小泉進次郎氏「備蓄米アップデート。販売店舗数は昨日から1,621店舗増加。33,239店舗になりました。」

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随時契約による政府備蓄米の販売状況

以下,Xより

【小泉進次郎さんの投稿】

引用元 https://x.com/shinjirokoiz/status/1935722008815554619
画像出典:文春オンライン

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みんなのコメント

  • 純粋にこの発表には何の意味があるのかどなたか教えていただきたいです。
  • 備蓄米は有事のために備蓄しといてください 価格下げるためには価格釣り上げてる転売屋をやっつけたらそれで済みます
  • 新米でたら売れなくなった精米済みの備蓄米在庫で発狂すんじゃねーか? その時このぼんくらは無責任に逃げ出すぜ

japannewsnavi編集部Bの見解

備蓄米を「経済政策」に使う危うさ

農林水産省の発表によると、政府備蓄米の販売店舗が全国で33,239店舗に拡大されたと報じられ、小泉進次郎農相もSNSでその状況を逐一発信しています。一見すれば、国民の関心に寄り添った透明性のある行政運営のように映るかもしれませんが、その実態を保守的に見れば、大きな懸念を抱かざるを得ません。

まず根本的な疑問として、政府備蓄米はそもそも「有事に備えるためのもの」です。地震や戦争など、国家危機の際に国民の食を支える最後の砦として蓄えられてきた貴重な資源です。そうした本来の役割を無視し、あたかも市場調整の道具のように使い始めた今回の動きは、制度の目的を逸脱したものではないでしょうか。

確かに、米価の高騰や品薄感に対して、政府が何らかの対策を取る必要があるのは理解できます。しかし、それを「備蓄米の放出」で乗り切ろうとするのは安直すぎます。しかも新米の流通が目前に控えるこの時期に、精米済みの備蓄米を大量に放出すれば、新米の市場価格が乱れることも考えられます。結果的に、国内農家の努力が水の泡となる恐れすらあるのです。

SNSによる自己アピールの政治利用

小泉進次郎氏が備蓄米の販売状況をSNSで頻繁に報告している点についても、手放しに評価することはできません。確かに行政の透明性向上という点では評価に値する側面もありますが、選挙を控えたタイミングでの「やってます感」演出であることも見逃せません。

本来、食糧政策は短期的な人気取りの手段として使うべきものではありません。特に今回のような「備蓄の放出」という重大な判断においては、国民に十分な説明を尽くすとともに、今後の備蓄体制への影響も冷静に語る必要があります。しかしながら、小泉氏の発言には「店舗数が増えた」「全国で流通している」という表面的な情報ばかりが強調され、政策の根幹にある理念や長期的視点は見えてきません。

SNSでの情報発信が軽さを伴い、政治的パフォーマンスとして消費される現状は、国民にとって不誠実と言わざるを得ません。

農政の本質と真の支援のあり方

食料安全保障とは、単なる流通調整や価格安定ではありません。生産者が安心して作物を育て、国民が安心して食を得る――その循環を支えるのが本来の農政です。もし本気で価格高騰に対処するのであれば、まず問うべきは「なぜ流通が滞っているのか」「誰が利益を得ているのか」という構造的問題です。

転売や買い占めといった行為を取り締まる体制、地域農業への支援強化こそが最優先であり、備蓄米を使って場当たり的に価格を下げるような手法では根本的な問題は何も解決しません。むしろ、安易な放出を続ければ「備蓄の意味」が薄れ、次の有事の際に国民の生命線を脅かすことになるでしょう。

日本の農業が直面している問題は一時の米価の高騰にとどまりません。生産者の高齢化、耕作放棄地の増加、そして外国資本による農地取得など、根本的な課題は山積しています。そこに対して腰を据えた対策を講じるのが政治家の仕事であって、目先の数字をアピールするだけでは、本質から逃げていると言われても仕方がありません。

本当に日本の農業を守りたいのなら、農家と共に未来を築く政策を真剣に考えるべきです。備蓄米という「国民の保険」を乱用し、人気取りに使うような軽率な対応は、後の世代に禍根を残す危険があります。

執筆:編集部B

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