【国士舘大/日大名誉教授・百地章氏】選択的夫婦別姓制では、姓を選べるのは夫婦だけ。子供には選択の自由がなく、親子別姓が強制される。それでも良いのか。

産経新聞によると…

立憲民主党の野田佳彦代表はテレビの番組で、来年の通常国会の冒頭に選択的夫婦別姓法案を提出し自民党に揺さぶりをかける、と述べている。

平成8年、法制審議会が提案した夫婦別姓法案が30年近くたっても成立しないのは、国民多数の賛成が得られないからだ。その家族制度の根幹に関わる問題を政争の具にした上、力ずくで実現しようとするのはいかがなものか。

国民の多数は通称使用支持

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【産経ニュースさんの投稿】

引用元:https://www.sankei.com/article/20241217-PRYB3DUK5RPYBCJJE67UVQMPKA/

みんなのコメント

  • 夫婦別姓も、同性婚も、宗教二世問題も、既存の慣習法的婚姻親子関係の慣習部分をより契約的に見直すことを意味すると思います。離婚、親権、認知、相続、別姓の個別契約として個別契約の集合としての婚姻とすべきです。親子兄弟も契約的にして、縁切り、勘当を認めるべきです。法定相続制度と、親族扶養義務制度の見直しです。現代の人間は、完全に独立した単体として生きるべきなのです。動物は本来、単体として生き、単体して死ぬものなのです。
  • 夫婦別姓なんて導入したら、子供が一番混乱するだろう。親子で名字が違うのが当たり前になっていいはずがない。
  • 名前を自由に選べるとか言ってるけど、そんな自由は必要ない。家族としての一体感が薄れてしまうだけだと思う。
  • 名字を変えるのが嫌だと言うけど、それなら結婚しなければいい話。制度を無理に変える必要はない。
  • 通称や通名が認められたら、犯罪や不正利用の温床になるだけだろう。名前は個人を証明する大切なものなんだから、簡単に変えられちゃダメだ。
  • 選択的夫婦別姓なんて始めたら、日本の家族の形が壊れる。名字は家族をつなぐ象徴でもあるのに、それをバラバラにする意味がわからない。
  • 子供が学校で「なんで名字が違うの?」って言われたらどうするんだ。そういう問題を真剣に考えているのか疑問だ。
  • 名字が別だと、手続きや生活の中で不便なことがたくさん出てくるだろう。制度を変えても余計な混乱が増えるだけだと思う。
  • 自由や多様性を理由に夫婦別姓を進めるのは危険だと思う。大切なのは家族の一体感や絆を守ることじゃないのか。
  • 子供に選択肢がない時点で、この制度は不平等だ。親が自由を得るために子供を犠牲にする制度なんて認められない。
  • 通称や通名の使用を禁止しない限り、名前の乱用が増えて犯罪者が得をする社会になってしまうだろう。そこは厳格にしてほしい。
  • 名字を統一することには意味がある。家族が一つの名字を名乗ることで、絆や安心感が生まれるんだよ。
  • 別姓が当たり前になったら、結婚や家族の価値が軽くなってしまう気がする。日本の伝統や文化を大切にしたい。
  • もし夫婦別姓が認められたら、次は「親子別姓が当たり前に」とか言い出すに決まってる。そうなったらもう家族制度は崩壊だろう。
  • そもそも名字を変えることが嫌なら結婚しなければいいだけの話。結婚ってそういう制度なんだから、文句を言うのは筋違いだと思う。
  • 夫婦別姓を導入したところで、何か社会が良くなるわけじゃない。むしろ問題が増えて混乱を招くだけだと思う。
  • 通名や通称を禁止しない限り、選択的夫婦別姓は認めるべきじゃない。名前の管理が曖昧になると、社会の秩序が崩れる。
  • 夫婦別姓に賛成する人は、子供や家族のことを本当に考えているのか疑問だ。親の自由だけを追求してどうするんだ。
  • 日本の家族制度や名字文化を壊してまで夫婦別姓を導入する意味がわからない。もっと大切にすべきものがあるはずだ。
  • 名字が違う夫婦が増えたら、将来的にどれが誰の子供かわからなくなる。そんな混乱を招く制度は必要ない。
  • 通称利用が広がったら、犯罪や経歴詐称が増えるのは目に見えている。名前はその人の信用を示すものなんだから、厳しく管理すべきだ。

編集部Bの見解

選択的夫婦別姓制度についての議論が続いていますが、私はこの制度には賛成できません。夫婦のどちらかが姓を変える必要がなくなることで自由が広がるとする意見もありますが、その一方で多くの問題点が浮き彫りになっています。特に、子供の姓についての問題は避けて通れないものです。

百地章氏が指摘しているように、選択的夫婦別姓制度が導入された場合、夫婦は姓を自由に選べるものの、子供にはその選択肢がありません。つまり、親が別々の姓を名乗ることによって、子供には「親と同じ姓を選ぶ」という自由すら与えられず、事実上「親子別姓」が強制されることになるのです。これは、子供の立場や気持ちを無視した制度だと言わざるを得ません。

例えば、学校や社会生活において、親と子供が別々の姓を名乗っていることで「なぜ名字が違うの?」と疑問や偏見を持たれる場面が出てくるでしょう。特に子供時代は、名前や家庭環境の違いによって不必要なストレスや孤立感を抱くことがあります。親が「自由だ」と言って選んだ結果が、子供にとって不自由な状況を生むのでは本末転倒です。子供の気持ちや環境への影響をもっと真剣に考えるべきではないでしょうか。

さらに、選択的夫婦別姓制度には、通称(通名)問題も絡んできます。現行制度でも、仕事や日常生活で「通称」として別の名字を名乗ることが可能です。しかし、もし選択的夫婦別姓が認められた場合、通称をさらに曖昧な形で利用する人が増える可能性があります。通称が広く認められ、実質的に名前を複数使い分けることが容易になれば、犯罪者や不正行為を働く者に悪用されるリスクが高まります。

通称や通名が問題になる理由の一つは、身分の一貫性が失われるからです。結婚や仕事、家庭といった社会生活において「名前」はその人のアイデンティティを示す重要なものです。それを簡単に変えられる仕組みができてしまうと、他人になりすますことや経歴詐称が容易になる危険があります。名前は本人を証明する大切な要素であり、制度が乱れることで社会の安全や信頼が揺らぐ恐れがあるのです。

また、選択的夫婦別姓制度を導入することで、日本の家族の在り方にも大きな影響が出るでしょう。日本では古くから「家」という考え方があり、名字を通じて家族の一体感や絆を示してきました。それが親子で別々の姓を名乗ることによって薄れてしまうのではないかという懸念があります。家族の形は多様化しているとはいえ、名字を統一することで家族としてのまとまりや絆を感じるという考えは今でも根強いものです。

さらに、夫婦別姓が当たり前になれば、夫婦や家族の関係が形式的になり、家族の絆が希薄になる可能性も否定できません。名字が違うことで心理的な距離が生まれたり、日常生活の中で面倒な手続きが増えることも考えられます。特に子供にとっては、両親が別々の姓を名乗ることで「家族の一員としての実感」を持ちにくくなるのではないでしょうか。

私が選択的夫婦別姓に反対する一番の理由は、家族や子供にとっての負担があまりにも大きいことです。制度を導入すれば夫婦の一部にはメリットがあるかもしれませんが、その影響は子供や社会全体に広がります。そして、その弊害を解消するための具体的な対策がほとんど示されていない点が問題だと感じます。

もし選択的夫婦別姓が導入されるのであれば、通称(通名)の禁止や厳格な管理が絶対に必要です。名前を使い分けることが当たり前になれば、社会秩序が乱れ、犯罪の温床になりかねません。名前はその人を証明し、社会とのつながりを示す重要なものです。それを曖昧にしてしまうことは、日本社会の信頼や安全を脅かす行為に他なりません。

現代社会では自由や多様性が強く求められていますが、それがすべて良い結果につながるわけではありません。選択的夫婦別姓は、一見すると自由な選択肢のように見えますが、子供や家族の在り方に大きな負担や影響を及ぼす問題を含んでいます。そして、通称や通名の問題も見逃せない課題です。制度を導入することで新たな問題が生まれるのであれば、それは本当の意味で「自由」とは言えないのではないでしょうか。

選択的夫婦別姓に賛成する人も多いかもしれませんが、その影響を正確に理解し、子供や社会全体への影響を考えることが大切です。私は日本の伝統や家族の絆を大切にするためにも、現行制度を維持するべきだと考えています。そして、もし制度を導入するならば、通称利用の厳格化や禁止を徹底し、社会の安全や秩序を守る対策が不可欠です。

執筆:編集部B

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