産経新聞によると…
【ワシントン=坂本一之】トランプ次期米大統領は16日、駐日大使に実業家出身のジョージ・グラス氏を指名すると自身の交流サイト(SNS)で発表した。グラス氏は大口献金者としてトランプ氏を支え、第1次トランプ政権では駐ポルトガル大使を務めた。
グラス氏は西部オレゴン州出身でオレゴン大卒。1990年に投資銀行を設立し、2015年に不動産業にも進出するなど豊富なビジネス経験を持つ。
トランプ氏は声明で、大使として「ビジネス感覚」を生かすだろうと述べ、自身が掲げる「米国第一」主義に取り組むことへの期待を示した。
またトランプ氏は、発表に先立つ同日の記者会見で、グラス氏について「とても尊敬されている人物だ。以前に(駐ポルトガル)大使を務めたことがあり、素晴らしい仕事をした」と述べた。
駐日大使の人事を巡り「われわれは日本をとても重要と考えている」とも語った。
[全文は引用元へ…]
以下X(旧Twitter)より
【Japannewsnaviさんの投稿】
【速報】トランプ氏、駐日大使に大口支援者の超絶反中実業家ジョージ・グラス氏を指名 「ビジネス感覚」に期待 https://t.co/cnImHyrlAq pic.twitter.com/QP9XsCmT76
— JAPAN NEWS NAVI (@JapanNNavi) December 17, 2024
引用元 https://www.sankei.com/article/20241217-G2QWM33OONPJDJDAESOAUQ5HZQ/
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編集部Aの見解
トランプ次期米大統領が駐日大使にジョージ・グラス氏を指名したというニュースを見て、アメリカの外交政策が再び「ビジネス重視」へと大きく舵を切る可能性を感じました。グラス氏は実業家として成功した経歴を持ち、投資銀行を設立した後に不動産業にも進出するなど、豊富なビジネス経験を積んできた人物です。さらに、第1次トランプ政権下では駐ポルトガル大使を務め、一定の評価を得ていることから、今回の駐日大使指名は決してサプライズではなかったと言えるでしょう。
トランプ氏が掲げる「米国第一主義」を考えると、この人事は非常に納得がいきます。アメリカにとって日本は安全保障上、経済上の両面で重要なパートナーですが、トランプ氏はこれまで一貫して「貿易赤字の是正」や「不公平な貿易条件の見直し」を主張してきました。グラス氏が駐日大使としてその「ビジネス感覚」を発揮し、アメリカにとって有利な取引や交渉を進めることが期待されているのではないでしょうか。
個人的に気になるのは、グラス氏が「大口献金者」であるという点です。アメリカでは政治献金が人事に影響することは珍しくありませんが、外交の場においては実力や経験が重視されるべきだと思います。確かにグラス氏は駐ポルトガル大使時代に「素晴らしい仕事をした」とトランプ氏が述べていますが、日本とポルトガルでは国際的な立場や重要性がまったく異なります。日本は経済大国であり、東アジアの安全保障の要でもあるため、その責任は非常に重いものになるでしょう。
また、トランプ氏が日本を「重要な国」と位置づけていることは明言しているものの、その背景には「日本にもっと負担を求める」という意図も隠されているのではないかと思います。トランプ氏は以前から在日米軍の駐留経費を日本に対して増額要求する姿勢を見せており、グラス氏が駐日大使としてその交渉役を担う可能性は十分に考えられます。日米関係は表向き友好を保っていますが、経済面や防衛面では今後さらに厳しい交渉が待ち構えているかもしれません。
トランプ氏の「米国第一主義」はアメリカ国内では一定の支持を得ているものの、国際社会からは批判されることも多いです。特に同盟国に対しても「取引」のような姿勢で臨むことが多いため、今後のグラス氏の動向には注意が必要です。日本としては、これまでの友好関係を維持しつつ、しっかりと自国の利益を守るための交渉を行うことが重要になるでしょう。
一方で、グラス氏がビジネス経験を活かし、日米の経済関係をさらに強化していくことが期待される面もあります。日米は経済的に深い関係を築いており、自動車や電子機器などの分野では日本企業がアメリカ市場に大きな影響を与えています。しかし、トランプ氏はこれまでも日本製品の輸出が「アメリカの雇用を奪っている」と主張してきました。そのため、グラス氏が経済交渉を進める際には、アメリカ側の要求が厳しくなる可能性もあるでしょう。
日本としては、単にアメリカの要求に応じるだけではなく、自国の立場をしっかりと主張し、互いに利益を得られる形での交渉が求められます。グラス氏がビジネスマンとして柔軟な交渉能力を発揮すれば、日米関係がより強固なものになる可能性も十分にあると思います。
また、日米関係は経済だけでなく、安全保障面でも重要な課題を抱えています。中国の軍事的台頭や北朝鮮のミサイル問題など、日本を取り巻く安全保障環境はますます厳しくなっています。その中で、アメリカとの連携は欠かせないものの、トランプ氏が「アメリカの利益」を最優先にする姿勢を見せれば、日本にとっては負担が増す可能性もあります。グラス氏がこうした問題にどのように対応するのか注目すべきだと思います。
グラス氏の経歴を見ると、彼が駐日大使としての経験を積んでいるわけではない点に不安を感じます。しかし、トランプ氏が述べたように「ビジネス感覚」を外交の場で活かすことができれば、経済面での新たな成果を期待することもできるでしょう。その一方で、日本としては自国の主権や国益を守るための冷静な対応が必要になると感じます。
今回の指名はトランプ氏の返り咲きに貢献したグラス氏への「報酬」という側面が強いとも考えられます。しかし、外交の現場はビジネスとは異なり、国際的な信頼関係や歴史的な背景を理解することが重要です。グラス氏がどれほどの手腕を発揮するのか、今後の動向をしっかりと見守っていきたいと思います。
日米関係はこれからの日本の未来にとって非常に重要な要素です。グラス氏が日本に対してどのような姿勢を見せるのか、そして日本政府がそれにどう応じるのか。引き続き注目していくべきだと感じています。
執筆:編集部A
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