パブコメ「異常件数」相次ぐ SNSで動員、かすむ民意 [日本経済新聞]

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日本経済新聞によると…

パブコメ「異常件数」相次ぐ SNSで動員、かすむ民意

行政機関が政省令などのルールを定めるときに事前に一般から意見募集する「パブリックコメント(パブコメ)」の件数が従来と比べて急増する事態が相次いでいる。SNS上には繰り返し投稿する方法や文案を共有する書き込みがある。政府は民意の正確な把握を阻害しかねないとの懸念を踏まえ、各省の官僚トップが集まる会議などで対策を練り始めた。[全文は引用元へ…]

My First JUGEMによると…

 

行政機関がルールを定めるときに事前に一般から意見募集する「パブリックコメント」で、意見数が異常に多くなる事態が相次いでいる。

SNSでは繰り返し投稿する方法や文案を共有するやり取りが確認される。政府内で特定の意見によって総意がかすむとの懸念があり、各省の官僚トップが集まる会議でも取り上げるなど対応を練っている。

2040年度の電源構成を定めたエネルギー基本計画のパブリックコメントは、1カ月の募集期間で集まった意見数が4万1421件にのぼった。前回から6倍強増え、これまでの過去最多だった東日本大震災直後の計画時(約1万9千件)も大きく上回った。

所管する資源エネルギー庁によると、9割以上にあたる約3万8千件は無記名だったという。同一氏名で10件以上の複数投稿をした人物46人だけで合計3940件に達する。「原発新設反対」「水素発電を推進、原子力発電反対」などの同一表現が目立った。

パブコメはおもに政省令を決めようとする際、政府があらかじめ案を公表して国民から意見・情報を募集する制度だ。制度を定める行政手続法は提出された意見を「十分考慮」するよう求める。

24年度から急増

2024年度に入り、数万単位の意見が届く案件が各省庁で相次ぐ。24年7月に結果を公示した内閣官房の「新型インフルエンザ等対策政府行動計画」の案に対する意見数は19万件を超えた。

意見提出があった案件で重複などを除いた平均を見ると、23年度は1案件あたり約70件で、24年度は3月23日時点で500件台半ばだった。24年度は1万件超えが8案件で、うち7案件が2万件超えだった。23年度は1万件超えが3案件で2万件超えはない。

多くで共通するのはSNS上で動員がかかっている点だ。X(旧ツイッター)などを使い、提出する文案や繰り返しの投稿方法を共有するやり取りが確認できる。投稿数や「キリ番」獲得を競う様子もうかがえる。

関連省庁からは、こうしたSNS上のやり取りで見られる文案と「明らかに関連する意見が多い」との声が共通して聞かれた。SNSでは生成AI(人工知能)を使って作成した文案を共有する趣旨の投稿もあった。

回答を確認した担当者に聞くと「趣旨にそぐわない匿名・偽名による連続投稿や大量投稿が目立つ」との答えが複数あった。特定の少数意見によってサイレントマジョリティー(物言わぬ多数派)の意見が見えなくなる懸念がある。

社会情報学が専門の国際大学の山口真一准教授は「SNSで関心が上がり意見を表明しやすくなるのは良いこと」と話す。同時に「実際は一部の集団が手当たり次第投稿し、多様な意見を反映する制度本来の趣旨から離れているリスクがある」と指摘する。

行政手続法を所管する総務省によると、同法で意見数の多寡を考慮するとの解釈はとらない。国会答弁でも政府側は「意見の数ではなく内容に着目する」と説明してきた。意見の大量投稿自体に実効性はない。

[全文は引用元へ…]

以下,Xより

佐々木俊尚 新著「フラット登山」4/23発売!さんの投稿】

引用元 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA128RU0S5A310C2000000/?n_cid=SNSTW001&n_tw=1742760195

https://makio-0559.jugem.jp/?eid=10084

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みんなのコメント

  • いやいや。snsだからこそ声が集まるんやろ?
  • 政治に関心度が上がったと喜ぶべきことだろ。政治家はそのうち日本人は選挙に行くなパブコメするなと言い出すのだろう。
  • マイナンバーに紐付けて、1人1回しか意見を出せないようにすれば良い
  • パブコメなんて紙で出したら0件なのに笑
  • 偏った勢力からのAIの自動入力と思われるのもあるので、パブリックコメントのあり方を考えるのは必要だと思う。
  • 同じような形式で投稿された内容は1件として扱うようにChatGPTに支持してサマってもらおう
  • 生成AIに、類似の意見は丸めた意見一覧を作ってもらえばよいのでは。 昔ながらの自然言語処理でもいいけど。 デジタルデータで入力してもらっているのに、まさか、「人の目で確認して人力で整理を~」とか……やってそう…orz
  • 具体的に何件を超すと異常件数なのか?何件程度の件数が適切なのか? SNS動員が一因であることは否定のしようもないから、危惧する側面は理解するが、そもそもパブコメの実施がこれまで十分に為されていなかった可能性も高いし、この書き方だと、政治に関心を持って意見することが悪かのよう…
  • マイナンバーに紐付けすれば異常件数はなくなりますよ👀(笑)
  • 工作員
  • 活動家とか アジテイターに煽られた人による、偏ったパブコメはよくない話ですね。
  • 意見を募集して、ご希望の方向と異なれば、異常、誘導とするかのような姿勢が正しいのか、疑問に思います。
  • 行政機関「民意なんて気にしてないっす!聴いてる感出せって言われたんでやってるだけっす!」
  • 件数が増えてるのはパブコメの認知度が上がってるんだから喜べよ。それとも身内の意見だけとりあげて「みんな賛成でーす、はい可決ー」がやりたいだけか?
  • マイナンバーサイトのサイトから 投稿できるようにしたら? まぁアナログが1番なんだけどね
  • 委員会や審議会で同じ御用学者を幾つも兼任させ、事前レクの通りに話が進む茶番。官僚に媚びへつらえば講演やアドバイザーのアルバイトが次々貰えるから、大学教授もふわっとした議論をしている。こんな状況下ではパブコメに集中するのはやむを得ない。
  • 日経は自分達の意見以外は民意ではないと言いたいらしい、それこそ民意とかけ離れた物だよ
  • おかしな意見は除いておいて、まともな意見が増えているのであれば良い事では? 今までのパブリックコメントはただお作法としてやった感を出すだけだったので、あまり価値を見出せないと思います。
  • ここのリプ欄がこの記事の内容を体現させてる感じがする。
  • まあでも一方でコメントに対する回答を示すだけで、そもそもの政策を変えようともしないのも、ガス抜きと言われても仕方ない状態。コメントもらってその民意を反映させないなら、やる必要があるのかというところ。確か、パブコメをやるように決まっていたよな?儀式通過だけで意味なしじゃないのか?
  • 内容を精査して報道すべし。 正しいコメントなのか、おかしなコメントなのか?どっちだよ!
  • 動員されて送られるパブコメは定められた様式に従わない物があったり、皆でほぼ同じ内容を送ったりとスパム化するような問題がある。 ここは生成AIを推進・活用して大量の投稿を要約してもらう等で対処してもらいたい所だね。
  • なんで動員ってきめつけてるの? 意見しやすい環境作ってコメントもとめたんでしょ?
  • ある電源構成に関するバブコメでは、同一氏名で10件以上投稿した人46人だけで3940件。そのほぼすべてが原発新設反対という意見。 マジ内容もわからずに見出しだけみて文句つけてる輩は言い方は悪いけど馬鹿としかいいようがないぜ。ごく一部の人がボットなど使って大量に投稿してることが問題って記事

japannewsnavi編集部Aの見解

今回のニュースを読んで、私は率直に「制度の形骸化が始まっているのではないか」と感じました。国民の声を政策に反映させるためのパブリックコメント制度は、本来であれば民主主義の健全な手段の一つです。しかし今、その制度がSNSを通じて特定の集団に“操作”されるような事態に直面していることは、単なる数の問題にとどまらず、日本の行政全体の在り方を揺るがす重大な懸念だと思います。

パブコメの数が急増しているという事実自体は、それだけ国民が政策に関心を持っている表れでもあり、一概に悪いことではありません。特にエネルギー政策や感染症対策など、国民の生活に直結するテーマにおいて、多くの人が意見を届けようとするのは自然な流れでしょう。ただ、問題はその中身です。

今回報じられたように、X(旧Twitter)などのSNS上では、「文案の共有」や「投稿方法の指南」といった動員行為が横行しているとのことです。さらには、生成AIを使って“見かけ上異なる表現”を量産し、同じ主張を繰り返す動きまで出てきている。これでは、制度が持つ「多様な意見を集める」という本来の意義が、ただの「数のゲーム」に変質してしまう危険があります。

私が危惧するのは、こうした動きによって、一般的な庶民の素朴な声がかき消されてしまうことです。政策に対して一言だけでも伝えたいと思って投稿した意見が、膨大な“テンプレ的投稿”に埋もれてしまう。その結果、政策の方向性が、ごく一部の偏った主張によって大きく歪められるようなことが起きてしまえば、それはもはや民主主義ではありません。

もちろん、行政手続法では「意見の数ではなく、内容を重視する」と明記されており、実際に政府側もそのように説明しています。けれども、現場の官僚たちは、寄せられた数万件に及ぶ意見に目を通し、整理・集約しなければならない現実があるわけです。休日出勤が相次ぎ、本来の行政業務にも支障が出ているという声があるのは、決して軽視できません。

私は、政府がこの問題に本腰を入れて対策を検討し始めたのは妥当だと感じます。IPアドレスの制限や、メールアドレスの記載義務化など、一定のルールを設けて「操作的な大量投稿」を制限する動きは必要だと思います。一方で、その際に“本当に意見を伝えたい人”の声まで締め出してしまうような事態にならないよう、慎重な対応が求められます。

SNSやAIの発達により、情報発信が容易になった一方で、その“便利さ”が制度を乱す武器にもなり得るという現実を、私たちは直視しなければなりません。言論の自由と制度の公平性のバランスをどう保つかは、今後の民主主義の根幹を左右するテーマです。少なくとも、現在のような“連打型の意見表明”が制度の正当性を損なう形になっているとすれば、それは見過ごせる問題ではないと思います。

また、これを機にもう一つ考えたいのは、パブリックコメント制度が本当に「国民に開かれている」と言えるのかという点です。制度の存在自体を知らない人も多い中で、情報に敏感な一部の層が集中的に投稿している構図は、いびつさを感じさせます。本来、静かに暮らしているサイレントマジョリティの声こそ、丁寧にすくい上げなければならないはずです。

今回の件は、国民側にも自覚が求められると思います。自分の意見を伝えることと、数を稼ぐことは全く別の話です。制度の趣旨を理解せずに“流れ”や“ノリ”で大量投稿することは、かえって制度の信頼性を損ね、最終的には自分たちの首を絞めることになりかねません。民主主義は、自由な制度であると同時に、節度と責任を求める制度でもあります。

私は、今後さらに生成AIが発展することで、こうした「大量の意見」の生成が簡単になる時代が来ることに危機感を覚えています。政府側も生成AIを使って意見の整理を進めるべきだという声もあるようですが、そうした状況になれば、もはや“本物の人間の声”をどう見極めるかが新たな課題になるでしょう。

行政と国民の信頼関係があってこそ、こうした制度は成り立ちます。その信頼を守るためにも、制度の趣旨を再確認し、不正利用を防ぎつつ、真に意味のある意見を丁寧に受け止める体制を整えることが求められています。そうした地道な努力こそが、国の健全な政策形成を支える礎になると私は信じています。

執筆:編集部A

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