news every.によると…
12日、トランプ次期大統領は、政府支出の効率化や規制の撤廃などを行う「政府効率化省」を新設し、イーロン・マスク氏と、大統領選挙で共和党の候補者指名を争った実業家のラマスワミ氏が共同で率いると発表しました。政府の外から助言を行うとしています。トランプ氏は声明で、遅くとも2026年7月の独立記念日までに「政府支出の膨大な無駄遣いを一掃する」と強調しました。今後の動きについて、国際部の富田徹デスクが詳しく解説します。
鈴江奈々キャスター
「イーロン・マスク氏が担当する政府の効率化。これは何をしていくのでしょうか」
国際部 富田徹デスク
「政府の無駄を排除すると言っていますが、真の狙いは、連邦政府の官僚たちから権限や予算を奪って、大統領に対抗できなくする。つまりアメリカをトランプ一強の国にする狙いもあるとみられています」
鈴江キャスター
「具体的には、それはどうやって進めるのでしょうか?」
国際部 富田徹デスク
「例えば大勢の政府職員を解雇することもささやかれています。またマスク氏は政府の支出を調べ上げて『税金の最も愚かな使い道をランキングで発表する』と話していて、これはかつて日本の民主党政権が行った『仕分け』みたいなイメージですかね」
「後は政府がこれまでかけてきた規制を緩和することも挙げられています。ただ、マスク氏は会社経営も続ける考えで、マスク氏の事業にとって、有利な規制緩和も含まれるのではという見方もあります」
国際部 富田徹デスク
「そうした期待感から、マスク氏の会社の株価も急上昇して、トランプ氏勝利の後のこの1週間だけでも、資産が10兆円以上増えているといいます。アメリカメディアは、マスク氏の資産がこれで45兆円を突破したと伝えています。マスク氏はトランプ氏の集会で100万ドルをばらまくなどして、応援に200億円近くを使ったということですが、十分元が取れているのでは、とも指摘されています」
鈴江キャスター
「他のメンバーも徐々に決まってきていますよね。顔ぶれに何か特徴はあるのでしょうか」
国際部 富田デスク
「はい。これは『トランプ氏への忠誠度』、これを重視して人選が進んでいると考えられます。例えば、国境の管理などを担当する国土安全保障省の長官には、州知事のクリスティ・ノーム氏。選挙戦ではトランプ氏を熱烈に応援した人です。それからCIA長官にはジョン・ラトクリフ氏。この人は、1期目の政権でもトランプ氏に仕えた側近の1人です」
鈴江キャスター
「このメンバーで、どんな政策が進められると考えますか」
国際部 富田デスク
「トランプ氏の意に沿った形で強硬な政策も打ち出されるのでは、との警戒も出ています。例えば国務長官への起用が報じられているルビオ氏は、対中国の最強硬派と言われていて、中国政府は彼個人に制裁を科して入国を禁じています。中国が出入り禁止にしている人物が外交のトップになったら、これはかなり反発も予想されます」
「また環境政策を担う環境保護局長官に指名されたゼルディン氏はこう述べました。『アメリカの自動車産業を活性化させて雇用を取り戻す』。これ環境保護には逆行する抱負ですよね。このメンバーでどんなトランプカラーを打ち出すのか、各国も戦々恐々としている状況です」
(11月13日放送『news every.』より)
[全文は引用元へ…]
以下X(旧Twitter)より
【Japannewsnaviさんの投稿】
引用元
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編集部Aの見解
イーロン・マスク氏がアメリカを「中国のような国」にしようとしている、というニュースには思わず考えさせられました。この発言は日テレのデスクが個人的な意見としてテレビで述べたもののようですが、彼の影響力を考えれば、冗談や憶測で済ませられない要素もあると感じます。マスク氏は現在、テクノロジー業界で大きな影響力を持ち、彼のビジョンが社会全体に与える影響は非常に大きいです。しかし、アメリカが中国のような統制的な方向に進むというのは、アメリカの伝統的な価値観とは相反するものであり、多くのアメリカ人が危機感を抱くのも当然かもしれません。
まず、中国に対するイメージについて考えると、多くの人が思い浮かべるのは強力な政府による統制、特にインターネットや情報の管理です。中国は、政府が情報や言論の流れを厳しく監視し、インターネットの検閲が行われる国です。SNSや報道が厳しく制限され、国民が自由に意見を発信できない環境は、言論の自由が保護されているアメリカとは全く異なるものです。アメリカは、言論の自由や個人の権利を尊重する社会として長年築かれてきましたが、イーロン・マスク氏のような強力な影響力を持つ人物が「統制」を支持するかのような姿勢を見せると、アメリカの自由が脅かされるのではないかと懸念する声が出るのも理解できます。
マスク氏は、テクノロジー業界におけるカリスマ的存在であり、彼が行う事業や発言はしばしば注目を浴びます。特にSNSプラットフォーム「X(旧Twitter)」の運営において、彼はユーザーの発言や表現に対して独自のルールを設定し、その管理方法についても批判を受けることが増えてきました。これが「アメリカを中国のような国にしようとしている」と言われる背景にあるのでしょう。マスク氏の目指すSNS運営が、発言内容を規制し、ユーザーを監視する体制を取り入れることで、自由な意見交換が制限されるのではないかという不安があるのです。
しかし、なぜ彼がこうした統制的な手法を導入しているのかという点についても考えたいところです。情報が無制限に流れることで社会が混乱し、誤情報やヘイトスピーチが蔓延することへの懸念が、彼の判断の背景にあるのかもしれません。SNSのプラットフォーム上での発言が時に過激な内容に傾き、社会的なトラブルが発生することが増えたため、ある程度の規制が必要だと考えているのでしょう。多くの人がアクセスできるSNSでは、誤った情報や偏った意見が容易に拡散されるため、無制限の自由が必ずしも社会にプラスとは限らないのかもしれません。しかし、それが過度に統制的な方向に進むと、自由が制限されてしまうリスクもあります。
アメリカは、情報や意見の自由な交換が社会の健全性を保つために重要であるとされています。歴史的にも言論の自由は国の礎となっており、そうした自由があるからこそアメリカは成長し、発展してきたのです。だからこそ、マスク氏の「中国のような統制」の方向性に対しては反発が強くなるわけです。特に、SNSが個人の意見を発信する場である以上、その自由が守られることは重要です。仮に、発言内容がマスク氏の方針によって制限されるのであれば、SNS自体の役割や信頼性が揺らいでしまうでしょう。
また、マスク氏の姿勢が「統制的」だと批判される一方で、彼が実際に何を目指しているのかを見極める必要もあります。彼の意図が、社会の安全性を守るためであったとしても、その手段が不透明であれば不信感が生まれるでしょう。アメリカの自由を重んじる社会において、情報統制や言論管理がもたらす影響は大きく、将来的に彼のアプローチが社会全体にどのような影響を与えるかを慎重に見守る必要があります。特に、言論が監視され、制限される環境では、真実が見えにくくなり、社会全体が偏った見解に基づいて動いてしまう危険性もあるのです。
私も、自由な意見交換が保障されることが社会の健全性を保つために重要であると感じます。もちろん、SNS上での無責任な発言や誤情報が問題となることは事実ですが、だからといって一方的な規制を導入し、意見を封じることが最良の方法とは思えません。健全な議論が行われる場としてのSNSが成り立つためには、利用者一人ひとりの責任ある利用と共に、過度な制約のない環境が必要です。もし、マスク氏が目指すSNSが過度に統制的な方向へ進むのであれば、SNSそのものの存在意義が失われてしまう危険性もあるでしょう。
最終的に、マスク氏が本当に「アメリカを中国のような国にしようとしている」のか、それとも単なる個人的な見解に過ぎないのかは分かりませんが、彼の一挙一動が社会全体に影響を与えるという事実を忘れてはなりません。アメリカの言論の自由が脅かされることのないよう、彼のアプローチが慎重に検証され、社会全体にとって健全な方向に進むことを期待したいと思います。
執筆:編集部A
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