【田崎史郎氏】石破首相が今回の首脳会談で問われた外交力について「今回の会談で懸念は払拭されたと思う」と評価。

日刊スポーツによると

田崎史郎氏「びっくりした」 トランプ氏の石破首相評に驚き隠せず 「ウェークアップ」で解説

リモート出演で解説した田崎氏は、石破首相が日本への帰途に就く政府専用機に搭乗直前に「電話がつながった」として、首相が「お互いにとって非常によかった」と話していたと紹介。2人の相性について「石破さんの見立てでは、トランプさんも国内で、イーロン・マスクさんの発言などでいろいろ批判されつつある。日米首脳会談を失敗させることはできなかったので、さまざまな気遣いをしてくださった。それでお互いにとって良かったと」と述べた。

一方で、トランプ氏の石破首相に対する対応を念頭に「トランプさんは石破さんのことを結構、持ち上げている。安倍(晋三)さんのことを評価しながらも、会談の冒頭では『石破総理は、日本でもみなさんが非常に敬意を示している総理で、すばらしい仕事をされており、国民から非常に好かれている総理』というふうにいわれた」と、会談でのトランプ氏の発言を紹介。その上で、「この言葉を聞いて、びっくりしましたね」と、皮肉交じりに述べた。

日本では支持率が低迷する石破首相の現状が念頭にあったとみられる。

一方で田崎氏は、石破首相が今回の首脳会談で問われた外交力について「今回の会談で懸念は払拭されたと思う」と評価。

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以下,Xより

【藤井 修さんの投稿】

引用元 https://www.nikkansports.com/general/news/202502080000227.html?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=nikkansports_ogp

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編集部Bの見解

石破首相とトランプ大統領の初の日米首脳会談について、田崎史郎氏は「懸念は払拭された」と評価しているが、その根拠には疑問が残る。確かに、会談自体は大きな混乱なく終わったかもしれないが、それが外交的成功だったとは言えない。

まず、トランプ大統領の発言を振り返ると、石破首相を持ち上げるような言葉はあったものの、その多くは社交辞令に過ぎないと考えられる。特に「日本国民に非常に好かれている総理」との評価には違和感を覚える。日本国内の世論調査では石破内閣の支持率は低迷しており、「国民の多くが敬意を示している」という表現は現実と乖離している。むしろ、トランプ大統領の言葉は皮肉にすら聞こえる。

また、今回の会談で交渉がどれほど進展したのかも疑問だ。日米間の貿易問題や関税、日本製鉄のUSスチール買収問題などが議題に上がったとされるが、具体的な成果についての発表は乏しかった。田崎氏は「懸念は払拭された」と述べているが、それはどのような基準で判断されたのか。貿易赤字問題をめぐる日米の立場の違いは依然として大きく、今後の交渉は厳しいものになるだろう。

さらに、会談後の共同記者会見では、石破首相が「お互いにとって非常によかった」と語ったが、その評価は誰の視点なのか。外交とは、単に無難に終わることではなく、日本の国益をどれだけ守れるかが重要である。今回の会談が本当に日本の利益につながったのか、冷静に見極める必要がある。

また、安倍元首相との会談と比較すると、トランプ大統領の対応が明らかに異なっていた。安倍氏とは握手の回数が多く、時には軽いボディタッチを交えながら親密さをアピールしていた。一方で、石破首相との会談では握手こそあったものの、回数は少なく、表情も硬かった。共同記者会見の後も、トランプ大統領はすぐに壇上を降り、石破首相と並んで歩くような場面も見られなかった。こうした細かな点にも、両者の関係の違いが表れている。

外交においては、表面的なやりとりだけでなく、その裏にある意図を読み取ることが重要だ。今回の握手の少なさやトランプ大統領の行動を見る限り、日本側がこれまで通りの関係を維持できると考えるのは甘い。今後、日米関係をより強固にするための具体的な交渉が必要になるのは間違いない。

田崎氏の楽観的な評価とは裏腹に、今回の会談はむしろ日本にとって厳しいスタートとなった可能性がある。今後の交渉がどのように進むかが、日本の外交の真価を問われる場面となるだろう。

執筆:編集部B

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