【コメ高騰耐え切れず 卸売業者破産】

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HBC北海道放送によると…

コメ高騰に耐え切れず札幌の「卸売業者」が破産 小売店側からのプレッシャー「安いところを探しますで、取引終了」代理人弁護士が指摘する“立場の弱さ”

(略)

◆4月、札幌市内のコメ卸売会社が破産

・髙橋智也記者
「こちらのコメの卸売り会社は、高騰する仕入れ価格を販売価格に転嫁できず、破産しました」

今年4月、このコメの卸売会社が破産していたことが、HBCの取材でわかりました。

2018年設立のこの会社は、飲食店や病院のほか、カタログギフト用の米を卸し、2023年には約1億1500万円を売り上げていました。

しかし、価格高騰で仕入れ価格も上昇、経営が傾き始めます。

なぜ、窮地に陥ったのか、会社の破産手続きの申し立て代理人である弁護士が取材に応じ、中小業者の「立場の弱さ」を指摘しました。

・卸売会社の破産申立代理人 大沼邦匡弁護士
「やっぱりかなり小さいところだと『あなたのところはいい(断る)です』と、『もっと安いところを探します』と言われちゃうと、もうそこで取引終了になってしまいますから」

◆カタログギフト向けの商品も裏目に

コメは農家からJAなどの集荷業者、そして卸売業者をへて小売店に並び、私たちに届きます。

今回の会社は、小売店からのプレッシャーを受け仕入れた価格に自分たちの利益を上乗せして販売することができませんでした。

[全文は引用元へ…] 2025年5月27日

以下,Xより

【Yahoo!ニュースさんの投稿】

引用元 https://www.hbc.co.jp/news/164e24a8bc38fdb8cdb1c775590548b6.html

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みんなのコメント

  • 結局高くなった分はどこに行ってるんや
  • 一部の生産者と組合とバイヤーが儲けて儲けて笑いが止まらない もう前の価格に戻れない と話を聞いた 困った問題
  • なるほど、仕入れ価格が高すぎて市場に卸せない状態のお米も色んな業者さんで抱えていそうですね。(そして流通が減る分、またお米が高くなる)
  • ちょっと前に、卸売業者が大儲けしているという指摘を見たような気がしますが。
  • 誰が儲かっているんだ🤔
  • 中小業者で、かつカタログギフトやっててカタログに印刷した価格より仕入れが高くなって販売分の価格転換ができなかったことが破産の主要因なので、そんなレアケースを元に卸も大変ですって印象操作されても…
  • 乗っかったからかな
  • 本来このカタログギフトなどをやっている米卸の業者こそ先物取引をするべきという話だったと思う。米価格が上がった場合、仕入れの高騰分の損益を先物取引の利益で相殺される。逆に米価格が下がった場合、ギフトの販売価格は固定なので、利益が多くでて、先物取引の損益を相殺する。
  • “主食”が支えるべきは、食卓だけじゃない。コメの高騰が、流通の根幹を揺さぶる。誰かの破綻が、私たちの課題かもしれない。
  • 生産量734万t 備蓄米放出21万t 消費700万t 輸出は5万t 無くなったりする訳がないんですよ どこが止めてる
  • 破産した卸売業者に外国人業者が代わったりしてない??
  • そういう卸があってもおかしくないほど異常ですものね。可哀想😭
  • うちの街にはもう米屋がない
  • 良心的なとこほど犠牲になりそ
  • 仕入れ価格より高値で売ろうとしたら誰も買わなかったって事ですよね。卸売業者はコメに関わらずそういうモノだから、残念ですが避けられない出来事でしたね。
  • 米卸問屋が高値で販売する前提として、米を高値で販売した農家が存在しているという事実。
  • 一方で⽊徳神糧は・・・
  • 町の個人店は本当に厳しかろうなぁ!
  • カタログメインにやっていたら破産するのは仕方ない。早めに閉じるしかない。
  • 4倍の店頭価格になってるのに卸が高くて売れない?意味わからん。結局この利権ボったはどこの誰が仕組んでたん?備蓄米の前にそこんトコの原因をハッキリしなさいよ

japannewsnavi編集部Aの見解

米卸売業者の破産が語る、静かなる経済のひずみ

札幌市内の米卸売業者が、つい先日、破産に追い込まれたというニュースを知り、私は強い衝撃を受けました。食卓に当たり前のように並ぶ米が、その供給の過程で音を立てて崩れていく――そんな光景を、まさか自分が生きているうちに目にするとは思っていませんでした。

この業者は2018年の設立で、病院や飲食店、さらにはカタログギフト向けの米の流通まで担ってきたとのこと。2023年には1億1500万円の売上を記録するほど、堅実に事業を伸ばしていたようです。しかし、度重なる仕入れ価格の上昇に見舞われ、小売側に価格を転嫁できず、ついには事業継続が困難となりました。

特に心に残ったのは、弁護士の「取引相手から『もっと安いところを探す』と言われたら終わりだ」という言葉。市場の競争が激しさを増すなかで、価格を盾に取引を打ち切られてしまうという現実は、まさに今の中小企業が置かれた厳しい立場を象徴しているようでした。

私たちは日々、スーパーで米を買っています。たとえ数十円の違いであっても、つい安い方を選んでしまう。その選択の先に、こうした企業の倒産があることを思い知らされました。安さの裏側にある現場の痛みを、見過ごしてはならないと強く感じます。

国の支援策に見る限界と課題

破産の報道と並行して、政府が備蓄米を低価格で供給する方針を示したという動きもありました。表向きには「物価高に苦しむ家庭を支援する」という主旨のようですが、果たしてこの政策が長期的に見て有効なのかは疑問です。

備蓄米とは、基本的には過去に収穫された古米であり、味や品質の点で新米に及ばない場合もあります。もちろん、切迫した家庭にとっては救いになるかもしれません。しかし、こうした対症療法的な策が本当に業界全体の安定に資するものかどうか。今回の破産は、まさにそうした施策の限界を映し出しているように思えてなりません。

さらに問題なのは、供給のプロセスが大手業者に偏っている点です。今回のような中小業者にとっては、備蓄米事業へのアクセスそのものが難しく、価格競争の中でより苦しい立場に追い込まれていくばかり。本当に支えるべき層にまで手が届いていないのです。

この点で感じるのは、日本の流通構造そのものがもはや限界に来ているのではないかということです。農業の現場から卸、そして小売までが、薄利多売のスパイラルに飲み込まれ、中間の担い手が抜け落ちていく。これはただの一企業の問題ではなく、日本の食料安全保障全体に直結する深刻な構造的課題です。

消費者が果たすべき役割とは

こうした事態を受けて、私たち消費者にも大きな責任があるのではないかと感じています。「良い品を、少しだけ高くても選ぶ」という意識が、巡り巡って地域の業者を支え、産地を守ることにつながる。これは単なる道徳論ではなく、現実の選択の積み重ねが未来を形づくるという、極めて実践的な話です。

もちろん、家計に余裕があるとは限らない状況で、値段だけで物を選ぶことを否定するつもりはありません。しかし、安さだけを基準にしてしまうと、結果的に地域経済や食のインフラが崩れてしまうことを、今回の件から学ばなければならないと私は思います。

また、流通や価格設定のあり方について、もっと透明性が必要です。卸売業者が適正な利益を得られず、小売側が「安くないと売れない」とプレッシャーをかける構造は、長期的には業界全体の信頼を損ないます。消費者としての私たちは、そうした現実にも目を向け、単なる価格競争の外にある価値を選び取る目を育てるべきではないでしょうか。

今回の破産は、小さな企業の終わりではありますが、その背後には食の未来に関わる大きな問いが潜んでいます。安さの裏で失われていくものを、これ以上見過ごしてはいけないと、私は強く感じました。

執筆:編集部A

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