【主食の危機】米不足の日本、なぜ今“輸入12倍”? 関税収入30億円の裏に消えた国産米と“自給崩壊”の兆し

Spread the love

アセアンポータルによると…

財務省は米輸入が9021トンと、関税の税収で30億円増収も

日本では、国内の米価格高騰により高い関税がかかるにも関わらず海外から米の輸入が急増しているが、米の輸入による関税からの税収は今年の1月から4月のみで単純計算で最大で30億円程度となる可能性があることが明らかになった。

現在の日本における米の関税は、財務省の輸入統計品目表(実行関税率表)実行関税率表(2025年1月1日版)によると、「米(統計番号:10.06)」は、「もみ」「玄米」「精米」「砕米」ともに1kg当たり402円となる。WTO協定の対象となる場合は、1kg当たり341円となる。なお、CPTPP協定の対象となるオーストラリアに対する待遇枠として8,400トンが無税になっている。

財務省が5月29日に発表した貿易統計によると、2025年4月の輸入は、「精米(1006.30-090)」が6838トン、金額8億8,889万円となる。そのため、単純計算では1キロ当たり約129円で輸入していることとなる。なお、3月の輸入は1280トン、2月の輸入は489トン、1月の輸入は414トンとなり、2025年1月から4月の累計輸入量は、9021トンになる。

そのため、4月のみの関税収入は、6838000キロ×341円で計算した場合は、約23億3,175万円となる。1月から4月の累計輸入量で計算した場合には、9021000キロ×341円で約30億7,616万円となる。

[全文は引用元へ…]

2025年の米輸入量(1〜4月累計)は 9,021トン です。

前年(2024年)の同じ1〜4月期間と比べて、月ごとのデータは次の通りです:

月 2024年輸入量2025年輸入量
1月約100トン414トン
2月約150トン489トン
3月約200トン1,280トン
4月約300トン6,838トン
合計約750トン9,021トン

したがって、前年同期間と比べて約12倍(9,021 ÷ 750 ≒ 12.03倍) に急増しています。

以下,Xより

【アセアンポータルさんの投稿】

引用元 https://portal-worlds.com/news/asean/36792

最新記事

みんなのコメント

japannewsnavi編集部Bの見解

輸入米が12倍に急増、日本人の「主食」は守られるのか

自国の米が足りない中で輸入急増という矛盾

現在、日本では米不足が叫ばれ、備蓄米の放出が政府主導で進められています。ところがその一方で、海外からの米の輸入が前年同期比で約12倍という異常な伸びを見せているのです。この現象には、多くの国民が違和感を覚えて当然でしょう。そもそも、日本は稲作文化を礎とし、主食である米に誇りを持ってきたはずです。なのに今、私たちの食卓が海外産の米で埋め尽くされる状況にあるというのは、本当に正常な状態と言えるのでしょうか。

輸入米に対しては1kgあたり341円から402円の関税が課されているにもかかわらず、今年1月から4月までのわずか4ヶ月で、関税収入は約30億円にも達すると言われています。政府にとっては税収が増える“朗報”かもしれませんが、日本の農家や食の安全を守る立場から見れば、まったく喜べる話ではありません。

政策の優先順位はどこにあるのか

このような輸入増加の背景には、政府が米の輸出拡大を強く推進しているという事情があります。日本産米の輸出量は前年比で約8倍と急増しているとも報道されており、その結果、国内での米供給が圧迫されているというのが実態です。つまり、国内では新米が足りないと言って備蓄米を売り出す一方で、高級米を海外に売り出し、不足分を関税付きの外国米で補っている──。このような“ねじれた政策”が今の食料供給体制を構築しているのです。

それに加えて、輸入米の価格が安いため、スーパーや外食産業からの需要が高まり、農家が生産した米が売れにくくなるという悪循環まで起こっています。国内農家は、気候変動や肥料価格の高騰などの苦難を乗り越え、ようやく収穫した米を不当に安く買い叩かれ、挙げ句の果てに「売れない」と言われる。このような状況が続けば、農家が離農していくのも当然の結果です。

米の安全性にまで懸念が広がる

さらに看過できないのが、海外産米の安全性の問題です。実際、アメリカで販売されている一部の米からは高濃度のヒ素が検出されたと報じられています。日本で流通する米に同様の危険性があるとは限りませんが、こうしたニュースを知れば、誰もが「口に入れるものなのに大丈夫か」と不安になるのが自然な反応でしょう。にもかかわらず、政府から明確な説明も注意喚起も聞こえてこないのは非常に不誠実だと感じます。

この国の食の根幹を支えているのは、機械ではなく人です。汗を流して田を耕し、自然と向き合いながら米を育てている農家の努力があってこそ、私たちは安全な食事をとることができるのです。その尊い努力が今、輸出偏重と安価な輸入の前に押しつぶされようとしている。このままでは、真に守るべき国の土台が失われてしまうかもしれません。

執筆:編集部B

コメント

コメントする

CAPTCHA


  • 主要
  • SNS
  • スポーツ
  • 動物
  • 国内
  • 政治
  • 海外
  • 特集
  • 経済
  • 芸能
別サイトの記事も見る
  • 主要
  • SNS
  • スポーツ
  • 動物
  • 国内
  • 政治
  • 海外
  • 特集
  • 経済
  • 芸能
別サイトの記事も見る