太陽光パネルリサイクル大量廃棄問題、熊本地震で露見 費用は埋め立ての4~6倍[産経]

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産経新聞の記事によると…

太陽光パネルリサイクル大量廃棄問題、熊本地震で露見 費用は埋め立ての4~6倍

太陽光パネルのリサイクルについて政府が義務化を見送ったことで、2030年代以降の大量廃棄が懸念される。その問題はすでに、2016年の熊本地震で露見していた。

まさかの展開

「ダメージとまでは言わないが、まさかの展開になった。来年の国会に期待したい」

今月18日、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開かれた太陽光発電関連の展示会-。パネルのリサイクルなどを手掛ける浜田(大阪府高槻市)の出展担当者は、残念そうに話した。同社ではリサイクル義務化の方針が昨年報じられて以降、引き合いが強まっていたという。

もっとも、全国に70カ所程度あるパネルのリサイクル施設の稼働率はそれほど高くないという。リサイクルのコストが割高なことがその一因になっている。今年3月の政府の発表によると、パネル1キロワットあたりの埋め立て費用の目安(中央値)は2100円。これに対し、リサイクルは8000~1万2000円と4~6倍もの開きがある。

環境省では、今後のパネルの廃棄増によるリサイクル設備の稼働率上昇や、技術開発でコスト削減が進むとみるが、義務化の法整備を欠いた状態でその姿は見通せない。

また、アルミ製のフレームや銀を含むセルシートに比べ、重量の6割以上を占めるガラスのリサイクルが難しい問題もある。輸入パネルのガラスには、ヒ素やアンチモンといった有害物質が含まれているケースがある。ヒ素を含んだガラスは再利用できず、アンチモンを含むガラスもリサイクルは住宅用断熱材などに限られており、ガラスの用途開発も課題となっている。

[全文は引用元へ…]2025/9/21

以下,Xより

【産経ニュースさんの投稿】

引用元 https://www.sankei.com/article/20250921-VA4JK26ZB5ORVIVCDNN4PZ4JNA/

みんなのコメント

  • 太陽光パネル処分税とか作られそう。 それともさらに電気料金に上乗せの二段重ねか?
  • 最低限の代替案として まずはヒ素、アンチモンなどの有害物質を使っていない、国産のソーラーパネルを使うことを義務化 そして、家電リサイクル法のようにメーカーも処分時のリサイクル料を上乗せするよう義務化して欲しい
  • >2030年代以降の大量廃棄が懸念 5年後から「よーいどん」で始まるわけではない、今現在も廃棄はなされているし災害のたびに量が増える、そして5年後には耐用年数を超えてその量が桁違いになる、という意味を次期総裁は理解している人であって欲しい
  • これ推進してたの誰ですかー?
  • 太陽光を設置する時に先にリサイクル費用を徴収してプールしておかなきゃいけないですね 車もパソコンもそうなってるんだから… 費用捻出できないような会社は最初からやるんじゃ無いと
  • 太陽光パネルリサイクルの特許持ってた会社の社長が8月末に死去されてるんだよなあ。 リサイクル義務化もなくなったし、そのへんの野山に違法投棄が増えるでしょうね
  • >重量の6割以上を占めるガラスのリサイクルが難しい問題もある。輸入パネルのガラスには、ヒ素やアンチモンといった有害物質が含まれているケースがある。ヒ素を含んだガラスは再利用できず サステナブル(持続可能な)エコ(自然環境保全)とは? 太陽光パネル撤去後の樹木再生まで義務化して欲しい
  • これは先端技術でも無いんだけど、処分方法を確立しないままで大量生産に許可出すのをやめられないのかね
  • 原発もそうだったけど、問題が起きた時どうするかについては何も決めずに突っ走るの何でなの? 先日社長が亡くなったソーラーパネルリサイクルの会社の技術はどうなったんだろう
  • 結局、環境にもお財布にも優しくない太陽光発電
  • ソーラーパネルは もうやめましょう 夜はヒートアイランドになるし、曇れば 発電能力見込めない 火災が起きれば 何日間も燃え続け 消火活動で感電事故 20年もすれば急激に能力落ち、大雨降れば鉄砲水、 役目を終えて廃棄しようにも 汚染物質で 困難 その資金を払ってるのは国民 儲けは利権者

japannewsnavi編集部の見解

太陽光パネルリサイクル義務化の見送り

政府が太陽光パネルのリサイクル義務化を見送ったことは、再生可能エネルギー推進の流れに水を差す形となりました。幕張メッセで開かれた展示会に参加した企業の担当者からは「来年の国会に期待したい」と落胆の声が聞かれました。リサイクル事業を手掛ける企業は、義務化が進むという報道を受けて引き合いが増えていただけに、今回の決定はまさに想定外の展開だったのです。
しかしながら現状、国内にある約70カ所のリサイクル施設は十分に稼働しているとは言い難く、その背景にはコストの問題が横たわっています。政府が示した目安によれば、パネル1キロワットあたりの埋め立て費用が約2100円に対し、リサイクルには8000円から1万2000円かかるとされます。4倍から6倍という差は小さくなく、自治体や事業者にとっても重い負担となっているのが実情です。
さらに課題を複雑にしているのが、パネルの大部分を占めるガラスの再利用です。国内外で流通するパネルの中には、ヒ素やアンチモンといった有害物質を含むガラスが使用されている場合があり、その処理には制約が伴います。特にヒ素入りのガラスは再利用が困難で、アンチモンの場合も住宅用断熱材など用途が限られているため、ガラスを活かす新たな技術開発が急務とされています。義務化を見送ったままでは、この問題が将来的に解決へ向かう道筋を描きにくい状況にあります。

熊本地震が示した教訓

太陽光パネルの廃棄問題は決して新しい課題ではなく、すでに2016年の熊本地震で明るみに出ていました。益城町では倒壊家屋の撤去過程で大量のパネルが廃棄されましたが、太陽光にさらされると発電してしまうため、保管方法に大きな課題がありました。その当時は民間企業が無償でコンテナボックスを提供し、保管や回収を行うことで急場をしのぎましたが、恒久的な解決には至っていません。
こうした経験を踏まえ、益城町の担当者は「どのようなものが廃棄物として出るのか、そしてどう処理するのかを平時から研究する必要がある」と指摘しました。東京都では新築住宅へのパネル設置が義務化され、蓄電池との併用も進められていますが、導入が広がるほど将来の廃棄物問題は避けられません。普及当初には想定されていなかった課題が現実となり、地域ごとの対応力が試されています。
このような背景を考えると、国がリサイクル義務化を見送ったことは、災害時や将来の大量廃棄に対応できないリスクをはらんでいるといえます。普及の恩恵を享受した時代が過ぎれば、負担となる側面が顕在化するのは避けられず、熊本での教訓を全国に生かすことが求められます。

コメントに見る国民の不安

今回の見送りに関して寄せられた声の中には、強い不信感や失望がにじみ出ています。「リサイクル費用が埋め立ての4倍以上では無理だ」という指摘や、「詐欺のように敷き詰められたパネル」といった辛辣な批判も見られました。中には「分かっていながら推進したのではないか」「利権の影があるのでは」といった疑念を口にする人も少なくありません。
また、かつてパネルの再利用方法を開発した企業が存在したものの、その後の情報が途絶えてしまった事例を引き合いに出し、技術的な突破口が閉ざされている現実に落胆する声もありました。
さらに、歴史から学ぶべきだという意見も目立ちます。安価に普及したアスベストが後に巨額の処理費用と健康被害をもたらしたように、太陽光パネルも将来「負の資産」となりかねないとする警告です。目先のコストだけにとらわれれば、必ず次世代がその代償を払うことになるという懸念が、冷静かつ切実に語られています。
政府が今後どのような形で再び法整備を進めるのかは不透明ですが、国民の声にあるように未来の負担を軽減するための議論を先送りすべきではありません。エネルギー政策の恩恵を享受する一方で、その裏に潜むリスクにも正面から向き合う姿勢が不可欠です。

執筆:japannewsnavi編集部

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