今や世界中から富裕層がこぞって訪れる冬の高級リゾート地となった北海道ニセコ。どうやってニセコはインバウンドをものにしたのか。海外の富裕層を取り込む外国資本の戦略、日本の観光に足りていないものとは何なのか。ニセコの成功の背景を、リゾート地・富裕層ビジネス・不動産投資の知見をもつ筆者が、これらの謎をひも解く。
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*『なぜニセコだけが世界リゾートになったのか』(高橋克英著)より抜粋してお届けする。 『なぜニセコだけが世界リゾートになったのか』連載第11回 『バブルに乗り遅れるな! 「圧倒的利益」と「驚愕の地価上昇率」を生み出す「ニセコの秘訣」とは? 』より続く
一棟5億円超の別荘群が出迎え
新千歳空港に降り立ち、新緑で覆われた北海道の大地を貫く一本道を運転すること2時間。一面白い花をつけたじゃがいも畑を抜けて、尻別川をまたぐサンモリッツ大橋に差し掛かると、右手に突如巨大な建造物群が現れる。 「パノラマニセコ」の別荘群だ。 ヴィラなど12戸、レストラン、カフェが備わるクラブハウス1戸からなり、このうちすでに8棟は販売済みで、更にタウンハウスが2棟建設中だ。 たとえば、432㎡のヴィラ(タイプ2)は、2つのマスターベッドルームを含む全5部屋のバスルーム付き寝室があり、天然温泉が引かれ、露天風呂もある。 24時間対応のコンシェルジュサービスや送迎サービスなども付き、部屋からは「蝦夷富士」と呼ばれる北海道の名峰・羊蹄山、反対側からはニセコアンヌプリのスキー場がみえる絶好の場所にある。 5億3800万円で販売中だ。
日本語表記のないホテル
これらは、オーナーの意向によっては、貸別荘として宿泊可能なものもあり、グリーンシーズン(夏場)では1泊15万円台から利用が可能だ。コロナ禍ながら、新しいスキーシーズン(1泊23万円台から)の予約も徐々に埋まりつつある。 ニセコの中心街であるひらふ坂を目指し、更に進んでいくと、別荘やペンションに飲食店などが増えてきて賑やかになってくる。 そのなかでも一際目立つのは、シンガポールの大手不動産開発会社SC Global社による「雪ニセコ」の建設現場だ。 英語と中国語表記の建設看板で囲われた建物は、2021年12月に竣工予定の全190戸の高級コンドミニアムで、コロナ禍下の2020年3月であっても最上階にある8億円を超えるようなペントハウスがアジア系の海外富裕層に売れていたという。
引用元 https://news.yahoo.co.jp/articles/98162b269b4005b13436cb1fba3e73f1d466140c
みんなのコメント
- 外人に売ったら買い戻す事がかなり大変そう。土地の持ち主がわからなくなったりしたり法外な金額言い出したり。 苦情も受け付けなさそうだし将来がおそろしい
- 大丈夫なのかな? 外国資本や、日本国籍を有しない不動産取引は、ある程度の規制が必要だと思うんだけど。 政府な危機感が皆無な気がする
- あ~あ、こんなバブルの時の湯沢みたいなことして。 まあ、ニセコあたりもそうでしたが、数十年したらまた廃墟になって固定資産税も入らなくなるかもしれませんね。
- 温暖化でニセコの雪にも異変が起きつつある。 パウダースノーでなくなればバブルは崩壊する
- ニセコがこんな風に成ってしまったのは規制が無いためで先例に成らないように規制法を至急作り防止しなければならない事!日本国土が乗取られる事に成ってはいけない事だ!
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