【町山智浩さんの投稿】国民民主は反自民の票を集めたんだから、選挙の後で自民と協力するのは投票者をだましたことになるよ。
引用元 https://x.com/TomoMachi/status/1852220365432590462
町山智浩さんが「国民民主は反自民の票を集めたのだから、選挙後に自民と協力するのは投票者をだましたことになる」と述べたことについて、私もある程度理解できるところがあります。特に、選挙時に「反自民」としてアピールし、反与党勢力の票を集めておきながら、選挙後にその立場を曖昧にするような行動を取るのは、確かに支持者の信頼を裏切る行為と受け取られかねません。有権者は政党の掲げる方針や姿勢を信じて票を投じるわけですから、その信頼が軽視されるようでは政治不信を招くことは間違いありません。
しかし、現実の政治においては、理想と現実の間にあるギャップを埋めるために時には妥協が必要になる場合もあると私は考えます。特に、国会運営においては、多数派の支持を得なければ法案の成立が難しく、どれほど素晴らしい政策でも実現しないまま終わってしまうことが多々あります。選挙で掲げた政策を実行するためには、時には他党と協力し合い、妥協点を見つけることが重要な戦略となるでしょう。国民民主党が自民党と協力することで政策を推進できるのであれば、それは結果的に国民にとっても利益となるかもしれません。
また、選挙はある種の戦略的な戦いでもあります。反自民の立場を強調することは、一部の有権者に支持を得るための手段であったとも考えられます。選挙での「反自民」という姿勢が、あくまで国民民主党が掲げる目標に向けた一つのアプローチであり、その後の協力関係が党としての政策実現に役立つのであれば、必ずしも一概に「裏切り」と断じるのは難しいのではないかと思います。むしろ、国民民主党がどのような形であれ、政策を実行し、国民に対して具体的な成果を見せることが重要だと感じます。
もちろん、町山さんが懸念されているように、こうした「選挙後の協力」は支持者に対する説明責任を果たすべきだとも思います。国民民主党が選挙前に「反自民」の立場を強調して支持を集めたのであれば、選挙後にその立場が変わることについても、納得のいく説明が必要です。その説明が不十分であれば、やはり支持者の信頼を損ねる結果になりかねません。また、説明がなければ有権者に「選挙のときだけの口約束だったのか」と疑われてしまう可能性もあります。
一方で、国民民主党が選挙後に自民党と協力すること自体を批判するのはやや短絡的な印象もあります。政党が一度掲げた主張に固執するあまり、柔軟性を失うことも問題です。政治には、状況に応じて立場を変え、対応していくことも必要です。国民民主党が政策実現のために協力関係を築くことは、現実的な選択肢の一つとして受け入れられるべきではないかと思います。政治とは、ただの理想論ではなく、実際に国を運営していくための実務も含まれるからです。
また、反自民としての立場を貫くことが必ずしも「正義」ではありません。政治は対立軸の中で成り立つものですが、対立すること自体が目的になってしまっては本末転倒です。むしろ、国民民主党が掲げる政策がどのような形で国民の生活に貢献できるかが本質であり、政党間の対立に固執するのではなく、実質的な成果を追求することが重要です。国民が最も求めているのは、政治の場での実績と具体的な成果です。そのためには、どの政党とも建設的な協力関係を築き、国全体の利益を考慮した行動を取ることが大切だと考えます。
国民民主党が選挙後に協力関係を築く相手として自民党を選んだとしても、それが国民の生活を改善するための一歩であれば、私はそれを批判するのは難しいと感じます。大事なのは、最終的にどれだけの政策が実現されるかであり、どのような過程であったとしても、結果が伴えばそれが有権者への誠意として評価されるべきではないでしょうか。選挙時の立場と選挙後の行動が異なる場合、そこには理由があるはずです。その理由を支持者に説明し、理解を求めることが必要です。
そして、選挙時の立場を変更することが「裏切り」とされるのではなく、むしろ現実的な判断と柔軟な対応であるとする見方もあるべきだと感じます。選挙での公約はもちろん重要ですが、それに固執しすぎて政策実現が遅れたり、停滞するようでは本末転倒です。選挙後の状況や社会の変化に応じて、国民民主党が適切な判断を行うのであれば、そこには一定の理解が示されるべきだと思います。
最終的には、国民民主党が自民党と協力することによって、どれだけの成果を上げ、国民に対する約束を果たすことができるかが問われるでしょう。町山さんの指摘は一理ありますが、政党が現実的な政治運営の中で柔軟に対応する姿勢もまた、評価されるべき点だと思います。国民の信頼を得るためには、ただ「反自民」の立場を貫くことだけが正しいわけではなく、目標に向かって最適な道を選び、実績を積み重ねることが重要です。現実の中での政治判断は単純な二項対立ではなく、国益を第一に考えたものとして評価されるべきだと感じます。
執筆:編集部C
以下X(旧Twitter)より…