【自公立の年金合意】看過できないのは、底上げのためにサラリーマンが受け取る厚生年金は当面減るという重大な問題や、財源の在り方をほとんど議論せずに決めたことだ。-産経

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産経新聞によると…

<主張>自公立の年金合意 どさくさ紛れでいいのか

自民、公明、立憲民主の3党は党首会談で、年金制度改革法案の修正に合意した。

立民の求めに応じ、基礎年金(国民年金)底上げの4年後の検討を付則に明記した。修正案の今国会成立は確実となった。

法案には、中小の事業所などで働く短時間労働者らへの厚生年金の適用拡大、働きながら年金を受け取る際に年金が減額される制度の見直しなど、重要な内容が盛り込まれている。これらが実現する見通しとなったことは評価したい。

だが、看過できない問題がある。底上げのために、サラリーマンが受け取る厚生年金は当面減るという重大な問題や、財源の在り方をほとんど議論せずに決めたことだ。

(略)

3党は今週中の衆院通過を目指しているが、国民に十分な説明をする時間的余裕があるとは思えない。政府の法案提出が約2カ月も遅れたことが大きい。石破茂首相の責任は重い。立民も「熟議の国会」を掲げているが、どこが熟議なのか。どさくさ紛れの可決は乱暴で、議会制民主主義にもとる。

実は、修正案は政府の当初案そのものだ。流用批判などで、底上げ部分を削除していた。石破首相も「本当に多くの理解が得られているのか」と底上げに疑問を呈していた。それから1週間での復活だ。議論が不十分でも与党と野党第一党が手を結べば法案を通せると考えているのなら、驕(おご)りである。

[全文は引用元へ…]

以下,Xより

産経ニュースさんの投稿】

引用元 https://www.sankei.com/article/20250528-IIA2WUBPFZLJ7NP7XGS57LG5UE/

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みんなのコメント

  • 農業も漁業も産業の持続可能性より自分達の支持を優先して場当たり的なバラマキやってきた。社会保障制度もそれと同じに見える。持続可能性より今の自分達。犠牲になるのはこれからの世代。
  • 確定拠出年金やってる人ならわかると思うが、株価上昇もあってそこそこ増えてるのよね。厚生年金は掛け金ばかり高くなって、、、ひどい罰ゲームだよね。
  • こいつらサラリーマンの敵やな。
  • 国民年金が足りないが、将来の増税で将来世代に負担を押し付ける場合、同程度の負担増を現役がするルール。厚労省が思いついたウルトラCは、「国民年金者はそのままに、サラリーマンから金を奪って投入することで、「同額分だけ将来に押し付け」をクリアする戦略。この2点が要旨で指摘されていること
  • 何なんだ、この連中は!
  • 控えめに言って詐欺師か泥棒 減税はあれだけ財源財源言うのに、この財源はどうなってんの? マジゴミすぎる
  • 僕は「まあそれで国民が黙ってる様ならお似合いの未来と言える」ので好きにしたら良いと思う
  • ありがとー、個人事業主のワイには儲かる案件ってことで良いですよね🤗
  • これは絶対、絶対許せない‼️‼️
  • 本当に進めるべき問題に対しては、慎重に、検討する、財源が…と、のらりくらり先延ばしするくせに💢
  • イッキに消費の意欲が冷める
  • 現役世代と子供に負担押し付けて、今の高齢者にだけ負担させないクソ政治家ども
  • コイツラ全員、ザイム真理教の優秀な操り人形、政治家的思考は全く装備していない
  • あかんやろ
  • ゲルさんのやる気のなさなのか? 文書が落ちかかっとる🤣
  • 働かない人を手厚く支援し、働く人を蔑ろにする。国が衰退するわけだ
  • 坂口厚労大臣(当時)の 「100年安心年金プラン」とは 何だったの!!!
  • 厚生年金の積立金を基礎年金に流用? これ、国家ぐるみの詐欺では? しかも財源議論は棚上げのまま。将来世代にさらなる負担を押しつけて、制度を食い潰すだけ。行き当たりばったりの場当たり政策を繰り返すこの政府、無能を通り越して、もはや「悪」と呼ぶべきでは?
  • 大連立のスト―リー。連立しても政権が取れないように敗北させたい。
  • デスノートにこいつら全員書きたい

japannewsnavi編集部Aの見解

年金改革の裏側にある「拙速さ」への懸念

今回の自民・公明・立憲民主3党による年金制度改革法案の修正合意の報道を見て、私は率直に言って驚きを隠せませんでした。法案の中には短時間労働者への厚生年金の適用拡大や、在職老齢年金の見直しといった重要な改善点も含まれており、それらについては一定の評価ができると思います。しかし、問題はその背後にある「議論の薄さ」と「進め方の拙速さ」です。

とくに看過できないのが、厚生年金の積立金を使って基礎年金(国民年金)を底上げするという極めて重大な変更が、ほとんど財源議論もされないまま付則に盛り込まれ、今国会で成立しようとしている点です。この積立金は、現役時代にサラリーマンや企業が将来のために納めた大切な資金です。それを制度が異なる国民年金の支えに転用するというのは、いわば年金制度の根幹を揺るがす問題です。

これほどまでに根本的な制度変更が、事実上「どさくさ紛れ」で進められていることに対して、私は強い危機感を持っています。議会制民主主義とは、あくまで丁寧な議論と透明な手続きの上に成立するものだと思います。それが今回は「合意ありき」で急ぎすぎているように感じられ、到底納得できるものではありません。

「年金積立金の流用」に潜む制度の不信

年金制度は、国民一人ひとりが安心して老後を迎えるための重要な柱です。その制度が揺らぐような改革には、本来であれば慎重の上にも慎重を期すべきです。しかし今回、年金積立金の流用という重大な決定が、わずか数日の間に方向転換されたことには驚かされました。

産経新聞の記事でも指摘されているように、これは実質的に「厚生年金と国民年金の財政を統合する」ことを意味します。国民年金は財政基盤が脆弱であり、その問題を解決するには本来、税金による補填や制度自体の見直しが必要であるはずです。ところが、そのような根本的な議論は避けたまま、安易に積立金を流用する方向へ進んでしまったことに、私は疑問を禁じ得ません。

このようなやり方では、厚生年金の保険料を支払ってきた人々の信頼を損ねてしまうのではないでしょうか。積立金というキーワードには、「将来に備える安心」という意味が込められているはずです。それが今、制度の都合で勝手に動かされてしまうことになれば、「払っても無駄なのでは」と感じる人が出ても不思議ではありません。

また、財源として本来求められるべき「国庫負担」についても、何ら具体的な提案がなされていません。財源なき改革は、持続可能性を欠いたその場しのぎにしかなりません。立憲民主党の一部議員が胸を張って「アンパンのあんこ」と語っていたという報道には、正直、呆れるばかりでした。自民党内からも「毒入りあんこ」という批判が出ているように、この改革は美味しいだけのものではなく、リスクのあるものです。

国民の納得を得ずして進む改革は「驕り」である

今回の合意は、もともと政府が提出を検討していた案そのものであり、一度は反発を受けて撤回された経緯があります。それをたった1週間で「合意」に戻すという対応の軽さには、正直なところ驚かざるを得ませんでした。石破首相自身が以前に「本当に多くの理解が得られているのか」と疑問を呈していたにもかかわらず、ここにきて何が変わったのかの説明も不十分です。

このような流れを見ていると、「与党と野党第一党が手を組めば何でも通る」という驕りが透けて見えるような気がします。もちろん、政党間の合意形成は民主政治において大切なプロセスです。しかしそれが国民不在の形で進められ、なおかつ説明も尽くされていないのであれば、それは「熟議」などとは呼べません。国会という場は、国民の代理人たちが政策を真剣に議論し、納得のいく形で決定する場であるはずです。

それを飛ばして、既成事実として成立を急ぐやり方には、民主主義の根幹を軽視する姿勢すら感じてしまいます。法案が通るか通らないか以前に、こうした手続きに対する誠実さが、政治家に今最も求められているのではないでしょうか。

今後、年金制度がどう変わっていくのか。私たち国民一人ひとりがもっと関心を持ち、声を上げていかなければならないと痛感しています。年金は、国民の命と生活を支える制度です。それをめぐる改革には、何より「国民の納得」がなければ成り立ちません。

執筆:編集部A

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