「国会議員資格試験」が政治を変えるかも 現職議員はほとんど落第!?

ありがたい、と書いておきながら、ほとんど返事を出せていないのは汗顔の至りだが、つい最近、都内在住のAさんからお寄せいただいた提言には、思わず膝を打った。

Aさんからの手紙

Aさんは、国会論戦のほとんどの時間を「政治とカネ」の問題に取られ、安全保障や少子高齢化といった喫緊の重大課題に政治家はしっかりと取り組んでいない、と嘆く。

「このままでは、日本は三流国に転落する」と強い危機感を抱くAさんは、次のように提言している。

・有為でない人材集団が国家の統治権を握ると、国が傾く。「失われた30年」は当然の帰結である

・無能で倫理観に乏しい個々の政治家を非難・揶揄(やゆ)しても意味がない

・政治家の魅力度が低いため人材が集まらず、世襲が常態化している

・政治家に有為な人材が集まるようなシステムを早急に構築すべきだ

おっしゃる通りである。

今も昔も医学部を目指す「できる高校生」のなんと多いことか。医学部は最低6年間学校に通わねばならず、私学はべらぼうな学費が必要だ。それでも志望者が絶えないのは、高額の学費を払っても回収できる高収入が期待でき、医師になれば世間から一目置かれるからだ。

文系では、かつて東大法学部から官僚になるのがエリートコースだったが、平成時代に入ってから「政治主導」が進み、官僚の地位が凋落(ちょうらく)。「できる東大生」は霞が関を見限り、外資系会社やコンサルタント業界に人材が流出してしまった。

「有為な人材」を永田町に

進学率が低かった戦前、大学生は「末は博士か大臣か」ともてはやされ、「職業としての政治家」は羨望の的だったが、いまや「将来は総理大臣になりたい」とでも口走ろうものなら「大丈夫か?」と親や友達が心配するほど。政治家を目指す大学生や高校生は、絶滅危惧種になってしまった。政界が慢性的な人材難に陥ったのも無理はない。

では、どうすれば「有為な人材」が永田町を目指すようになるのか。Aさんに刺激され愚考してみた。

思いついたのが、「国会議員資格試験」の導入だ。一般知識や公職選挙法など関連法、マネジメント能力を測るもので、思想信条に関する問題は外し、高得点者を「国会議員の資格あり」と認定するものだ。

医師や弁護士、不動産鑑定士など学生に人気の職業は、試験に合格しなければなれない。逆にいえば、試験という明確な指標があるから人気になっている面もある。しかも世の中に「資格マニア」は結構いる。

衆院選の場合、立候補できる条件は、日本国民で満25歳以上のみ。誰でも出馬できる点は、実に素晴らしいが、「不適格者」も実に多い。

「資格試験合格」のお墨付きがあれば、学歴以上に投票の大きな目安になる。もちろん試験に落ちても立候補できるようにせねばならぬ。だって、現職議員が試験を受ければ、ほとんど落第しそうだからね。(コラムニスト)

引用元 https://www.sankei.com/article/20240517-CMJYDAZSFNO7FMSCDHUEMZV2EI/

みんなのコメント

  • これ、 本当にやってほしい あと、民間企業みたいに、 個人を評価する仕組みを作ってほしい。 一年毎に目標設定させて、 達成したか国民に見えるようにしてほしい やるやる詐欺師が多すぎるように感じます 個人の感想です
  • 知識もそうだけどパソコンもスマホも使えない高齢者も要らんよ そんなんでデジタル化も効率化も進むわけがない
  • 問題が一つある、誰が試験問題を作るかだw
  • やって欲しい。 パソコンやスマホのスキルも入れて。
  • これは良いね
  • ぜひ、国会議員にも資格試験を!! 不適切な人材が多すぎる。 まぁ、資格試験以前に、社会常識をしっかりと身につけて欲しいけどね。
  • 役人上がりしか 試験通らないぞ 法匪って言葉 良く考えた方がいい
  • その前に放送免許とかマスメディア免許とか資格制度設けようぜ ・WHOの自殺報道ガイドラインを答えよ とか ・1991年6月3日に発生た自然災害において、報道関係者が避難勧告を無視、消防団員ほか27人を巻き添えに死亡した事件がある。その自然災害を答えよ とかな
  • 百田尚樹さんがいつも言っとったよ。試験を受けさせろ!って
  • 資格試験じゃなくて、口頭面接して、YouTubeに動画を上げてくれる だけで良い。5問位答えてもらえば、そいつの知識量と思考について大体分かる。 岸田に、①法人税、所得税、社会保険料の関係性、②歳入庁と歳出庁の 関係性、③皇統の維持、④現行の憲法9条の解釈、⑤円安の原因に ついて聞きな。

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