【フィリピン】中国からの密輸白タマネギに重金属&サルモネラ菌の陽性反応

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アセアンポータルによると…

フィリピンで中国から密輸のタマネギに重金属とサルモネラ菌の陽性反応

フィリピン政府は、中国から密輸された410万PHP相当の白タマネギから重金属とサルモネラ菌の陽性反応が出たことを発表した。

フィリピン農務省によると、4月26日、フィリピン国家警察(PNP)犯罪捜査・探知グループ(CIDG)は、パンパンガ州メキシコのバランガイ・ラウグで、鶏のから揚げと偽って申告された合計34,200キロの白タマネギを積んだ2台のコンテナバンを押収した。貨物は4月20日に香港船籍のSITC Hochiminch経由でスービック港に到着し、マニラに拠点を置くLeksei B. Specialized Goods Trading社に委託されていた。

今回の重金属とサルモネラ菌の陽性反応が出た発表は、植物産業局(BPI)の植物製品安全サービス課と国家植物検疫サービス課が、上記の違法貨物に対して実施した検査にて確認されたものとなる。

現地の地方検察庁長官らは、「誤申告された農産物の持ち込みを防ぐことは、食の安全を確保するだけでなく、植物の病気や害虫の蔓延を食い止めるためにも極めて重要です。重金属中毒は、ガンや主要臓器の損傷につながる可能性があり、サルモネラ菌は食中毒やその他の感染症を引き起こす可能性があります。私たちは、フィリピン国家警察(PNP)犯罪捜査・探知グループ(CIDG)の違法出荷に対する迅速な行動に感謝します」との旨を述べた。

フィリピン植物産業局(BPI)は、「今回の事案の輸入業者も倉庫も認定を受けていません。私たちはCIDGや他の法執行機関と協力し、国境だけでなく、消費者に届く前であっても、このような違法行為を取り締まる努力を続けていきます」との旨を述べている。

[全文は引用元へ…]

フィリピン農務省公式サイトより

DA長官、パンパンガ州で押収された密輸白玉ねぎを検査

著者: DAプレスオフィス | 2025年5月9日

メキシコ、パンパンガ(2025年5月9日) – フランシスコ・P・ティウ・ラウレル農務長官は金曜日、中国から密輸された白玉ねぎ推定34トンを積んだコンテナバン2台を検査した。市場価値は約410万ペソ。

植物産業局植物製品安全サービス部門と国家植物検疫サービス部門が実施した検査により、密輸された野菜には重金属とサルモネラ菌が検出された。

加工済みの鶏肉の唐揚げと誤って申告されたこの積荷は、マニラに拠点を置くレクセイ・B・スペシャライズド・グッズ・トレーディング社に委託され、4月26日にメキシコのパンパンガ州バランガイ・ラウグにある倉庫でフィリピン国家警察犯罪捜査摘発グループ(CIDG)によって押収された。

ティウ・ローレル長官はCIDGの迅速な行動を称賛した。

「警察官の皆様には、警戒を怠らず、DAと協力して公衆衛生と地元農家の生活を守ってくださったことに感謝いたします」とDA長官は述べた。「誤申告された農産物の輸入を防ぐことは、食品の安全を確保するだけでなく、植物病害虫の蔓延を防ぐためにも極めて重要です。」

重金属中毒は癌を引き起こし、主要な臓器に損傷を与える可能性があり、サルモネラ菌は食中毒やさまざまな感染症を引き起こす可能性があります。

BPIによると、輸入業者も倉庫も同庁の認定を受けていないという。コンテナ1つには白玉ねぎ入りの赤い網袋1,800個、もう1つには1袋9キロの袋1,600個が入っており、合計約34,200キロだった。

タマネギはSITCホーチミン号に乗って4月20日にスービック港に到着した。

BPIのグレン・パンガニバン局長は、公衆衛生と食品の安全確保のため、BPIは引き続き法執行機関と協力していくと述べた。「CIDGやその他の法執行機関と協力し、国境内だけでなく、消費者に届く前にも違法行為を抑制していきます」と、同局長は述べた。[全文は引用元へ…]

以下,Xより

【アセアンポータルさんの投稿】

引用元 https://portal-worlds.com/news/philippines/36555#google_vignette 

https://www.da.gov.ph/da-chief-inspects-smuggled-white-onions-seized-in-pampanga/

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みんなのコメント

japannewsnavi編集部Bの見解

中国からの密輸タマネギに潜む危険性

フィリピン政府が発表した内容によれば、中国から密輸された白タマネギから、重金属およびサルモネラ菌が検出されたとのことです。今回の摘発は、食品の安全性のみならず、国境を越えた不正取引の深刻さを浮き彫りにしたと言えるでしょう。押収されたのは、から揚げと偽って申告されていたコンテナ2台分、合計34,200キロにも及ぶ量であり、これはもはや個人レベルの話ではなく、組織的な密輸と見るのが自然です。

現地報道によれば、スービック港に到着した貨物は香港船籍の船を使って搬入されており、マニラに拠点を置く業者が関与していたことも判明しています。食料品という性質上、消費者の口に入る前に摘発されたのは不幸中の幸いですが、もしこれが見逃されていた場合、深刻な健康被害が出ていた可能性も否定できません。重金属による健康被害は長期的に現れることもあり、がんや内臓疾患の原因とも言われているだけに、今回の事案は見過ごせないものです。

食の安全は、国家の基本的な責任です。その意味で、フィリピン国家警察や植物産業局などの迅速な対応は高く評価されるべきですが、そもそもこうした危険な農産物が流入してしまう土壌そのものを見直さなければ、また同じことが繰り返される恐れがあります。

密輸に潜む構造的な問題

なぜこのような危険な密輸品が流通し得るのか。その背景には、経済格差や輸入依存の構造があることは確かでしょう。安価な農産物を求める市場のニーズに応えようとするあまり、安全基準や法的手続きを無視した商品が流れ込んでしまう。これはどの国でも起こり得る問題ですが、特に中国からの農産物には過去にも残留農薬や重金属の検出など、多くの問題が報告されてきました。

そして注目すべきは、今回の業者も倉庫も認定を受けていなかった点です。制度の網をかいくぐるための偽装申告や、虚偽の取引先情報の提出は、まさに「制度の死角」を突いたやり方です。仮に関係者が裏で癒着していた場合、もはや単なる密輸ではなく、国内の監視体制そのものが問われる事態になります。

このような事案が起こるたびに思うのは、日本においても他人事ではないということです。現在、国際貿易はかつてないほど活発化しており、輸入食品は国内市場の相当な割合を占めています。特に野菜や冷凍食品などは中国産の割合が高く、その安全性については常に厳しい目を向ける必要があると感じています。

日本に求められる安全保障の再認識

今回の件を受けて、日本でも食品の安全保障を再考すべきだと強く感じます。とりわけ、国内農業の重要性が再び問われる局面に差しかかっているように思えてなりません。近年、日本の農家は高齢化や後継者不足で苦しんでおり、その隙を突くように外国産の安価な農産物が市場を席巻してきました。しかし、その代償が「安全性の低下」であるならば、それは本末転倒です。

国内で安心して食べられる野菜や果物を生産・消費する体制を守ることは、健康だけでなく、国の存続にかかわる大切な課題です。その意味で、農業への適切な支援や国産品の適正価格維持は、今後の日本が向き合うべき最重要課題の一つであると言えるでしょう。

また、輸入管理についても、形式的な審査ではなく、実効性ある検疫や検査体制の強化が急務です。不正な手法で持ち込まれた食品が市場に出回る前に食い止めるための人員や設備投資は、どんなに予算が限られていても優先されるべきです。

食の安全に妥協は許されません。今回のフィリピンの対応を見習い、日本でも水際対策の徹底を求めていきたいと思います。

執筆:編集部B

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