青酸カリと青酸ソーダ、毒物が大学の研究室から消えました。大阪公立大学は16日午後に会見を開き、経緯を説明しています。
◆毒物 シアン化カリウムとシアン化ナトリウム
大学によりますと、大阪公立大学工学研究科の研究室が、大阪市内の杉本キャンパスで保管していたシアン化カリウム(別名:青酸カリ)25グラムと、シアン化ナトリウム(別名:青酸ソーダ)25グラムが入ったビン2つの行方がわからなくなっていることが、5月2日の点検で判明しました。
その後、教員2人と学生らで研究室内の試薬棚や冷蔵庫等を確認するものの、見つかっていないということです。
◆致死量160~250人分
大学や専門家によりますと、青酸カリ、青酸ソーダとも成人の致死量は約0.2~0.3グラムとされ、わずかな量で死に至るとされます。今回紛失した計50グラムを換算すると約160人~250人分の致死量にあたるということです。
大学は法令(毒物及び劇物取締法施行規則など)に則り、年に一度、薬品が揃っているかどうか一斉点検を行っていて、どちらも最後に確認されたのは、ほぼ1年前の2023年6月28日でした。
◆どんな保管状況だったのか
大学構内や研究室へは第三者が立ち入りできる状況だということですが、劇物や毒物は、鍵のついた保管庫で保管することが法令で定められています。
この研究室では、事前登録された教員や学生のみ計18人が、証を使って鍵管理ボックスを開閉し、その際の日時と名前が記録される仕組みになっていました。
また、薬品を使用した場合は、用途や数量を記録することになっていますが、2つの薬品は、2010年以降、使用履歴がないということです。…(全文は引用元へ)
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