東洋経済オンラインによると
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「頭のいい人は、日常をどんなふうに見ているのか?」
同じ日常を送っていても、知識の深さや物の見方次第で、得られる発見や洞察は驚くほど変わります。頭のいい人は探求心を持ち、日常の中で目にする何気ない言葉にも「この定義は何だろう?」と疑問を抱きます。その疑問が新たな発見を生み、さらなる知識を獲得。その答えをつなぎ合わせることで、連続的な学びを得ています。こうしたプロセスを通じて、頭のいい人たちは脳内で〈学習の自動化〉を実現しているのです。
この記事では、東大生作家の西岡壱誠氏の最新刊『頭のいい人だけが知っている世界の見方』より、教養のある「頭のいい人」たちの独自の世界の捉え方について、詳しくご紹介します。
頭のいい人は「1155円」「957円」を見て法則に気づく
みなさんは、数字の約数に注目したことはありますか? おそらく多くの人はそういう経験がないと思うのですが、数字の約数に注目すると、面白いことがわかる場合があります。
例えば、みなさんが4人でコンビニに行って、お菓子を買ったとします(全員イートインとします)。そして4人のお会計が、それぞれ「330円」「726円」「1155円」「957円」だったと仮定しましょう。
このとき、この4つの数字を割ることのできる共通数=「公約数」は、なんでしょうか?
約数は、ある数を割りきることのできる整数のことです。18なら2や3や6や9、32なら2や8や16のことを指します。そして実は、例にあげた4つの数字は、すべて11の倍数になります。
「そんなの、わかりっこないよ」と思うかもしれないのですが、実はこれ、1つのカラクリがあります。消費税が10%かかるんです。10%の消費税がかかるということは、お会計の金額は1.1倍された後のものであり、つまりはほとんどの場合11の倍数になっているのです。
300円(商品の値段)×1.1(1+消費税率)=330円
660円(商品の値段)×1.1(1+消費税率)=726円
1050円(商品の値段)×1.1(1+消費税率)=1155円
870円(商品の値段)×1.1(1+消費税率)=957円
例外的に、1.1倍して小数が出る場合は切り捨てになるので、すべてが必ず11の倍数というわけではないのですが、それでも多くの場合、お店で買った商品の値段は11の倍数になっているわけです。
この話を知っていれば、みなさんがコンビニでバイトしたとして、11の倍数のお会計になっていなかったら「あれ? なんか計算間違っているかも?」と考えられますよね。
このように、消費税を考慮することはいろんな場面でビジネスの成功につながります。自分はある経営者の先輩から「9000円の商品は作ってはならない」と言われたことがあります。「なぜ?」と聞いたら、「1.1倍すると9900円で、すごく半端な数になってしまうから」だと言われました。
そのくらいの値段の商品を作るなら、9091円の方がいい、と。実際、9091円を1.1倍すると9091円×1.1(消費税)=10000.1円(端数切り捨てでちょうど1万円)になるわけですね。確かにこの方が計算が早くなって、事業計画も立てやすいように感じます。一方で、9900円で打ち出して、心理的に「1万円以下」として魅力的に映すという手段もあります。
結局のところ、価格設定は顧客ニーズに合わせる必要があるので、ケースバイケースにはなりますが、知っているか否かではビジネス戦略に大きな差が生まれます。
サイゼリヤの価格改定は戦略的?
また、こんな話があります。2020年、ファミリーレストランの「サイゼリヤ」は、全てのメニューの価格改定をしました。その多くが「1円の値上げ・値下げ」でした。「たった1円? なんで?」と多くの方が指摘していたのですが、このサイゼリヤの戦略は非常に数学的に正しいものだったのです。さて、価格改定後の税別価格はこんな感じでした。
・辛味チキン 273円
・爽やかにんじんサラダ 182円
・コーンクリームスープ 137円
・ミラノ風ドリア 273円
・マルゲリータピザ 364円
一見、なんの変哲もない数字ですね。ですがこれ、税込価格に計算するととんでもないことがわかります。
・辛味チキン 300円
・爽やかにんじんサラダ 200円
・コーンクリームスープ 150円
・ミラノ風ドリア 300円
・マルゲリータピザ 400円
そう、下2桁が「0」「50」円の、計算しやすい値段になっているのです。こうすると、使う硬貨が少なくなりますよね。「0円」「50円」なら、1円とか5円とか10円とかを使う必要がなくなり、500円玉と100円玉と50円玉で済みます。
これがサイゼリヤの狙いだったわけです。このように、消費税を考えつつ数字をしっかりと理解することはビジネスを有利に進めることにつながる場合があります。
[全文は引用元へ…]
以下,Xより
【東洋経済オンラインさんの投稿】
【「1155円」「957円」頭のいい人なら気づく"法則"】 数学ができる人は世界をこんなふうに見る #東洋経済オンラインhttps://t.co/D4ZuX41IUi
— 東洋経済オンライン (@Toyokeizai) February 6, 2025
消費税なくせば
— あづぢ (IBAXILE ) (@Dm7G7Cmaj7) February 6, 2025
問題解決ですな!
引用元 https://toyokeizai.net/articles/-/855505?utm_source=rss&utm_medium=http&utm_campaign=link_back
みんなのコメント
- 数学が得意な人はこういう法則にすぐ気づくのか。消費税の影響って意外と奥が深いな。
- 9000円の商品を作るなという発想は面白い。税金を考えた価格設定って大事なんだな。
- 日常の数字の中にこんな法則が隠れているとは思わなかった。数学ができると世界が違って見えるのかも。
- 数字の設定一つで、経営戦略が変わるというのが興味深い。特に小売業では必須の知識だな。
- 税金を意識して価格設定をすると、会計処理もスムーズになるし、顧客の心理にも影響を与えるんだな。
- 数学は学校の授業だけじゃなくて、実生活でも役に立つものなんだと改めて感じた。
- 税込価格の調整で、支払いの手間を減らす工夫は素晴らしい。サイゼリヤの経営戦略は見習うべきだな。
- 価格設定を適当にやると、会計が煩雑になったり、利益に影響が出たりするんだな。
- 「頭のいい人はこういう視点で考える」というのがよく分かる。数学をもっと活用すべきだな。
- 税込価格がちょうどの金額になると、店側も客側も支払いがスムーズになるのは確かに納得できる。
- 日常のちょっとした買い物の中にも、数字の仕組みが隠れているのが面白い。
- 数学が苦手でも、こういう話を知っておくだけで、ちょっと賢くなった気分になれるな。
編集部Aの見解
数学というと、学生時代に苦手意識を持ってしまった人も多いかもしれないが、実は日常生活のあらゆる場面に役立つ学問だ。特に、消費税や価格設定における数学的な法則を理解していると、経済活動をより合理的に考えることができる。
今回紹介された「1155円」「957円」などの金額が、すべて「11の倍数」になっているという話は、とても興味深い。これは消費税10%が加算されることで、商品価格が1.1倍になっているためだ。日常的にこの法則を意識していれば、レジでの計算ミスにも気づきやすくなるだろう。例えば、会計金額が11の倍数になっていない場合、「計算ミスがあるのではないか?」と疑うきっかけになる。
また、価格設定にも数学が深く関わっている。例えば、「9000円の商品は作るな」というアドバイス。これは、9000円に消費税10%を加えると9900円という半端な数字になってしまうため、支払い時の利便性が悪くなるという考え方だ。一方で、「9091円に設定すれば、税込価格がちょうど1万円になる」というのは、計算のしやすさを考えた合理的な戦略と言える。
さらに、サイゼリヤの価格改定の話も非常に興味深い。2020年にサイゼリヤは税込価格の端数をなくすため、税別価格を調整した。例えば、ミラノ風ドリアを273円に設定すると、税込価格は300円ちょうどになる。これにより、支払い時の小銭のやり取りが減り、会計がスムーズになるのだ。このように、数学を活用することで、顧客の利便性を向上させる工夫ができる。
ビジネスの世界では、このような数学的思考が大きな差を生む。例えば、コンビニやスーパーの値札をよく見ると、税抜価格と税込価格が表示されていることが多い。消費者の心理を考えたとき、「990円(税込1089円)」よりも、「999円(税込1098円)」の方が安く感じることがある。しかし、実際に支払う金額に大きな差はない。これは、人間の心理と数学の関係を巧みに利用した価格設定の例と言える。
また、企業の収益管理においても、消費税の計算は重要だ。特に、BtoBの取引では、税抜価格でのやり取りが一般的なため、消費税の計算を間違えると、利益率に影響を与えることもある。例えば、税込価格を見て「利益が出ている」と思っていても、税抜価格で計算すると実は赤字だった、というケースもあり得る。こうしたミスを防ぐためにも、数学的な思考は不可欠だ。
数学の知識があるかないかで、ビジネスの世界では大きな違いが生まれる。今回紹介された「11の倍数」の法則や、消費税を考慮した価格設定の工夫は、その良い例だ。数学を活用すれば、普段の買い物からビジネス戦略まで、より合理的な判断ができるようになる。
こうした視点を持つことで、日常の中に隠れた法則を見つけることができる。消費税が10%になったことで、今後も「11の倍数」という視点はますます重要になるだろう。これを知っているだけでも、買い物の際に新しい発見があるかもしれない。
数学を単なる計算のツールではなく、日常生活やビジネスに役立つ知識として活用することが大切だ。消費税や価格設定に隠された法則を知ることで、より賢い選択ができるようになるはずだ。
執筆:編集部A
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