タクシー免許「3日で取れる」懸念

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AERA DIGITAL・要約

  • ・警察庁が2025年4月、「普通2種免許」の教習時限を40時限→29時限に削減する改正案を発表
  • 人手不足対策として免許取得のハードルを下げた施策だが、安全性に懸念の声も
  • ・元タクシー会社社長の中澤氏は「都市部では人手不足は起きていない」と指摘
  • ・東京都や大阪府の実車率は47%前後と高くなく、タクシーの半数近くが空走している状態
  • ・台数が増えると1台あたりの乗客が減り、運転手の歩合給も減ってしまう
  • ・免許取得が3日で済むようになっても、人材が増えるとは思えないと中澤氏
  • ・タクシー業界は「誰でもできる仕事」と見なされ、職業としての魅力が低下している
  • ・短期間で免許が取れる制度は、運転手の「2種免許=誇り」の意識を失わせる恐れ
  • ・その結果、タクシー業界のなり手がますます減りかねないと警鐘
  • ・この制度変更は「ライドシェア解禁」への地ならしではとの懸念も
  • 教習時間の短縮で安全教育の質が下がり、事故リスクも高まる可能性
  • ・短期的な人手対策ではなく、業界全体が魅力ある職場になる根本的支援が必要との提言

[全文は引用元へ…]

以下,Xより

【Yahoo!ニュースさんの投稿】

引用元 https://news.yahoo.co.jp/articles/d4c2bb15d74b27299723e56f6fdc3ee924f62f7e?page=1

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みんなのコメント

  • >2種免許というのは、ある意味でタクシードライバーにとっての『勲章』だと私は思っています タクシー運転手はそう思っていて欲しい。 でも、運転手不足でインドネシア人がドライバーになる時代でそんなこと言ってられるのか? 自分は60ぐらいでタクシードライバーになろうと思っていたが、免許が面倒なので諦めかけていた。今回は朗報だと思う。(ってフルタイムで働きたいわけではないが)
  • 二種免許利権も運転手の高齢化には逆らえないからな。 高い金出して必死で免許取っても長時間低賃金労働なのわかってしまったから新規参入が無い。 慌てて参入障壁を崩したら外国人が参入にもう末路が見えてる
  • この前赤信号になってる交差点(横切る横断歩道は青)横断歩道上でUターンしたクソタクシーが居たぞ。横断歩道を渡ろうとしてもう少しで車に轢かれそうになった。
  • 2種とったところで そいつが安全運転するとは限らん!
  • 3日で 命に係わる事なのに安全面の懸念・・・ とあるけど、ライドシェアの場合は二種免許すらいらないのがもっと気になる
  • 現行でもタクシードライバーの質は最悪だけどね
  • 昔は大型免許取るなら大型二種免許取った方が費用あまり変わらないから二種で取れと教わったけど 今はどうなのかな
  • ええ。なんですか! そんなのあるの!
  • 事故ったら免許剥奪やん。
  • タクシー多すぎなんだよ 赤坂六本木歌舞伎町のタクシー渋滞ほんと酷い 夕方の六本木なんて左右前後空車タクシーに囲まれるなんてザラ
  • 今のタクシーの運転手もヤバいのにもっとやばくなるのか…。無理な割込みとかやめてほしい。ウィンカー出したと同時に車線変更してくるからな…
  • 外国人ドライバーを増やすための布石でしょうね
  • タクシーの運転マナーの悪さは折り紙付きだからね。 全部がそうとは言わないけど、ちゃんとやっている人のためにも、全員で気をつけるべきだよね
  • 2種免許の意味がなくなるね もはや誰でも良いということ
  • 警察庁は政府に地位や金を押さえられて身動き取れないのでしょうが、跳ね除けるべきは跳ね除けるという警察官としての矜持を見せてほしい。 警察庁が本来の動きを取り戻せば、どれだけ治安が改善することか(・ω・`)
  • 関係ないと思うけど 最近のタクシーの運転は下手な奴多すぎやけど… 高齢化してるからかと思ってるんやけどどうなんかな?
  • 変えるべきはそこじゃない。 見ての通り免許取得そのもののハードルは元々低い。これで恩恵を受ける人は国交省が増やしたいガイジンさんくらいだろう。 誰を増やすにしろ労働時間の制限によってすっかり稼げない商売になってるのだから腰掛け気分の高齢ドライバーと出稼ぎガイジンしか残らない。
  • これ、既得権益発狂案件だと思いますが、 どうしちゃったんでしょう??
  • 二種免許では、自動車学校で一種免許の基本的な運転操作+二種で必要な鋭角な曲がり、切り返し、転回があります あと、学科試験はが95点以上だったかな? 外国人だと、学科試験はかなり低そう
  • 外免切替も軽あま タクシー免許も軽あま 外国人採用を省け危険
  • マジ?いいジャーン今の時代は若い人もタクシー運転手してるからね
  • 3日でタクシー免許を取得するのは非常に難しい

japannewsnavi編集部Bの見解

「3日で取れる2種免許」に感じる違和感と警戒

警察庁が発表した、タクシーやハイヤーの運転に必要な「普通2種免許」の教習時限を削減する制度改正案が、大きな波紋を呼んでいます。これまで40時限・最短6日かかっていたものを、29時限・最短3日で取得可能にするというもので、2025年9月1日からの施行が予定されています。背景には「運転手不足」の問題があるとのことですが、この施策に対しては、運転のプロとしての信頼性や安全性を損ねかねないと、懸念の声が多く上がっています。

まず、現場の声として注目すべきは、かつて都内で80台のタクシーを運行していた会社の社長経験者による、「都市部で人手不足は感じない」という指摘です。たしかに地方では深刻なタクシー不足が続いていますが、東京や大阪といった都市部では、実車率が5割を下回っており、客が乗っていない時間のほうが長いというのが現実です。つまり、台数を増やすことで現場が回るという単純な話ではなく、収入の減少や雇用の質の低下を招く可能性すらあるのです。

運転の「勲章」を3日で得られる軽さに不安

2種免許は、一般の運転免許とは一線を画すプロ資格であり、言ってみれば「公共の命を預かる資格」です。それを「最短3日で取れる」ように制度を変えることに、プロとしての自覚や安全意識をどう維持するのかという疑問が湧きます。運転技術だけでなく、利用者との接し方、判断力、緊急時の対応力など、すべてが一定水準以上であることが求められるはずです。

また、これは単なる教習時間の話ではなく、社会全体が「タクシー運転手は誰でもなれる仕事」と思ってしまう空気を作り出す危険性もあります。現場で真面目に働く方々にとっては、自分の仕事に誇りを持つ「勲章」である2種免許の価値が軽く見られることは、非常に不本意なはずです。

その結果、より責任感や向上心を持った人材が離れ、いっそう業界全体の質が落ちるという、負のスパイラルに陥ることも想定されます。

ライドシェア推進の下準備ではないかという疑念

さらには、最近話題となっている「日本版ライドシェア」との関連性も見逃せません。ライドシェアでは、そもそも2種免許すら不要という話が出ており、それと比べれば「3日で取得」はまだマシだ、という声もあるかもしれません。しかし、この流れが示すものは、日本社会全体の安全意識の希薄化と、移動インフラの質的崩壊です。

タクシーは、ただの移動手段ではありません。深夜や早朝、高齢者や障がい者の利用など、公共交通機関がカバーしきれないところを支えてきた存在です。誰でも運転できるようになればなるほど、そうしたサービスとしての役割は徐々に失われていくでしょう。

さらに今後は、外国人労働者の導入が加速することも予想されます。「運転手不足」という名目のもと、安易な人材導入が進み、言葉や文化の違いによるトラブル、マナーの悪化、安全性の低下といった問題が顕在化してくるのではないかと心配になります。

利用者からも「タクシーのマナーは良くない」との声があり、業界全体で安全と信頼を取り戻そうと努力している中、このような「質より量」の政策が投下されるのは、現場の士気を削ぐ行為に思えてなりません。

一方で、「教習日数が短くなるなら取得しようかと思った」という人の声も確かに存在します。副業や定年後の選択肢としてタクシーを考える人も多い中、取得のハードルを下げるメリットもゼロではないでしょう。しかし、それで参入した人が本当に続けられるのか、質を保てるのか。その部分が置き去りにされているように感じます。

国家資格としての2種免許の価値は、安全と信頼の象徴です。そこを軽んじるような制度改正は、結果的に利用者の不安と不信を招き、業界を苦しめることになりかねません。私たちの移動を支えてきたこの業界が、将来にわたって安定し、安全であるためには、やはり「育てること」こそが必要ではないでしょうか。

執筆:編集部B

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