岩屋外相『日本と中国は世界の平和・繁栄に責任を有する国。連携して貢献していくことが大切』 アメリカとは真逆の方針に

アセアンポータルによると…

岩屋外務大臣は、日本は中国とともに国際社会の平和と繁栄に責任を有している国であるとして、連携できるところはしっかりと連携して地域や国際社会に貢献をしていくべきとの認識を示した。

3月11日に実施された外務大臣会見の際に、毎日新聞の記者が「日中関係について伺います。中国の王毅(おう・き)外交部長が、日中関係について改善と発展に積極的な勢いが表れていると評価する一方で、歴史問題や、台湾問題については、日本政府を牽制するような発言をいたしました。受け止めと今後の対中外交、教えてください」との旨の質問を行った。

この質問に対して、岩屋外務大臣は、「日中関係は、首脳間でまず確認をしたように、戦略的な互恵関係を包括的に進めていくと、そして、建設的で安定的な関係を築いていくということで、今様々な対話が行われております。したがって、王毅部長が言われる改善と発展に積極的な勢いが現れている。これを大事にしていくということが何より必要だと考えております」との旨を述べた。

その後に、岩屋外相は「日中両国間には、今なお様々な課題がありますが、一方で大きな可能性もあるわけでございまして、両国は、この地域、あるいは国際社会の平和と繁栄に責任を有している国でございますから、連携できるところはしっかりと連携して、地域や国際社会に貢献をしていくということが大切だと思っております」との旨も述べた。

なお、近年のアメリカのトランプ政権などでは、アメリカファーストのもとで国際社会の平和に責任を有するべきではないとして、アメリカが従来は担っていた世界の警察官の役割を放棄すべきとの認識を示している。

[全文は引用元へ…]

以下,Xより

アセアンポータルさんの投稿】

引用元 https://portal-worlds.com/news/asean/36089

最新記事

みんなのコメント

  • 日本と中国が「平和と繁栄に責任を有する国」と言うが、現実を見れば中国は軍事的な圧力を強め、周辺国に脅威を与えている。こんな相手と協力できる訳がない。
  • 中国との「戦略的互恵関係」を進めるというが、その一方で尖閣諸島への侵入や台湾への軍事的圧力が続いている。この矛盾をどう説明するのか。
  • 国際社会の平和に貢献すると言いながら、なぜ中国の軍事的拡張にはっきりとした対抗策を示さないのか。外交方針が曖昧すぎるのではないか。
  • 中国と「連携できるところは連携する」と言うが、その「連携」が日本の安全を損なうものになっては意味がない。しっかりとした外交戦略を持つべきだ。
  • アメリカが中国と対峙している中、日本だけが融和的な姿勢を見せるのは、国際的な立場を考えても疑問だ。同盟国との足並みをそろえるべきではないか。
  • 中国が「歴史問題」や「台湾問題」で日本を牽制しているのに、それに対して日本側が強く言い返さないのはなぜか。相手に付け入る隙を与えるだけではないか。
  • 国際社会の平和を語るなら、中国の脅威を明確に認識し、それにどう対応するのかを示すべきだ。曖昧な発言ばかりでは国民の不安は解消されない。
  • 日本が中国と手を取り合うという前提がそもそもおかしい。相手は領土を脅かし、軍事力で圧力をかけてくる国だ。それを「責任ある国」とするのは現実を見ていないのではないか。
  • 日本の外交は、ただ「対話を重視する」と言うだけではなく、相手の行動に応じて毅然と対応する必要がある。中国との関係もその例外ではないはずだ。
  • 中国との協力を強調するのはいいが、その前に日本の国益をしっかりと守る姿勢を見せるべきではないか。防衛力を高める方が先決だろう。
  • 「日中関係は発展している」と言うが、その裏で中国は軍拡を続け、日本の防空識別圏にも接近している。この事実を無視してはならない。
  • 中国が「境外敵対勢力」だと台湾は明確に認識し、対策を講じている。日本はそこまでの危機感を持たなくて本当に大丈夫なのか。
  • 対話や協力は必要だが、それは中国が誠実な対応をすることが前提だ。今の中国の振る舞いを見れば、日本が甘い対応をすればさらに強引に出るのは明らかだ。
  • 「中国とともに平和に貢献する」と言うが、そもそも中国は平和に貢献する国なのか。チベットやウイグル、香港の状況を見れば、そんな幻想は持てないはずだ。
  • 国際社会の安定を守るには、日本もはっきりと立場を示すべきだ。中国の軍事的拡張を許すような姿勢を取れば、日本の安全が危うくなるだけだ。
  • 外交はバランスが大事だが、現実を無視して中国との友好を強調するだけでは、日本の立場が弱くなる。国益を最優先するべきではないか。
  • 中国と協力するのはいいが、その裏で安全保障の強化もしっかりと進めなければならない。ただ友好関係を強調するだけでは何の意味もない。
  • 日本の政治家は、国民の安全と日本の未来を守るために行動するべきだ。中国の都合のいい「パートナー」にされるような外交は許されない。
  • アメリカは中国と明確に対峙している。それなのに日本が中国寄りの発言をしていれば、アメリカとの関係にも影響が出るのではないか。
  • 中国と平和的に関係を築くのは理想論に過ぎない。現実の中国の行動を見れば、日本が本当に取るべき道はもっと慎重に考えなければならないはずだ。

japannewsnavi編集部Aの見解

岩屋外相「日本と中国は世界の平和・繁栄に責任を有する国」 その発言の真意とは

岩屋外務大臣は、日本と中国が「国際社会の平和と繁栄に責任を有している国」との認識を示し、日中関係の重要性を強調した。この発言に対し、国内外から賛否の声が上がっている。

特に、中国が軍事的な圧力を強め、台湾問題や尖閣諸島問題などで緊張が高まる中でのこの発言は、一部の保守層から疑問視されている。日本は中国との関係を安定させつつ、国際社会の中でどのような立ち位置を取るべきなのか、慎重な議論が求められる。

日本と中国の「戦略的互恵関係」とは

岩屋外相は、王毅外交部長の発言を受け、「日中関係は、首脳間で確認された戦略的な互恵関係を包括的に進めるべき」と述べた。戦略的互恵関係とは、日本と中国が経済や安全保障、環境問題などの分野で協力しながらも、互いの国益を守る関係を指す。

しかし、現実には、中国は台湾問題や東シナ海での軍事活動を強化し、日本に対しても経済的・外交的な圧力をかけ続けている。こうした状況の中で、日本が「連携できるところはしっかりと連携する」と述べることは、本当に国益にかなうのか疑問が残る。

アメリカは「中国と対峙する」という立場を明確にしており、日本も同盟国としてその方針にある程度足並みをそろえる必要がある。しかし、岩屋外相の発言は、どちらかというと「中国との融和」を意識したものであり、対中戦略における明確な方針が見えにくい。

日本の外交方針はどこへ向かうのか

近年のアメリカの外交方針は「アメリカファースト」のもと、国際社会の警察官的な役割を放棄し、より国内問題に重点を置く方向にシフトしている。これにより、日本はこれまで以上に独自の外交戦略を構築する必要に迫られている。

岩屋外相の発言は、日本が「中国との関係を安定させることで、国際社会の平和と繁栄に貢献する」という考え方に基づいているのかもしれない。しかし、中国が一方的な軍事的拡張を続ける中で、「平和と繁栄」に向けた本当の協力関係が築けるのかは疑問だ。

日本は、アメリカや欧州諸国とも連携しながら、中国に対しては毅然とした態度を取るべきではないだろうか。外交はバランスが重要だが、あまりにも融和的な姿勢を取れば、結果的に日本の安全保障が危機にさらされることになりかねない。

今後の日本の外交方針がどのように進むのか、国民としてもしっかりと注視していく必要があるだろう。

執筆:編集部A

コメント

コメントする

CAPTCHA