アセアンポータルによると…
石破政権は、ブラジル連邦共和国における新型コロナウイルス感染症の拡大により、影響を受けた医療機関や中小零細事業者を支援するため、300億円の円借款を実施することが明らかになった。
外務省が所管する国際協力機構(JICA)の見解によると、ブラジルにおける新型コロナウイルスの感染状況は、2021年にかけて急速に拡大し、感染者数の増加に伴い、ICUや人工呼吸器等感染症関連の医療機器の不足も生じ、受け入れ機能強化のための保健医療体制の整備及び医療機関や医療関連企業の事業継続・経営維持のための支援の必要性が顕在化していた。一方で、生産・販売などの活動停滞を余儀なくされた民間セクターも大きな打撃を受け、中小零細企業に深刻な影響を与えていた。
これらの状況を踏まえて、JICAは、6月23日、ブラジル国立経済社会開発銀行との間で、「新型コロナウイルス感染症危機対応緊急支援借款」を対象として、円借款貸付契約に調印した。
[全文は引用元へ…]
以下,Xより
【アセアンポータルさんの投稿】
石破政権はブラジルのコロナ感染で影響を受けた医療機関・中小事業者を支援、300億円の円借款https://t.co/zX0juScu9R
— アセアンポータル (@portal_worlds) July 9, 2025
引用元 https://portal-worlds.com/news/asean/37084#google_vignette
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みんなのコメント
japannewsnavi編集部の見解
石破政権がブラジルに対し300億円の円借款を実施するというニュースを見て、まず感じたのは「今それをやるべきなのか?」という疑問でした。もちろん、日本が国際社会の一員として他国を支援する姿勢を持つこと自体に異論はありません。実際、国際協力機構(JICA)を通じて過去にも数多くの開発支援が行われてきたのは事実ですし、それによって日本の国際的な信用が高まってきた側面もあるとは思います。しかし、今回のケースに関しては、そのタイミングや規模、そして対象が妥当だったのかどうか、慎重な検証が必要ではないかと強く感じています。
新型コロナウイルスの感染拡大は、ブラジルをはじめとする多くの国に甚大な影響を及ぼしました。医療体制が逼迫し、ICUや人工呼吸器などの設備が不足していたことは報道でも繰り返し伝えられていました。また、中小企業(MSME)への打撃も深刻だったと聞きます。こうした状況に対して支援を行う意義は理解できますし、人道支援の観点から一定の正当性があることも否定しません。
しかしながら、日本国内の現状を見渡したときに、本当に300億円もの資金を海外に融資する余力があるのかと問われれば、正直なところ即答はできません。コロナ禍を経た現在でも、多くの中小企業が経営難に直面しており、地方経済は依然として厳しい状況が続いています。物価の上昇や電気・ガス料金の値上げ、加えて少子高齢化の進行による社会保障費の膨張など、財政的な課題は山積みです。そんな中で、他国への巨額の支援が実施されるというのは、納税者の立場から見ても釈然としないものがあります。
また、今回の支援が「円借款」という形式であることも気になります。無償ではないとはいえ、金利はわずか0.01%。償還期間も15年で、据置期間が4年とかなり緩い条件です。これは実質的に“ほぼ無利子の長期貸付”と言っても過言ではなく、返済能力が不安定な国に対する貸付としては極めてリスクの高い内容に見えます。仮に将来的に返済不能となった場合、その負担は誰が被るのでしょうか。結局のところ、こうした円借款も最終的には「回収不能リスクのある国際支出」として、国の債務に跳ね返る恐れがあります。
さらに注目したいのは、この借款の実行先が「ブラジル国立経済社会開発銀行(BNDES)」であるという点です。これはブラジル国内でも巨大な影響力を持つ政府系金融機関であり、ここを通じて医療機関や中小企業に融資が行われるとのことです。しかし、こうした中間機関を挟むことによって、実際に支援が必要な現場に届くまでに時間がかかったり、資金が目減りするリスクも否定できません。また、海外の公的機関を通じた融資は、透明性の確保や資金の適正使用を担保するのが難しい面もあり、不正使用や政治的圧力によるバイアスがかかる懸念も拭えません。
政治的な観点から見ても、このタイミングでの大型借款は少々理解に苦しむところです。今、国内では経済対策や物価高への対応が急務であり、与野党ともにその議論に集中している状況です。そんな中で、海外支援に関する大規模な決定が大きく報じられることなく進んでしまうと、国民の間に不信感が生まれるのは避けられないでしょう。透明性のある説明と、国益に照らし合わせた妥当性の検証が何より求められるはずです。
もちろん、国際貢献は外交上の重要な手段でもあり、今後の関係構築において有効に働く可能性もあります。しかし、その場合でも「相互利益」が明確でなければなりません。今回の支援で日本が何を得られるのか、どのように経済的または外交的にリターンを確保するのかについて、政府はもっと丁寧に説明すべきではないでしょうか。
総じて言えば、人道支援や国際協力そのものに反対するつもりはありません。しかし、国内の財政状況や優先順位を見極めたうえで、真に必要な支出であるかどうか、そしてそれが日本国民の理解と納得を得られるものであるかを十分に検討してから実施すべきです。今回の円借款がその基準を本当に満たしていたのか、政府には説明責任を果たすことを強く求めたいと感じました。
執筆:編集部A



























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