今回の実験に使われたネズミは人にある「ACE2」タンパク質を発現させた形質変形種で、遺伝的に人と非常に似たものだった。 GX_P2Vはネズミの肺や骨、目、気管、脳に感染し、状態が悪化したネズミは結局死んだ。研究陣は「死ぬ前の数日間、ネズミは急激に体重が減って姿勢がやや曲がり、動作の速度が著しく遅かった」とし「死亡率が驚くほど高い」とした。 ニューヨーク・ポストは「死ぬ前日、ネズミの目が真っ白に変化した」とし「これが何よりも不気味だった点」と伝えた。 今回の研究はコロナ関連のウイルスに感染したネズミの致死率が100%と報告した初めての研究で、4日バイオ分野の論文シェアプラットフォーム「bioRxiv(バイオアーカイヴ)」に発表された。 該当の研究が発表されると、学界では2016~2019年武漢ウイルス研究所の研究のように今回の研究がまた別のパンデミックを引き起こす「潜在的な感染性病原体」を作り出したとして深く懸念した。 UCL(ロンドン大学ユニバーシティーカレッジ)遺伝学研究所のフランソワ・バルー所長は、この研究が「最悪で、科学的に全く無意味」とし「研究に使われた生物安全性水準や生物安全注意事項が明示されていない」と指摘した。 ニューヨーク・ポストは「このような研究結果を発表するということは、中国がパンデミック以降も研究を無謀に行っていたことを物語っている」とし「もう一つの世界的なパンデミックが再び始まる前に“火遊び”をやめなければならない」とした。