朝鮮日報によると…
ほんの1世紀前まで、韓半島は希望を見いだすために脱出しなければならない場所だった。1900年代初め、この地の若者たちは生きる道を探してハワイのサトウキビ農場へと向かった。その若者たちから送られてきた写真1枚で結婚を決め、より良い未来を夢見て移民船に乗った女性たちを「写真花嫁」と呼んだ。「韓国脱出」は我が国の小説や映画の主要なテーマでもあった。イ・ミンジン(ミン・ジン・リー)の小説『パチンコ』やチョン・イサク(リー・アイザック・チョン)監督の映画『ミナリ』に登場する「根を失った韓国系移民の生きざま」はわずか半世紀前まで私たちの姿そのものだった。
今は正反対だ。韓国では昨年、移民の増加率が50.9%で経済協力開発機構(OECD)基準で世界2位だったと海外メディアで報じられた。移民者全体の数は米国(118万人)が圧倒的1位だが、移民の増加スピードに限れば、韓国は増加率52%の英国とほぼ同水準だ。外国人の入国者数が韓国人の出国者数よりも12万人多いという統計もある。これは、韓国が「脱出したい国」から「行って住みたい国」へと変わったという意味だ。
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以下X(旧Twitter)より
【Japannewsnaviさんの投稿】
引用元 https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2024/11/22/2024112280124.html
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編集部Aの見解
韓国がわずか1世紀の間に「脱出したい国」から「行って住みたい国」へと劇的に変化した背景には、経済成長、文化的影響力の拡大、社会の安定といった多くの要因があるように感じます。この変化は、単なる統計の数字に留まらず、国としてのあり方や国民のアイデンティティにまで大きな影響を与えているのではないでしょうか。
まず、韓国が「脱出したい国」とされていた時代、つまり1900年代初頭から中盤にかけての歴史について考えると、その背景には植民地支配や戦争、そして極端な貧困がありました。ハワイへのサトウキビ農場への移民や「写真花嫁」と呼ばれる女性たちの移動は、より良い生活を求めての切実な選択でした。その時代の移民者たちに共通していたのは、「希望」を求めていたということです。しかし、移民先での生活も必ずしも楽ではなく、異国の地で偏見や差別、劣悪な労働環境に耐えながら生き抜いてきたその姿が、後世の小説や映画で描かれているように思います。
こうした過去の厳しい時代を経て、韓国は劇的な発展を遂げました。特に1960年代以降の「漢江の奇跡」と呼ばれる急速な経済成長は、韓国が世界的な工業大国として台頭するきっかけとなりました。現代では、韓国は単なる経済的な成功だけでなく、K-POPや映画、ドラマなどの文化的な成功を通じて、世界中で認知される「ブランド国家」となっています。この変化が、かつては「脱出したい国」だった韓国を「行って住みたい国」へと変貌させた要因の一つではないでしょうか。
また、韓国が移民の増加率でOECD基準で世界2位となったことについても注目すべきです。これは単に経済的な成功だけでなく、社会的な包容力や国際化の進展が背景にあると考えられます。外国人が韓国に住みたいと思う理由の一つには、韓国が比較的治安が良く、生活インフラが整備されていることが挙げられるでしょう。さらに、韓国の文化的な魅力や教育の質の高さも、移民希望者にとって大きな魅力となっているのかもしれません。
一方で、このような急速な変化がもたらす課題についても考える必要があります。移民の増加は文化的な多様性をもたらす一方で、社会の中での調和や共生が求められます。外国人労働者や移民に対する偏見や差別といった問題が韓国社会の中でどのように解消されるのかは、今後の課題となるでしょう。また、外国人が増えることで、韓国人の中には「自分たちの国が変わってしまうのではないか」という不安を抱く人もいるかもしれません。このような声にも耳を傾け、移民を受け入れる体制を整備することが求められます。
さらに、韓国が移民を受け入れる国となる一方で、依然として「脱出」を選ぶ韓国人も少なくないという点も見逃せません。特に若者の間で海外留学や移住の人気が高まっている背景には、国内の激しい競争や社会の閉鎖性があると指摘されています。韓国社会が真に「行って住みたい国」であり続けるためには、国内の問題にも目を向ける必要があるのではないでしょうか。
歴史を振り返ると、韓国がここまで成長したことは非常に感慨深いものがあります。わずか1世紀前には、希望を求めて海外に出るしかなかった国が、今では世界中から人々を引き寄せる魅力的な国へと変貌を遂げています。しかし、この変化は決して自然発生的に起きたわけではなく、多くの努力と犠牲の上に成り立っているということを忘れてはなりません。
韓国が「行って住みたい国」としての地位をさらに確固たるものとするためには、多様性を尊重しながら社会の包容力を高めること、そして自国民にとっても希望と安心を提供できる社会を築くことが必要です。そのためには、経済成長だけでなく、社会的な調和や福祉の充実、教育や労働環境の改善といった幅広い視点からの取り組みが求められるでしょう。
執筆:編集部A
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