日本に集中していた韓国人旅行者の視線が中国に？＝韓国ネット「日本は飽きた」「日本と比べると…」

レコードチャイナによると…

2024年11月10日、韓国メディア・韓国経済は「中国政府が来年末まで一時的に韓国国民のビザなし入国を許可したことで、これまで日本に集中していた韓国人旅行者の視線が中国に向いている」と伝えた。

記事によると、中国外交部は1日、韓国を含む9カ国からの旅行者に対して、入国ビザを免除すると発表した。これにより、韓国人旅行者はビジネス、観光、家族訪問などの目的で15日以内であればビザなしで中国に滞在できる。

記事は「中国路線は需要回復が遅れており、航空会社による運賃割引が続いていた」「中国旅行の場合、相対的に体感的な旅費が安いため、ビザ免除により韓国発旅行の需要回復が見込める」「中国路線の需要は現在、19年の約80％まで回復した」などと説明している。

中国旅行は費用負担より、申請者の大半が南山ビザセンターを直接訪れなければならない上、審査も複雑であることから避けられてきた。ビザ発給費用はこれまで、短期旅行訪問で4万6000ウォン（約5056円）、団体ビザは2万1000ウォンだったという。

韓国の旅行業界も、今回の措置により中国旅行の需要が増加するとみている。韓国のSNS上には「中国はビザの発給が面倒という理由で海外旅行候補から除外していたが、ビザなし入国が可能になったので今後は日本ではなく中国に行く」「一時的ではなくずっとビザなしで中国旅行ができたらいいのに」などの声が寄せられているという。

格安航空会社（LCC）のイースター航空関係者は「ビザ発給にかかる時間と費用がなくなることで個人の旅行需要も回復すると期待している」「今後は中国路線でも、多様なプロモーションを展開していく」と話したという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからも「中国に行っておいしいものをたくさん食べたい。日本は行き過ぎてさすがに飽きた」「大自然に大都市…。中国旅行は魅力がいっぱい」など期待の声が上がっている。

一方で「ビザが理由でこれまで中国旅行に行かなかったのではない」「中国旅行は日本旅行と比べて衛生面が心配」「どれだけたくさんの韓国国民が旅行中にスパイとみなされ逮捕されるだろうか…」「中国に行ったら無事に帰ってこられるか分からない。そんなハラハラした気持ちで旅行したくない」との声も見られた。（翻訳・編集/堂本）

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以下Ｘ(旧Twitter)より

【Japannewsnaviさんの投稿】

日本に集中していた韓国人旅行者の視線が中国に？＝韓国ネット「日本は飽きた」「日本と比べると…」 https://t.co/D2X1f3Yxoz pic.twitter.com/7mdFr27Ide
— JAPAN NEWS NAVI (@JapanNNavi) November 11, 2024

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編集部Aの見解

中国が韓国国民に対して一時的にビザなし入国を許可したニュースは、興味深くも意外な展開です。これまで日本が韓国人旅行者の人気の行き先として長らく独占していましたが、ビザ免除によって中国も新たな候補地として注目されることになったようです。実際、韓国国内のSNSでも、中国旅行に期待する声が出ているとのことですが、果たしてどれほどの実際的な影響があるのでしょうか。

韓国のSNS上で見られる「中国に行ってみたい」という声には、中国の大自然や大都市の魅力が挙げられています。確かに、広大な自然や歴史ある文化遺産、美味しい料理など、中国には観光資源が豊富です。しかし、衛生面や治安に不安を抱く声も少なくなく、特に「ビザが理由でこれまで中国旅行に行かなかったわけではない」というコメントも散見されます。これは、中国の国内環境に対する懸念が根強いことを示しているでしょう。

また、一部の韓国人旅行者が「旅行中にスパイとみなされて逮捕されるのではないか」という懸念を抱いている点も見逃せません。中国は一部の外国人に対して厳しい監視体制を敷いているとされることがあり、それが不安を招いているようです。ビザなし入国が一時的に許可されることで、旅行のハードルが下がるのは事実ですが、こうした根本的な不安が解消されない限り、大規模な観光客の流入には結びつきにくいのかもしれません。

さらに、格安航空会社（LCC）などがこのビザ免除を契機に、プロモーションを強化していくという動きも見られますが、それだけでどれだけの旅行者を引きつけられるのかは疑問です。旅行の選択肢として中国が増えたとしても、やはり日本と比べると「安心して観光できる」というイメージは薄く、観光客が増加するかは不透明です。

中国政府の狙いとしては、コロナ禍で停滞していた観光需要の回復を目指しているのでしょうが、日本と比べた場合、まだまだ克服すべき課題が多いことは否めません。中国観光が韓国人旅行者にとって安全で快適な選択肢となるためには、まず根本的なイメージ改善や、外国人旅行者への配慮が求められると感じます。

執筆:編集部A