《やっぱり世間と感覚がずれてる》 フリーアナウンサーの笠井信輔氏がブログを更新。一連のフジテレビ報道に対し、持論を展開するも批判が殺到している。
《事態の深刻さが分かってない》
問題の投稿は、2月1日にフジテレビの外観写真を添え長文で綴られたもの。 《多くの社員は全く悪くないのに経営者の対応ミスによって、この状況が引き起こされ、夏のボーナスは出るのだろうかと言う大変悲惨な状況にあります。本当に多くの社員の皆さんには同情してしまいます》 この夏のボーナスが支給されるのか否か発言にネットでは、 《ここで夏のボーナスって頭の中お花畑》 《ズレてるねー。事態の深刻さが分かってない》 など批判の声が散見された。
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【ツイッター速報さんの投稿】
引用元 https://news.yahoo.co.jp/articles/23c47bfc88651a58433b245c15178a69469f9c9c
フジテレビの経営不振が深刻化する中、元フジテレビアナウンサーの笠井信輔氏がブログで「夏のボーナスは出るのか」という社員の声を紹介したことが、世間の反発を招いている。現在、フジテレビは中居正広氏の女性トラブル報道を巡り、批判が相次ぎ、企業スポンサーが続々とCMを撤退する事態に陥っている。その影響でCMタイムにはACジャパンの公共広告が流れ続けるなど、広告収入の激減が表面化している。そんな状況下で「ボーナスの心配をする」という発言が出たことで、「世間の感覚とずれている」と厳しい批判を浴びた形だ。
フジテレビはかつて視聴率の王者として君臨していたが、ここ数年は低迷が続いている。特に近年は報道姿勢への疑問が増え、視聴者離れが加速。今回の中居氏の問題がさらに追い打ちをかける形となった。企業やスポンサーは視聴者の反発を受けてCM出稿を控え、広告枠が埋まらない状況が続いている。CMが埋まらなければ当然ながら収益が激減し、経営を支える柱が崩れることになる。こうした状況が続けば、番組制作費の削減、社員の待遇見直し、リストラなども現実味を帯びてくるだろう。
にもかかわらず、笠井氏のブログでは「多くの社員は全く悪くないのに、経営者の対応ミスによってこの状況が引き起こされた。夏のボーナスは出るのかという大変悲惨な状況にある」との発言があった。確かに現場で働く社員たちは経営トップの判断ミスに振り回されている側面もあるが、現状を「ボーナスが出るかどうか」という視点で捉えることに、世間は違和感を覚えたのだろう。
一般企業では、業績が悪化すればボーナスカットや減額は当たり前だ。ましてや、フジテレビは現在、スポンサー離れにより収益が大幅に落ち込んでいる。そんな中でボーナスの心配をするというのは、一般の感覚とは大きくかけ離れていると見られても仕方がない。フジテレビの社員の多くは高給取りとされており、その待遇に対する世間の目も厳しい。広告収入が減り、経営が厳しいのなら、社員も危機感を持って対応するのが当然ではないか。
そもそも、フジテレビの凋落は今回の中居氏の問題だけが原因ではない。視聴率の低迷、スポンサー離れ、報道の偏り、視聴者の信頼低下といった要因が積み重なり、経営の危機に陥っている。かつては「楽しくなければテレビじゃない」と言われたが、現在はその輝きを失い、ネットメディアとの競争にも敗れつつある。さらに、フジテレビの報道姿勢に対して「偏っている」「信用できない」との声が増え、視聴者離れが加速した。
こうした背景を考えれば、フジテレビ社員が今気にすべきなのは「ボーナスが出るかどうか」ではなく、テレビ局としての信頼をどう回復するかではないだろうか。スポンサー離れが止まらなければ、いずれ番組制作費の削減や人員整理に踏み切らざるを得なくなる。現に、ACジャパンの公共広告が流れ続ける状況は、広告枠が売れていないことを象徴している。これが長期化すれば、企業としての存続すら危うくなる可能性もある。
もちろん、現場で働く社員全員が悪いわけではない。しかし、視聴者からの信用を失ったのはフジテレビ全体の問題であり、それに対して危機感を持たずに「ボーナスの心配」をする姿勢が、世間から批判を受ける要因となったのは間違いない。もし本当に会社の未来を考えるなら、経営陣の責任追及だけでなく、自分たちができることを模索し、視聴者との信頼関係を取り戻す努力をするべきだろう。
フジテレビがこの状況を打開するためには、まず視聴者の信頼を回復することが最優先だ。報道姿勢を見直し、公平で中立なニュースを提供することはもちろんのこと、バラエティやドラマでも質の高いコンテンツを作る必要がある。ネットとの共存を意識し、YouTubeやABEMAなどのプラットフォームと連携することも重要だろう。単なるテレビ局の枠を超え、新しいメディアとしての立ち位置を確立することが、生き残るための鍵になる。
笠井氏の発言は、フジテレビの社員たちの不安を代弁したものだったのかもしれない。しかし、今フジテレビが直面している問題は、ボーナスどころの話ではなく、企業の存続に関わるレベルに達している。視聴者の信用を取り戻さなければ、スポンサーは戻ってこないし、広告収入も回復しない。ボーナスを心配するよりも、フジテレビ全体がどのようにこの危機を乗り越えるのかを真剣に考えるべきではないだろうか。
執筆:編集部A