東京新聞によると
自民党総裁選を制した石破茂新総裁(67)が27日午後6時から、東京都千代田区の自民党本部で記者会見し、「できるだけ早く(国民の)審判を賜らなければならない」と速やかに総選挙に臨む考えを示した。会見の内容を詳報する。(デジタル編集部)
◆「ルールを守る」
裏金問題に揺れる自民党。石破氏は冒頭発言で「ルールをきちんと守る政党でなければならない」と強調したうえで、ルールを「守っているかどうかということが、きちんと国民の皆様方に検証されるような、そういう仕組みを作っていかなければならない」と語った。
安全保障や人口減少問題、地方活性化などにも触れた上で「みんなが安心で安全で、そして1人1人に笑顔が戻ってくる。悪口を言い合うのではなく、足を引っ張り合うのではなく、みんなが笑顔で暮らせる、安心して暮らせる、そういう日本国を作る」と抱負を述べた。
主な質疑応答は以下の通り。
◆できるだけ早く審判を
━総理に就任された後、衆院解散はいつ行う考えか。裏金事件で処分された国会議員を公認する考えか。
「今回の総裁選でいろんな議論があったが、やはり野党の方々とも、論戦を交わした上でご判断をいただきたい。しかしながら、なるべく早くご審判をたまわらねばならない。その二つを合わせて適切な時期を判断をして参りたい」
◆裏金議員の公認は「選対で判断」
━裏金事件で処分された議員の公認は。
「公認は選挙対策本部で決定をする。公認をすることは、当選の可能性ということが、大きな判断材料になってくる。そういうことを踏まえ、選挙対策本部で適切に議論して判断することになるが、公認権者は総裁たる私だ。公認するにふさわしいという説明責任は、公認権者たる私もきちんと果たしていきたい」
◆総裁選を戦ったほかの候補の処遇
━総裁選で戦った他の8候補を要職に起用する考えはあるか。
「いろんな方の持っている能力、それを最大限に発揮をするような人事を行っていく。今回総裁選をともに戦った8名の方、それぞれ立派な識見をお持ちで、立派な政治姿勢をお持ちの方ばかりだ。ともに戦った方を、それぞれの最もふさわしい役職にお願いをするということは当然のことだ」
━今後、党内をどうまとめていくか。
「国政選挙、来年は東京都議会議員選挙もある。みんなが一丸にならなければ勝てない。一つ一つの選挙に全力を尽くしていくということが党をまとめることにつながると考えている」
◆地位協定の見直しは
━外交・安保政策について。総裁選では、日米地位協定の改定やアジア版NATOの創設に意欲を示した。いつ米国政府に提起し、米国政府の理解をどのように得ていく考えか。アジア版NATOの創設を提唱は、日米同盟だけでは抑止力が不十分だとの認識を持っているのか。
「冷戦終結後、ドイツ、あるいはイタリアであるとかは、地位協定の改定に取り組み、実現をさせた。我が国は運用の改善ということで努力をしてきた」
「わが党の沖縄県連が、地位協定の改定と。沖縄からそういう声が出ているということを私は等閑視すべきだと思っていない(無視すべきだと思っていない)」
「対等な地位協定というのは何かというと、それは韓国とか、あるいはヨーロッパ諸国とか、それと比べてみても、元になる安全保障条約が違うので、そのことにあまり意味があると私は思っていない。今まで他国がどのように地位協定を改定してきたかということをきちんと検証する」
◆米国に自衛隊の訓練基地
「米国に自衛隊の訓練基地を作るということは極めて有効なことだと思っている」
「陸上自衛隊・航空自衛隊は国内で最大の能力を発揮するような、そういう訓練がなかなかできない。航空自衛隊の飛行機は日本の上空というものを、領土上空というものを十分に飛ぶことができない。そういうことになると、米国において陸上自衛隊・航空自衛隊がその持てる能力を最大限に発揮するような、そういう訓練基地というのは、ドイツは設けているが、日米同盟強化のためには有効なものだと考えている」
◆アジア版NATO
「アジア版NATO(について)。集団安全保障の本質は(NATOのような)義務だ」
「相対的に合衆国の力が低下していくという中において、いかにしてこの地域において集団安全保障の仕組みを作っていくか」
「いかにしてこの地域において平和というものを構築していくかということについては、国は主体的な責任を果たしていくべきだと私は認識をしている」
◆能登の豪雨対策は予備費で、物価対策は補正で
━石破新総裁は経済にそれほど強くないんじゃないかというイメージもあると思うが、経済対策として最初に何を打ち出すのか。物価高対策か、補正予算か。
「補正予算については、各党、特に自公でお話をしていかなければいけない。喫緊の課題は能登の震災、直近の豪雨対策だが、補正予算の編成を待っているわけにもいかないので、基本的に予備費で対応したい」
「補正予算についてこれから自民党の中で、あるいは自公でよく話をしていきたいと思っている。当面の物価高に対応していかねばならない」
◆選挙制度改革は
━選挙制度改革について、(人口の少ない隣接県を1つの選挙区にする)「合区」はいつごろにまでに解消したいか。
「党として、憲法改正によって合区を解消したいということを掲げている。この合区というものが、このままどんどん全国に拡大するということがあっていいと私は思っていない」
「憲法改正によらなくても、合区の解消は可能なのかという議論は党内でもある。物事の喫緊性というか、急ぐということに鑑みて考えれば、どうすれば有権者が政治に対するアクセスが可能になるのかということもあわせて、合区の解消というものはできるだけ早くやりたいと考えている」
◆幹事長は選挙強者に
━新執行部の発足と組閣の日付をどのように考えるのか。幹事長に求める資質は。旧派閥のバランスに配慮するか。
「10月1日の前に党の体制、10月1日に新内閣の体制ということを確立をするというのは、今まで通りで、日程に変更はない」
「幹事長の資質はやはり選挙に強いということは極めて重要なことだと思っている。幹事長の第一の仕事は選挙に勝つことなので、これから1年間を展望したとき、衆院参院の選挙がある。そして東京都議会議員選挙をはじめとして、各級選挙がある。それにきちんと勝つということは幹事長に要求される、そういう資質だと考えている」
◆「派閥はなくなった」
「派閥についてどうなのかということでだが、派閥はもうなくなったので、どの派閥から何人ということは考えることはしない」
◆10月1日に首相に
石破氏は1回目の投票で高市早苗氏(63)に続く2位だったが、決選投票で215票(議員票189、地方票26)を獲得し、194票(議員票173、地方票21)の高市氏を破った。石破氏は10月1日召集の臨時国会で、岸田文雄首相の後継となる第102代首相に指名される。
以下X(旧Twitter)より
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引用元
みんなのコメント
- 石破が総理とか日本は大丈夫なのか?
- これでまた中国に頭が上がらなくなるだろう。
- 国益を守れるとは思えない。
- 自民党もここまで堕ちるとは情けない。
- 石破の外交は不安しかない。
- 安全保障を本当に理解してるのか疑問だ。
- 経済政策も曖昧すぎる。
- 総裁選の結果に納得できない。
- 自民党内でも分裂が進むだろうな。
- こんな人がリーダーで日本が良くなるとは思えない。
- 国民の不安をどう解消するつもりなのか全く見えてこない。
- 石破のやり方では、国際社会での日本の立場が弱まるだけだ。
- アジア版NATOとか理想論すぎる。
- 本当に日本を守る気があるのか疑わしい。
- 経済に強くない総理では未来が心配だ。
- 自民党はもう信頼できない。
- 裏金問題を抱えたままでどうするつもりなのか?
- 日本の将来がどんどん不透明になっていく。
- 選挙でまた国民が苦しむ未来が見えてしまう。
- 石破では日本の再生は無理だろう。
編集部Aの見解
石破茂氏が自民党総裁に就任し、さらに次期首相に指名されたというニュースを耳にして、私は正直、これが日本にとってどのような未来をもたらすのか非常に不安を感じた。石破氏がこれまでのキャリアの中で語ってきた政策やビジョンには疑問を持っていたし、彼のリーダーシップに対する懸念も少なくない。特に、彼が抱えている問題点やその政策の具体性について考えると、今後の日本がどのような方向に進むのかが心配だ。
まず、石破氏が総裁選で強調していた「ルールを守る」という姿勢に対して、言葉だけが先行しているように感じている。自民党が抱える裏金問題に揺れる中で、彼は「ルールを守る政党でなければならない」と強調していたが、具体的にどのようにしてこの問題に対処するのか、明確な答えが見えてこないのが現状だ。彼は「ルールを守る」とは言うが、これまでの政治家としての経歴を見ても、その発言がどこまで信頼できるのか疑問が残る。裏金問題が明るみに出た今、自民党内での信頼回復が重要だが、彼がその責任を果たせるかどうかは疑わしい。
また、石破氏が掲げる安全保障政策についても、私は懸念を抱いている。彼が提唱するアジア版NATOや日米地位協定の見直しについての発言は、確かに新しい視点を提供しているかもしれないが、その実現可能性には大きな疑問が残る。特に、アジア版NATOという構想は、非常に理想的なものであり、現実的にアジア諸国との協力がどこまで進むのかが不透明だ。中国やロシア、さらには北朝鮮といった国々が存在する中で、アジア地域での集団安全保障を築くというのは非常に困難な課題だと考える。石破氏がどのようにしてこれを具体的に進めていくのか、具体的な方針が見えないため、不安が募る。
さらに、彼の外交政策に対しても疑問が残る。石破氏はしばしば中国に対して融和的な姿勢を示しているが、その姿勢が日本の国益に本当に合致しているのか疑問だ。中国の台頭が続く中、日本がどのようにして自国の主権を守りつつ、対等な関係を築けるのかという問題は非常に重要だ。石破氏の外交方針では、強いリーダーシップが欠けているように見え、中国に対して譲歩しすぎる危険性があるのではないかと懸念している。特に日米同盟を基軸としながらも、中国やロシアとの関係をどのように調整していくのかが曖昧なままでは、国際社会での日本の立場が弱まるのではないかと心配だ。
石破氏の経済政策にも問題があると感じている。彼はこれまで経済政策に対して強いリーダーシップを見せてきたわけではなく、むしろ経済に対する知識や経験が乏しいという印象がある。物価高対策や補正予算についての発言も、非常に曖昧で具体性に欠けている。能登の震災や豪雨対策については予備費で対応するとしているが、それが経済全体に与える影響についての深い考察は感じられない。経済が低迷し、物価が高騰している中で、彼がどのようにして日本経済を立て直すのかというビジョンが見えてこないことが非常に不安だ。
また、石破氏は総裁選で他の候補者たちと戦ったが、その後の人事についても注目が集まっている。彼は「各候補者の能力を最大限に発揮させる」という発言をしているが、実際にその約束がどのように果たされるのかは疑問だ。自民党内の派閥間の対立を考えると、石破氏がすべての派閥を納得させるような人事を行えるかどうかは不透明だ。特に、彼が派閥に対してどのようにアプローチするかが、今後の自民党の運営に大きな影響を与えるだろう。派閥争いが再燃すれば、自民党内での結束が崩れ、政策の実行力が弱まる可能性がある。
石破氏が総理大臣に就任することで、今後の日本の政治がどのように変わるのかを考えると、非常に不安が残る。彼が掲げる改革や政策は、どれも具体性に欠けており、実現可能性が見えてこない。特に、経済や外交、安全保障といった重要な問題に対して、彼が本当にリーダーシップを発揮できるのか疑問だ。日本は今、非常に厳しい状況に直面しており、強いリーダーシップと明確なビジョンが必要だが、石破氏にはそれが欠けているように感じる。
このような状況では、私は自民党に対してこれ以上の期待を持つことができなくなってしまった。石破氏のリーダーシップの欠如と、曖昧な政策によって、日本がさらに困難な状況に追い込まれるのではないかと心配だ。これからの政治に対して、私は非常に厳しい目を向け続ける必要があると感じている。
執筆:編集部A
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