コメ農家の倒産・休廃業が過去最多 ~ コメ作りの「あきらめ」、さらに増加も

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東京商工リサーチによると…

コメ価格の高騰が止まらない。農水省が18日に発表した3月の米価格(相対取引価格)は2万5,876円で、1年前の約2倍の高値だ。
 政府は備蓄米を放出したが、小売業者にはなかなか届かず、韓国産やアメリカ産の輸入拡大も検討されている。
 2024年のコメ農家(米作農業)の倒産と休廃業・解散(休廃業)が統計を開始した2013年以降で最多の89件に達した。2025年もすでに倒産が2件発生し、コメ不足で生産農家が苦境に陥る異常事態になっている。
 不安定な価格推移や生産コストの上昇を早く止めないと、後継者問題が深刻になっているコメ農家の倒産や休廃業を後押しすることも危惧される。

(略)

コメ農家の倒産・休廃業が過去最多

東京商工リサーチの企業データからコメ農家(米作農業)の倒産と、事業を停止した休廃業・解散を集計した。コロナ禍は小康状態にあったが、2023年は83件に急増。2024年も過去最多の89件に達した。
 コメ農家は疲弊している。2025年はこれまで以上に事業継続を断念するコメ農家が増える可能性が高まっている。

[全文は引用元へ…]

以下,Xより

一華さんの投稿】

引用元 https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1201308_1527.html

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みんなのコメント

  • 米を使う弁当屋や外食産業も高騰の煽りを受けている様です。
  • 勿論お米だけでは不十分ですが主食が十分あれば気分的にも落ち着くよね!
  • あの、ロシアつよいのだって 一般人まで農業 食料自給率がめちゃたかい
  • 農業は国防です。 自給率100% 目指さないとです。
  • 圃場整備が出来ない極小規模は仕方ないと思います。棚田とかよく維持できてると感心するくらい。県や国レベルで圃場整備、灌漑排水が出来る所は補助出せばいい。ちゃんと🌾農業は成立します。兼業でなく専業の米。
  • 失ってからわかるものってあるよね
  • 農家さんが倒産、悲しむの本当辛い。。。私達の命の源なのに。。。今日も夕飯のお米、美味しくいただきました🥹農家さん、本当ありがとうございます🥹
  • 基本中の基本だよ❗✋
  • もはや米作りもボランティアだな
  • 千葉のコシヒカリとかよくわからない銘柄も出ているからなぁ
  • もうちょっと大規模農業🧑‍🌾にシフトして、効率と生産を上げるべき派です
  • 国防です
  • はい!✋減反政策って、国民の経済的体力を削ぎ落とすのが目的だったのかな…と今更ながら考えてしまう🤔
  • 皆で🌾作りましょう🙏✨🙏✨
  • 酷い話やな
  • 国家・国民の基盤だと思います。
  • 農業は宝!東北を農業エリア特別区に!
  • 今のままなら、台湾有事で、兵糧攻めされたら一貫の終わり😢
  • 食育 徳育 体育 才育 知育 全ての基本は食育から始まるのである
  • 圃場整備工事の代金が延々と支払い,個人だけ一括返済はできない 維持費(水道)代金は終わる事は無い。田圃に蛇口があるの知っていますよね
  • 高いコメは絶対に買わない!
  • 本当酷いです。 JAも闇です。
  • 農業だけでなく、1次産業や通信、医療などは全て国防だと思っています。
  • お米に限らず、食糧の自給率を上げないと、これからの日本は立ち行かなくなりますよ。もっとも、その前に外国人による不動産の買収を禁止すべきですけどね。
  • 当たり前でしょう。安全保障ですよ。

japannewsnavi編集部Aの見解

コメ農家の苦境に思う、「食」を守るという本当の意味

最近目にした「コメ農家の倒産・休廃業が過去最多」という報道に、私は深い衝撃を受けました。コメ価格が上がっていると聞けば、一般的には「農家にとっては良いことなのでは」と感じるかもしれません。しかし、現実は全く逆で、現場の農家は今まさに疲弊し、米作りをあきらめる動きが広がっているというのです。

農林水産省が発表した2024年3月の米価格(相対取引価格)は2万5,876円と、1年前の約2倍にまで高騰しています。それにもかかわらず、農家が続々と事業継続を断念している現実。この矛盾が、現在の日本の農業政策や市場構造がいかにいびつであるかを物語っていると感じます。

表面上の「高騰」と、現場の「崩壊」

価格が高騰しているのに農家が倒れる。その原因は複合的ですが、根本的にはコメの価格が生産現場に還元されていないという構造的な問題があります。消費者が支払っている価格と、農家が受け取る卸価格には大きな差があり、その間には流通業者、卸、小売など多くの中間業者が介在しています。

また、農家が出荷する米はJAなどを通じて決められた価格で売られるため、市場価格がどれほど高騰していても、それがそのまま農家の収入にはならないのです。これは「市場の声」が農家に届かないという非常に歪な構造であり、農家にとっては「価格が上がっているはずなのに、手取りは増えない」という矛盾に直面することになります。

こうした構造では、生産意欲を削がれて当然です。実際に、2024年のコメ農家の倒産と休廃業・解散は過去最多の89件に達しました。統計が開始された2013年以降、これほどまでに農家の離脱が相次いだ年はありません。

生産コストの増加と後継者不在の現実

さらに拍車をかけているのが、生産コストの上昇です。肥料や燃料、機械の維持費など、米作りには多くの経費がかかります。特に近年は資材の価格が国際情勢や円安の影響で高騰し、それが農家の経営を直撃しています。

加えて、担い手の高齢化や後継者不足も深刻です。重労働でありながら利益が見込めず、しかも天候に左右されやすい。そんな米作りに将来性を見出せない若者が増えているのは無理もありません。これでは“高齢者が細々と作り続けていた水田が、誰にも引き継がれず消えていく”という未来しか見えてこないのです。

「食料安全保障」は口先だけでは守れない

政府は米不足対策として備蓄米を放出したものの、それも市場には行き渡らず、韓国産やアメリカ産などの輸入拡大も検討されているといいます。これには非常に大きな違和感があります。なぜ、国内農家がこれほどまでに苦しんでいる中で、安易に海外からの輸入に頼ろうとするのでしょうか。

食料安全保障という言葉が近年よく使われますが、それは「食べ物を他国に頼らない」という意味だけでなく、「自国で食料を安定して作れる体制を維持する」という意味でもあります。その“体制”を維持する最大の要素が、農家という存在であることを忘れてはならないと思います。

農家が減れば耕作放棄地が増え、国内の農業生産力は着実に落ちていきます。そして一度失われた農地や技術、人材は、簡単には戻ってきません。いざ国際情勢が不安定になったとき、日本は本当に自分たちの食を守れるのか。この疑問は、いまこそ真剣に問われるべきです。

政策は“数値”ではなく“人の顔”を見るべき

今必要なのは、単なる価格調整ではありません。農業政策の根本を見直し、農家一人ひとりの生活と向き合った支援策が求められています。例えば、農業法人化を進めて若者が働きやすい環境を整える、直販ルートの確保支援や税制優遇、燃料や肥料の補助制度の拡充など、できることはまだ多くあるはずです。

そして何よりも、農家が誇りを持って米作りを続けられるような社会的な認識の転換も必要だと感じます。「農家は補助金に頼っている」「儲からないのは自己責任」といった見方は、農業の現場をまったく理解していない表面的な言葉に過ぎません。

農業は、私たちの毎日の食卓を支えている基盤です。その担い手に敬意を払い、守るべき存在として扱わなければ、いずれ私たち自身が“食べられない”社会を迎えることになります。

「米が買える」ことのありがたみをもう一度

私は今回の報道を通して、米が安くて当たり前、どこでも手に入るのが当然と思っていた自分の考え方に反省しました。棚に並ぶ米一袋の裏には、数え切れないほどの苦労やリスクがあるのだと知り、それを支えている農家の方々の努力に改めて感謝の気持ちを持ちました。

そして、政府や自治体、そして私たち消費者もまた、「農業を守る」ことの重みをもっと真剣に受け止める必要があると思います。食料自給率という言葉が空虚にならないためにも、今こそ農家支援に本腰を入れるべき時期に来ていると感じました。

執筆:編集部A

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