FNNプライムオンライン・要約
● 番組概要
2025年4月29日放送の「ソレってどうなの?」では、“米価格が高騰しても農家がもうからないのはなぜか”をテーマに、千葉県旭市の米農家・加瀬好基さん(34)を取材。
● 農業の現場と作業負担
取材班が訪れたのは田植え終盤の時期。加瀬さんのビニールハウスでは、苗を約4000枚育て、5kg以上あるそれらを全て手作業でトラックに積み込み。その後、田植え機への再積み込み、田植え作業まで一貫して重労働が続く。高齢化が進む中、人手による作業の比率も高く、効率化の限界がある。
● 広大な農地と効率性の課題
加瀬さんは約20ヘクタール(東京ドーム約4個分)の田んぼを家族4人で管理。一部GPS付き田植え機で効率化を図っているが、全体の作業は依然として重労働。また、休耕地の活用は望ましいが、農地が飛び地になることで移動時間が増え、効率が落ちるため実現は難しいと語る。
● 価格高騰=利益増とは限らない現実
全国平均で米5kgあたり4220円と、16週連続で最高値を更新しているが、農家の利益は増えていない。油代や肥料代などのコスト上昇により、収支は「平行線」とのこと。JAを通さず、問屋などに直接販売する工夫をしても、大幅な収益改善にはつながっていない。
● 政策転換と農家の決断
これまで国の減反政策により、飼料米と食料用米を7:13の比率で作っていたが、2025年は1:19に変更。食料米の需要増に対応するためだが、安定収入が見込める飼料米を減らす決断にはリスクも伴う。
● ブランド化と未来への不安
米のブランド化によって国内消費拡大を目指しているが、最大の課題は「担い手不足」。息子に継がせたい気持ちはあるが、農業の将来が不透明な中では強く言い切れないと本音を漏らす。理想の農業の形にたどり着くには「10年、20年かかる」と語った。
[全文は引用元へ…]
政府と国民の温度差が招く“米政策”のねじれ
日本政府は「農林水産物・食品の輸出拡大」を国家戦略として掲げており、特に日本米については2030年までに輸出量を現在の8倍、約50万トンに増やす方針を打ち出している。
これを後押しする形で、輸出用米の作付けには最大で10万5千円/10アールの補助金が交付される制度が設けられている。
● 補助金の内訳(例)
※支給額は都道府県や作付方法によって変動あり
- 生産支援:4万円
- 品質向上・輸出対応支援:6.5万円
→ 合計:最大10.5万円/10アール
こうした厚遇の背景には、海外需要の開拓や輸出競争力の強化があるが、国内では「米が足りない」「コメ価格が高すぎる」といった声が上がっているのも現実だ。
一方で、農家にとっては国内向けの食料米よりも、飼料用米のほうが補助金が厚く、安定した収入を得やすいという事情がある。たとえば飼料用米には、条件によって最大4万円/10アールの「水田活用の直接支払交付金」が支給されており、長年これを前提に作付け計画を立ててきた農家も多い。
実際、取材を受けた農家・加瀬さんも、これまでは飼料用米と食料用米を「13対7」で作っていたが、2025年からは「1対19」に切り替える決断をした。高額な補助金を減らしてまで、国内のコメ需要に応えるというのは、収益面での大きなリスクを伴う。
このように、国内では食料米の不足や価格高騰が問題視されている一方で、政府は輸出や飼料向け生産への補助金を優遇する政策を推進している。この温度差が、「米価は高騰しているのに、農家の利益は伸びない」という矛盾した構造を生み出しているのである。
以下,Xより
【Yahoo!ニュースさんの投稿】
【コメ農家の本音「もうからない」】https://t.co/LeitkhHC7U
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) April 29, 2025
米以外を作るほうが儲かるから、自分や親戚が食える分しか米は作らない
— ぬの人 (@monta1357) April 29, 2025
という兼業農家は増えてると思う。
儲かる農家、に構造的に変化させるチャンスかも。米の食料自給率だけは守るべき。農家が儲かるようになれば若い労働力も増えるのでは。
— 橘花 kikka (@kikka73437060) April 30, 2025
日本人の主食である米を作っている農家が儲からないなんて、この国はいったいどうなってんだ?!
— いちさん (@kazuakisano) April 29, 2025
引用元 https://news.yahoo.co.jp/articles/4fbf19f7c9f1df116614fd69295f22deea271470
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みんなのコメント
- 米以外を作るほうが儲かるから、自分や親戚が食える分しか米は作らない という兼業農家は増えてると思う。
- 意外です… 農家は儲かってると思ってました
- “儲からない”と”もう(稲を)刈らない”をかけてる農家lyric
- 豊作になれば米の値段下がって貧乏になるし、不作になれば労力に見合わずやはり貧乏になる それを理解してる日本人がどれだけいるか疑問だわ
- 「もうからない」の肝の部分↓ 【コメの価格が高くなったから、もうかっていると言われたらそうではなく、油代・肥料代、全てにおいてコストが上がっているので、現状は平行線のままかなと】
- 「株式会社の農地所有を解禁し」ってコメントついてるけど、そんなことやったら大資本と中華に農業乗っ取られるだけだから。 零細農業がきちんと稼げる仕組みが必要。それこそがサステナビリティだから。変な意見に惑わされてはいけない
- 酷な意見で申し訳ないけど、小規模農家の保護をすることによって国民全体や国の経済に影響を及ぼすならば、転業支援やそれこそ海外にばらまくお金を有効に活用するなど、構造を変える時期に来ているのではないかな
- こんなに米が高いのに、農家に金が回ってないってマジで終わってる
- コメ農家が「食えない」って言ってる時点で、政治もJAも何やってんのって話
- 国内用の米は放置して、海外に売るために税金ぶっこむとかズレてる
- 高い補助金出してまで輸出とか、誰のための農業政策なんだよ
- 米は高級品かってくらいの値段になってんのに、農家はカツカツってどういうこと
- 農家が疲弊してんのに、JAだけ中抜きして潤ってる構造なんじゃないの?
- コメで生活できないなら、誰が次世代の農業なんてやるんだよ
- 輸出に金かける前に、国内の米と農家守れって思う
- 食料自給率下がってんのに、国内用を軽視するとか正気か?
- 米があって当たり前って思ってるやつ多いけど、作る人が消えたら終わりだぞ
- 食卓に米が並ぶ裏側を考えたら、農家の現状はもっと注目されるべきだろ
- どんどん農家減ってるのに、政府は見て見ぬふりして補助金ばらまいてるだけ
- 米不足って騒いでるくせに、飼料や輸出に金つけてるとか意味不明すぎる
- 消費者も高くて困って、作り手も儲からなくて苦しんでるってもう破綻してる
- 農業をやろうって若者がいないの、こんな状況見たら当然だよな
- 米の値段だけ上がっても、農家に届いてないならそれ誰かが吸ってんだろ
- 政府が農家守らないなら、いつか本当に日本の食文化終わると思う
- 国産米を守る政策じゃなくて、売れる米を作るって方向に狂ってる
japannewsnavi編集部Bの見解
コメ価格高騰の裏で苦しむ農家たちの現実
2025年現在、日本全国で“コメ価格の高騰”が続いている。4月28日に発表されたスーパーでのコメ平均価格は、5kgあたり4220円。これは16週連続で最高値を更新している数字であり、家計にとっても大きな負担となりつつある。しかし、その一方で、肝心の生産者である農家は「もうからない」と悲鳴を上げている。
千葉県旭市で代々米作りを続ける加瀬好基さん(34)もその一人だ。番組「ソレってどうなの?」の取材で、コメの価格が上がっても利益が出ていないという現実が語られた。
取材陣が訪れたのは田植えの終盤。ビニールハウスには苗が約4000枚保管されており、すべてが手作業でトラックに積み込まれる。苗1枚の重さは5kg以上もあり、これを何度も繰り返す重労働。加瀬さんは広さ約20ヘクタール、東京ドーム4個分にもなる田んぼを家族4人で管理しているが、作業の多くは人の手が必要だ。最新のGPS搭載田植え機を使っても、効率化には限界がある。
さらに重くのしかかるのが資材費の高騰である。肥料や燃料の価格がここ数年で大幅に上昇しており、それが農家の利益を圧迫している。価格が上がっても、「収支は2年前とほぼ変わらない」と加瀬さんは語る。農協(JA)を通さず、自ら販路を開拓して米問屋に卸すなど工夫はしているものの、現状を大きく改善するには至っていない。
飼料米から食用米へ…補助金との苦しい天秤
加瀬さんはこれまで、食用米と飼料用米を7対13の割合で作っていた。しかし2025年からはその比率を1対19に切り替える決断をした。つまり、収益が安定する飼料用米を減らして、需要が増している食用米にシフトするというわけだ。
この判断の裏には、補助金制度の存在がある。かつての減反政策はすでに終了しているものの、現在も「水田活用の直接支払交付金」として、飼料用米には最大で10アールあたり4万円の補助金が支給されている。農家にとっては重要な収入源であり、これを減らすことは大きなリスクでもある。
一方、政府はコメの輸出拡大政策を推進中だ。2030年までに輸出量を8倍(約50万トン)に増やす目標が掲げられ、輸出用米には最大10万5千円/10アールもの補助金が交付される制度も存在する。
つまり、国内では「コメ不足」が叫ばれているのに、国の方針としては「海外に売るための米作り」に多額の税金が投じられている。消費者が高い価格でコメを買い、農家が苦労して生産しているにもかかわらず、その構造の中で利益を得ているのは一体誰なのか。疑問を抱かざるを得ない。
また、取材現場では休耕地も点在していた。こうした土地を活用すれば生産量は増やせるが、飛び地の田んぼは効率が悪く、個人では対応が難しいという現実がある。農地の集約が求められているものの、制度の整備が追いついていない。
農業の未来と、次世代への不安
もうひとつの大きな問題は、農業の「担い手不足」だ。加瀬さん自身、祖父の代から三代にわたって米作りを続けているが、息子に継がせるかどうかは迷っているという。「自分としては継いでほしい気持ちはあるが、農業の将来が見えない状態で“やれ”とは言いにくい」と本音を漏らした。
米のブランド化などで国内消費を盛り上げようという努力もあるが、それがすぐに収益につながるわけではない。時間がかかる取り組みであることは本人も自覚しており、「理想の農業の形になるには10年、20年はかかるだろう」と語っていた。
現在の農業政策は、食の安全保障よりも「輸出」や「グローバル化」に軸足を置いているように映る。だが、食料自給率が下がるなかで、国内の農家が安心して生産を続けられる環境を整備することこそ、国家としての優先事項ではないだろうか。
重労働の上に成り立つ米作りを支えるには、単なる補助金ではなく、構造改革と地域密着型の支援が必要だ。美味しい日本米が当たり前に食卓に並ぶ未来を守るためにも、私たちはもっと“足元”に目を向けるべき時期に来ている。
執筆:編集部B

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