国立大病院285億円赤字 過去最大、24年度「新たな医療機器が買えない」

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国立大病院285億円赤字 過去最大、24年度「新たな医療機器が買えない」

全国にある国立大病院の2024年度の決算(速報値)で、経常損益が国立大の法人化以降、過去最大となる285億円の赤字になったことが分かった。国立大学病院長会議が9日発表した。25年度はさらに悪化する恐れがあるとして「事業継続の危機にある」と訴えた。

大鳥精司会長(千葉大病院長)は記者会見で「新たな医療機器が買えず、施設整備が止まっている状況。このまま支援がなければ間違いなく病院がつぶれてしまう」と述べた。

[全文は引用元へ…]産経新聞 2025/7/9

以下,Xより

【産経ニュースさんの投稿】

引用元 https://www.sankei.com/article/20250709-DFA3PX35OBOMPPSN4OM73LK7GA/

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みんなのコメント

  • >外国人受け入れ病院、2割で未払い発生 最高1846万 外国人による医療費踏み倒しも原因では?
  • どの業界も赤字が出るってことは、集金できてないんでしょ!
  • 独立法人にしたのが間違い。
  • コロナ禍、開業医よりも勤務医、特に公立病院の勤務医は立派に仕事をされたと思います。 勤務医の待遇改善、そして公立病院への支援を優先するべきだと思います
  • 日本の医療の研究、開発が遅れる。 無駄な予算は沢山ある。 予算をつけるべきところを日本政府は間違っている
  • 診療報酬点数が海外に比べても低い水準なのに、独立行政法人に移行させたのが間違いやろ 有能な医師は海外への流出が加速するかもね
  • 小児、救急が今だに赤字筆頭なのかな? 末端医師が辞めていかない事を願います。
  • 病院の決算書って独特ですよね ほぼ労務費w
  • この病院が赤字に成った原因を知りたい。 赤字に成った原因が分からないと何とも言えない
  • 一方コロナでぼろ儲けした病院があるとか
  • 武見敬三、おい、お前ら利権屋ばかりもうけて国立大病院は無視か?
  • 酷い世の中。米も無い、病院も倒産危機、30年経済成長していない
  • 院外処方が増えて、院外薬局がコンビニ並みに出来てる。 厚生労働省が推進する「医薬分業」ココにも、自民党の利権のニオイがする。 千葉大が無くなれば助かる命が助からなくなる
  • 人件費などの経費が嵩んでいるのは理解するとして、赤字が膨らみすぎでは? 何か制度の根本が狂っているのではないでしょうか? そもそも医師会は自民に寄付する余裕あるの?
  • 国立大学の補助金も削減しているらしいが、外国人留学生を優遇するより、やる事があるだろうが
  • こう言うのもなんだけど… 285億円ぐらいなら毎週どこかの国へ支援という名のばらまきをしてるので、政府が助けれるのでは?と思ってしまう… 収益は増えたのに人件費や診療経費のせいで赤字になったというのはちょっと気になりますけどね
  • 踏み倒されるしね…
  • 外国に支援ばかりしてる場合やないぞ。 国内のインフラや国立病院やら他にもすることがいくらでもあるだろうに……何処向いて政治してるんや。本当に情けない国に成り下がってしまった
  • 医療者です。最近旅行がてらの中国人が増えてます。高額な医療を行ってますが、払わない患者も多いです医療制度全般を見直して大改革やんなけりゃ抜本的改善はない。
  • 市場原理?にまかせすぎず 嫌な事だが国家で聖域なく統制でもしていかないと無理。
  • 国立なら支援するべきです 政府の支出管理ってどうなってるの? 優先順位間違ってるよね

japannewsnavi編集部の見解

国立大学病院が直面する危機的財政状況

国立大学病院の2024年度の決算が過去最大の赤字となったという報道を目にして、私は非常に深刻な事態だと感じました。全国にある42の国立大学が抱える44の付属病院の累積赤字額は、285億円にも上るとのことです。これは法人化以降で最大の赤字幅であり、医療機関の財政基盤が危機的状況にあることを物語っています。

特に気になったのは、大鳥会長の「新たな医療機器が買えず、施設整備が止まっている。このままでは病院がつぶれてしまう」という言葉でした。これは単なる警鐘ではなく、すでに現場では必要な機器の更新ができず、医療提供体制の質が確実に低下しつつあることを示しているのではないでしょうか。最新の医療技術を活用できなければ、がん治療や再生医療など先進的な分野への対応も遅れ、患者にとっても取り返しのつかない影響が出かねません。

一方で、赤字の原因は単なる収益不足ではないようです。実際、前年度より収益自体は増加しているとのこと。問題は、人件費や診療経費といったコストの膨張に歯止めがかからない点にあります。特に医療の高度化と設備の複雑化に伴い、医療機器の導入や維持管理にかかる費用が年々上がっている現状では、国の支援なしに持続的な運営を続けることは難しいと感じます。

外国人医療費の未払いと制度の甘さ

さらに私が見過ごせないと感じたのは、外国人患者の医療費未払い問題です。報道によれば、受け入れた医療機関のうち2割で未払いが発生し、最高額では1800万円を超えるケースもあるとのことです。これが国立大学病院の赤字すべての原因とは言いませんが、負担の一因となっていることは確実でしょう。

日本の医療制度は非常に寛容で、外国籍であっても応急処置や初期診療は拒まないことが原則です。それは人道的に評価されるべき制度ですが、その裏で費用が回収できないまま病院が損失を抱える現実があるのは大きな問題です。特に大学病院は、地域の基幹医療を担うと同時に、教育・研究機関でもあります。そこに財政負担を強いるような制度のあり方は、見直しが必要ではないでしょうか。

未払いリスクに備える仕組みが整っていないのも気になります。民間の旅行保険や海外保険の加入義務化といった制度的措置が進めば、病院側の損失は一定程度防げるはずです。また、支払い能力の確認を行わずに診療を行っているケースも多く、せめて初診時に本人確認と同時にクレジットカードの事前登録や保証金制度などを設ける運用の議論は避けて通れないと思います。

国が守るべき「最後の砦」としての役割

国立大学病院は、ただの医療機関ではありません。一般の医療機関では対応できない難病治療や重篤な救急患者の受け入れ、さらには医師・看護師の養成、臨床研究など、多くの役割を担っています。そこが経済的に崩れてしまえば、日本全体の医療の根幹が揺らぎかねないのです。

にもかかわらず、政府からの支援が十分でないという現実には、大きな疑問を抱かざるを得ません。現在、海外への支援や国際的な取り組みには大きな予算が投じられていますが、それと並行して、国内の医療体制の基盤整備も同等に重視すべきではないでしょうか。どんなに国際的な貢献を果たしても、国民の命を守る体制が崩れてしまっては本末転倒です。

日本の財政には限界があるという主張もありますが、それは使い道を見直せば済む話でもあります。国立大学病院への補助金や特別予算措置を講じることで、多くの命を救い、また将来の医療を支える人材を守ることにつながります。それは、国としての責任であると私は思います。

これからの日本は高齢化がさらに進み、医療需要は一層高まっていきます。今のうちに、大学病院という医療の根幹に立ち返り、財政・制度の両面からしっかりと支える仕組みを築くことが不可欠です。赤字という表面的な数字の裏には、国民の健康と命に直結する大きな問題が潜んでいるのだと、改めて実感しました。


執筆:japannewsnavi編集部

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