独自の政策を展開する動きが目立つようになっています。たとえば、外交的な性質を持つ都市間協定や、海外投資家向けのプロモーション活動など、国との連携や情報共有が不十分なまま進んでいるケースもあります。こうした流れの中で、「大阪政府」という表記が問題視されなかったことは、政治全体の緊張感の欠如、あるいは自治と主権の境界に対する意識の薄さを象徴しているように見えます。危機管理や制度の設計という視点で見ても、大きな課題だと感じます。

一方で、私はすべてを大阪府や関係者の悪意と見るつもりはありません。もしかすると、現場の感覚としては「大阪府と市の連携を象徴する中立的な名称」として「大阪政府」という言葉が使われたのかもしれません。あるいは、現地スタッフの便宜や、表記上の簡素化を狙ったものだった可能性もあるでしょう。しかし、たとえ意図がなかったとしても、公的機関が使う名称には責任があります。そしてその名称が国の制度と矛盾しているならば、即座に見直すべきです。それは常識であり、組織の倫理です。

私はこの問題が、今こそ正面から議論されるべきだと思います。「国と地方の関係」「行政機関の表現」「公益法人の統治構造」──すべてがつながっています。小さな見過ごしが大きな誤解を生み、やがて制度の歪みとなる。だからこそ、一つひとつ丁寧に検証し、是正する姿勢が求められるのです。今回の件は、大阪だけの問題ではありません。全国の自治体に共通する「越えてはならない線」がどこにあるのか、それを明確にするための機会にすべきです。

結論として、私は「大阪政府」という表現は即刻改めるべきだと考えます。そして、関係省庁や自治体が共同で調査を行い、なぜこうしたことが起きたのかを国民に説明する責任があると思います。行政は透明でなければならないし、制度は常に見直されるべきです。主権国家の一員として、地方自治のあるべき姿を守るためにも、この問題を曖昧に済ませてはいけません。

執筆:編集部A

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