共産党籍の町長が誕生 保守系が共倒れ 大阪・忠岡町長選

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毎日新聞によると…

全国唯一の共産党籍の町長が誕生 保守系が共倒れ 大阪・忠岡町長選

前町長の辞職に伴う大阪府忠岡町長選が18日投開票され、無所属新人で元町議の是枝綾子氏(61)=共産推薦=が、無所属新人2氏を破り初当選を決めた。前町長の杉原健士氏(64)は大阪維新の会に所属していたが、町発注の公共工事を巡り官製談合防止法違反などの容疑で書類送検され、党から除名処分を受けた。維新が公認候補の擁立を見送ったうえ、保守系2氏が共倒れする形になり、共産系候補が首長の座を勝ち取った。

共産党中央委員会や府委員会によると、党籍がある現職の首長は、埼玉県蕨市長と長野県中川村長で、是枝氏は唯一の町長となる。大阪府内の首長としては、2006年に当選した東大阪市長以来という。

[全文は引用元へ…]

以下,Xより

ツイッター速報さんの投稿】

引用元 https://mainichi.jp/articles/20250518/k00/00m/010/211000c

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みんなのコメント

  • 投票率上がったのにこの結果ってのがまた複雑
  • 保守分裂したらこうなるっていう典型だな
  • そもそも維新が自爆したのが原因では
  • なんで一本化できなかったんだよ、もったいない
  • 地元の人たち、本当に納得して投票したのか気になる
  • 消去法で選ばれた感じがしてならない
  • 今回だけで流れが変わるとは思いたくないけど
  • 地方選挙って本当に地元の空気に左右されるな
  • 票の割れ方見ると明らかに戦略ミス
  • 保守層、次からちゃんと話し合ってほしい
  • どこに入れても結局同じって思われてないか心配
  • クリーンさが求められたのは分かる
  • でも政策で選ばれたかどうかは疑問
  • 共産系が町の行政担って本当に回るのか
  • 綺麗事だけじゃ行政は動かないぞ
  • 今後の町政が透明になるのはいいことだけどね
  • 対抗馬がもっとまとまってれば結果は違った
  • このまま全国に波及したらちょっと怖い
  • やっぱり一枚岩じゃないと勝てないんだな
  • もう少し候補者の顔ぶれ精査して出てほしいわ

japannewsnavi編集部Aの見解

保守分裂が生んだ“逆転劇”の背景

大阪府忠岡町で行われた町長選挙は、結果だけを見ると意外性のあるものだった。共産党推薦の無所属候補・是枝綾子氏が、保守系の2人の無所属新人候補を抑えて初当選を果たした。この結果をただ「共産党が勝った」とだけ捉えるのは浅い。実際には、前町長の不祥事と保守陣営の分裂が生んだ、極めて構造的な選挙結果だったと私は受け止めている。

背景には、前町長が大阪維新の会に所属していたが、官製談合防止法違反などの容疑で書類送検され、維新から除名されるという不祥事があった。その結果、維新は候補者を擁立しない方針を選んだ。つまり、現職与党が不在のまま、いわば“空席”となった町長ポストをめぐって、複数の候補が乱立する構図になった。

特に注目すべきなのは、保守系と目される2人の元町議がともに出馬し、票を食い合う形になった点である。結果は是枝氏が2367票、次点の松井氏が2302票と僅差。単純に数字だけを見れば、保守票が一人に集中していれば、逆転の可能性は十分にあった。つまり、この選挙は共産党推薦候補が地滑り的に勝利したというよりは、保守陣営が自らの足を引っ張り合った末の“共倒れ”が招いた勝利だったと分析する方が妥当だ。

私がここで感じるのは、いくら理念や政策が優れていても、選挙というのは戦略を誤れば結果に結びつかないという厳しい現実だ。特に保守層が厚い地域においては、候補者の絞り込みや有権者の共感を得る一本化がいかに重要かを、改めて突きつけられた思いがある。

有権者の声が映し出す変化と不安

投票率は前回の44.93%から50.64%へと上昇している。決して爆発的な投票率ではないが、町政に対する関心の高まりや、前町長の不祥事に対する有権者の疑問や怒りが、投票行動へと現れたとも言える。こうした空気の中で、是枝氏が訴えた「清潔な政治」「町民目線の改革」がある種の説得力を持って受け入れられたのは事実だろう。

共産党というと、国政レベルでは保守層からの支持は極めて限定的で、現実的な政策運営に懐疑的な見方をする人が多い。私自身も、共産主義的思想や全体主義的傾向に対しては距離を置く立場である。しかし、今回のように「現職の不祥事」と「保守の分裂」が重なり、相対的に“クリーン”で“まっすぐ”なイメージを持つ候補者が浮上すれば、政策以上に人柄や誠実さが票を呼ぶという現象が起きるのも理解できる。

忠岡町においても、共産党という看板そのものに票が集まったのではなく、「他に信頼できる選択肢が見えなかった」という消極的支持が働いた可能性は高い。こうした流れが、今後ほかの自治体でも再現されるかどうかは未知数だが、政党や思想ではなく、「人と誠意」に有権者が票を託した選挙だったという見方はできる。

それでも、理念より印象が先行してしまう政治のあり方には一抹の不安を感じる。目の前の混乱への反動であって、これが町の将来にとってプラスに働くのかどうかは、まだこれから見極める必要があるだろう。

地方政治における分裂の代償と教訓

今回の選挙結果から見えてくる最大の教訓は、「分裂の代償の大きさ」である。保守系が二人出たことが、結果的に最大の敗因になった。その背景には、候補者同士の個人的な因縁、支援組織の思惑、または支持層の分断といった要素もあったのかもしれないが、それが結果として自らの地盤を崩す形となったことは否定できない。

「分かれて戦って、共に敗れる」。今回の忠岡町のケースは、地方政治においてその危うさが明確に表れた例だった。保守的な価値観を重視する有権者は全国に多く存在するが、そうした人々が投票所で一つにまとまるためには、「選択肢を絞る戦略」が必要不可欠だと痛感させられる。

今後、保守系陣営はこの敗北を「票の分散」という技術的な問題にとどめず、「なぜ一本化できなかったのか」「なぜ市民の信頼を得られなかったのか」といった本質的な反省に結びつけなければ、同じことが繰り返される可能性がある。

政治は理念だけでは動かない。信頼、連携、そして戦略があってこそ、その理念が現実になる。今回の忠岡町長選は、私たちに地方政治の難しさと責任の重さを改めて教えてくれた選挙だったと強く感じている。

執筆:編集部A

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