【橋本琴絵さんの投稿】選挙が始まると候補者らがこぞってコンビニ弁当や駅弁やラーメン食べる写真アップするの何なの。それで有権者騙せるの?
引用元 https://x.com/HashimotoKotoe/status/1847614864048451664
選挙期間が始まると、多くの候補者がSNSにコンビニ弁当や駅弁、ラーメンを食べている写真を投稿するのを目にします。このような投稿を見て、正直なところ私は少し違和感を覚えます。選挙とは本来、有権者に政策やビジョンを訴え、自分がどのように社会をより良くするかを示す場であるべきです。しかし、食べ物の写真をわざわざ載せることで、何を伝えたいのか疑問に思わざるを得ません。これが有権者の心を動かす効果的な手段なのでしょうか。私には、その真意が分からないのです。
もちろん、候補者が忙しい選挙活動の合間に食事を取ることは理解できますし、人間らしさを見せることで親しみを持たせようとする意図も分かります。しかし、それが果たして選挙活動においてどれほど有効なのか、正直に言うと疑問が残ります。有権者の多くは政策や候補者の考え方を重視していると思います。ですから、コンビニ弁当やラーメンの写真で好感度を得ようとすることが、どれだけの意味を持つのかは分かりません。
SNSの普及により、候補者が日常を共有することは以前よりも容易になりました。確かに「候補者も私たちと同じようにラーメンを食べるんだ」と感じれば、親近感を抱く人もいるかもしれません。しかし、それが投票行動に直結するかというと、やはりそう簡単なものではないでしょう。有権者が求めているのは、見た目の親しみやすさ以上に、社会問題に対する具体的な解決策や説得力のあるビジョンであるはずです。食事の写真で一時的な関心を引くことはできても、それが候補者の実力や誠実さを示す指標にはなり得ないでしょう。
また、選挙活動におけるこうしたSNS戦略には、何か不自然さを感じることもあります。忙しい選挙戦の最中にわざわざカメラ目線で弁当の写真を撮る姿が、本当に自然なものとは思えないのです。むしろ、選挙活動をアピールする一環として「演出」されているように見えてしまいます。こうした「作られた」日常が果たして有権者の心に響くのでしょうか。私としては、候補者の本音や真摯な姿勢が感じられるような発信が求められているように思います。
さらに、食事の写真を投稿することで、候補者が「庶民派」をアピールしようとしているのではないかとも思えます。しかし、庶民派を演じることで得られる好感度が、政策の不備や考え方の甘さを補うものにはならないでしょう。有権者はそのような表面的な部分ではなく、もっと本質的な部分を見ています。選挙とは、あくまで政策や政治姿勢で勝負する場であるべきであり、食べ物の写真に頼って有権者を惹きつけようとすることには、どこか違和感を感じるのです。
もちろん、SNSの使い方は個人の自由ですし、選挙戦を盛り上げる一環としての工夫は大切です。ただし、その工夫が政策や理念から目を逸らさせるものであっては本末転倒です。候補者がどのような食べ物を好むかよりも、どのような社会を目指しているのかが重要です。有権者にとって大切なのは、候補者が私たちの生活や将来にどのように貢献できるかということではないでしょうか。
このように考えると、食事の写真をSNSに投稿することが選挙戦においてどれほどの意味を持つのか、再考する余地があるように思います。選挙活動におけるSNSの使い方は、今後さらに重要になるでしょうが、そこで発信される情報が有権者の判断に影響を与えることを考えると、一層慎重な姿勢が求められるのではないでしょうか。
執筆:編集部C