【岩屋外相】クルド人問題抱えるトルコに約6,300万円支援　女性職業訓練など5事業に無償資金協力

アセアンポータルによると…

岩屋外相はトルコの女性職業訓練用等を支援で総額43万ドル供与、クルド人問題を抱えるトルコに

アセアンポータルによれば、日本政府はトルコにおいて地域住民の生活改善を目的とした複数の支援プロジェクトを実施しており、総額で約43万ドル（436,677米ドル）の無償資金協力が行われたことが明らかになった。今回の支援は「草の根・人間の安全保障無償資金協力」として位置づけられ、女性の自立支援から障がい者・高齢者の移動支援、学校施設の改修まで幅広い分野にわたる。

トルコ国内で行われた公式式典では、在トルコ日本国大使館の関係者が出席し、「本事業が地域社会の生活向上に役立つことを心から願っております」との言葉が贈られた。トルコ側からも、日本との長年にわたる友好関係と協力の歴史を称える声が上がり、両国の関係強化が期待されている。

今回の草の根支援のうち、主な5件のプロジェクトは以下の通り。

1件目は、「アフラット郡女性のための職業訓練機材整備事業」。供与額は115,958ドルで、繊維製品の製造技術を学ぶための各種ミシンなど、訓練用設備一式が提供される。これにより、地域の女性たちが就労の機会を得やすくなり、生活の安定や収入の向上につながることが期待されている。

2件目は、「イスキリップ郡における高齢者・障がい者の搬送支援事業」。支援額は69,032ドルで、歩行困難な住民の通院や日常移動を助ける専用車両の導入が進められている。

3件目は、「ギレスン市の緊急対応能力向上を目的とした救助車両の整備支援」で、供与額は113,709ドル。自然災害や事故発生時に迅速な初動対応が可能となる体制づくりが目指されている。

4件目には、「スッチュレル市における高齢者・障がい者搬送用車両の整備」があり、71,363ドルが供与される。人口高齢化に伴うニーズに応じた支援内容となっている。

5件目は、「アヴァノス郡アカルジャ小中学校校舎の改修事業」で、66,615ドルが投入される。老朽化した教育施設を改修することで、地域の子どもたちがより安全で快適な環境で学習できるよう整備が行われる。

今回の支援は、日本の外交方針の一つでもある「人間の安全保障」の理念に基づいており、現地の住民が自立的に生活を改善できるよう支えることを目的としている。

なお、こうした草の根支援が行われる背景には、トルコ国内における多様な社会課題があることも事実である。たとえば、日本国内でも一部で関心を集めているクルド人問題については、トルコから来日する訪問者の中にクルド系の人物が含まれることが多く、入国管理やビザ発給に関してはトルコ政府側の裁量があるともされている。しかし、現時点でトルコ当局がそれに対して特別な対応を講じているという情報は報告されていない。

今回の支援事業を通じて、日本とトルコの友好関係が地域レベルでより深まることが期待される。草の根レベルの連携は、地理的距離を超えて人と人との信頼関係を築くための有効な手段であり、今後の日本の国際協力の在り方を考えるうえでも重要な事例となるだろう。

出典：アセアンポータル（要約・再構成）

在トルコ日本国大使館公式ページ・要約

• 日本の外務省（岩屋大臣）は、トルコでの草の根支援として 総額436,677米ドル の無償資金協力を実施。
• この支援は「草の根・人間の安全保障無償資金協力」に基づくもの。
• 支援内容は、女性の職業訓練支援、障がい者・高齢者の移動支援、緊急救助体制の整備、小中学校の校舎改修など。
• 支援対象プロジェクトは以下の5件：
  1. アフラット郡女性職業訓練機材整備（115,958米ドル）
  2. イスキリップ郡障がい者・高齢者搬送車両（69,032米ドル）
  3. ギレスン市緊急対応用救助車両（113,709米ドル）
  4. スッチュレル市障がい者・高齢者搬送車両（71,363米ドル）
  5. アヴァノス郡アカルジャ小中学校校舎改修（66,615米ドル）
• 式典では、日本の大使およびトルコの関係者が出席し、日トルコの友好関係強化が確認された。
• 一部では、トルコのクルド人に関する入国やビザ問題にも関心が寄せられているが、現時点でトルコ政府の特別な対応は確認されていない。

【情報元リンク】

在トルコ日本国大使館公式ページ：
https://www.tr.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01022.html

以下,Ｘより

【アセアンポータルさんの投稿】

岩屋外相はトルコの女性職業訓練用等を支援で総額43万ドル供与、クルド人問題を抱えるトルコにhttps://t.co/4xeVHdWj2r

— アセアンポータル (@portal_worlds) April 8, 2025

出典：アセアンポータル　https://portal-worlds.com/news/asean/36315　

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みんなのコメント

• また外国にバラまいてるのかよ
• なんでトルコの学校改修してんの？
• その金で日本の子育て支援できただろ
• 選挙近いから外向けアピールか？
• クルド人問題にしっかり言及してトルコ政府に要求するならわかる
• 草の根支援って都合いい言葉だな
• どうせ感謝もされないんだろ
• なんで日本がそこまで面倒みるんだよ
• 国内で困ってる人放置して何やってんだ
• クルドの件で問題抱えてる国によう出せるな
• あの国の人権問題はスルーですか
• 金額小さくても積み重なればバカにならんよ
• また大使館主導で勝手にやってるパターン？
• 支援よりも先に日本国民への説明が必要では
• 日本の外交ってほんとズレてる
• なぜ日本政府はトルコに甘いのか不明
• これって本当に国益につながるの？
• トルコ側の意向に配慮しすぎでは？

japannewsnavi編集部Aの見解

日本政府がトルコに対して実施した草の根支援、特に女性の職業訓練や障がい者・高齢者向けの搬送用車両整備、小中学校の校舎改修などのプロジェクトについて、私は非常に多面的な意味を感じました。一見すると、単なる人道支援のようにも見えるこの取り組みですが、その背景や影響を丁寧に読み取っていくと、日本の外交方針、地域貢献、そして国益というものが、静かに織り込まれているように思えるのです。

まず、この支援は「草の根・人間の安全保障無償資金協力」という枠組みの中で行われています。私が注目したのは、「草の根」という言葉に象徴されるように、非常にローカルな課題に対して、日本がきめ細かく対応しているという点です。アフラット郡の女性支援プロジェクトでは、38台のミシンなどの訓練機材を整備し、女性たちがデザインや生産の技術を学ぶことで、地域経済への参加を可能にしています。これは単なる技術支援ではなく、社会構造の中で脇に置かれがちな人々に新たな役割を与える意味で、極めて意義深いことだと感じます。

さらに、障がい者や高齢者の移動手段を確保するための車両整備についても、トルコの郊外地域で生活する人々にとっては、医療や福祉サービスへのアクセスを改善する大きな支えになるはずです。特に、歩行困難な高齢者が病院に通う手段を持たないという課題は、どの国でも共通しています。そうした困難に対し、静かに手を差し伸べる日本の姿勢には、誇りすら感じました。

トルコのように国土が広く、地域差が大きい国において、こうした草の根レベルの支援は単なる援助ではありません。それは、「見捨てられていない」という希望を現地にもたらすものであり、同時に日本という国の存在感を深めるものでもあるのです。

今回の支援総額は約43万ドル。金額だけを見れば、国家間の大型援助案件に比べれば小規模かもしれません。しかし、私はこの金額の使われ方こそが、日本らしさを表していると考えます。必要な人々に、必要な支援を、丁寧に届ける。それは長期的に見れば、「友好国」としての信頼を地道に築く行為であり、国際社会における日本の立ち位置を安定させる基礎にもつながります。

また、式典で語られた「地理的な距離を超えた両国の友好」という言葉にも、私は心を打たれました。日本とトルコは直接的な国境を持たない国同士です。しかし歴史的な友好の逸話も多く、今回のような支援活動を通じて、政府レベルではなく地域社会レベルでの関係強化が進んでいるということは、非常に希望に満ちた話だと思います。

とはいえ、注意すべき点もあると感じています。たとえば日本では、近年トルコからの来日者、特にクルド人を巡る入国状況や滞在許可の問題が、少しずつ注目され始めています。今回のような支援が、トルコ国内での特定民族との関係や人権問題にどのように影響を与えるかは、今後も慎重に見守る必要があるでしょう。

一部では「日本の支援がトルコ政府の内部政策に間接的な影響を与える可能性もあるのでは」と指摘されていることも事実です。そのような議論があるからこそ、私はこのような支援が「政治的な一方通行」にならないよう、継続的な対話と現地の声の尊重を前提に行われるべきだと考えています。

そして何より、このような支援が日本にとっても無関係ではないという点を忘れてはならないと思います。人道支援とは言え、そこには外交関係の強化や、日本製品・技術の普及、または災害協力の枠組みを築くなど、目には見えづらい形での「国益」が伴っています。それは決して利己的な意味ではなく、持続可能なパートナーシップを形成していくために必要な視点なのです。

最後に、私はこうした報道をもっと国内でも広く知られるようになるべきだと感じました。日本がどのように海外と関わり、どう信頼を築いているのか。その一端を正しく理解することで、外交というものに対する国民の関心も少しずつ変わっていくかもしれません。

今回のトルコへの草の根支援は、その象徴的な一歩だったと私は受け止めています。

執筆:編集部A