【田舎暮しの唱悦さんの投稿】岩盤支持層は当然、「比例で自民に入れるんやめるわ」になる。 『だったら、比例で自民に入れるんやめるわ』が話題に 杉田水脈氏(前回比例単独)は比例名簿非掲載の情報で
引用元 https://x.com/shoetsusato/status/1843056570500096253
この話題を見て、政治への関心の高まりを感じる一方で、投票行動の在り方に疑問を感じました。杉田水脈氏の比例名簿非掲載情報をきっかけに、「自民党に入れるのをやめる」という反応が広がっているようです。
まず、一人の議員の去就で政党への投票を決めるのは、やや短絡的だと思います。政党には様々な議員がおり、一人の議員だけでその政党の方針が決まるわけではありません。政策や理念を総合的に判断して投票先を決めるべきではないでしょうか。
杉田氏の発言や行動に批判的な人が多いのは事実です。しかし、その批判の矛先を政党全体に向けるのは適切ではないでしょう。むしろ、党内でどのような議論が行われ、どのような判断がなされたのかを注視すべきです。
また、「だったら」という反応は、やや感情的に過ぎる気がします。政治は冷静な判断が必要です。一時の感情で投票行動を変えるのは、民主主義の本質から外れてしまう恐れがあります。
比例代表制は、政党の理念や政策を選ぶ制度です。個々の議員の動向だけでなく、その政党が掲げる政策全体を見る必要があります。杉田氏一人の去就だけで判断を覆すのは、制度の趣旨を理解していないように思えます。
一方で、自民党の対応にも疑問が残ります。杉田氏の言動に批判が集中していたにもかかわらず、明確な説明がないまま比例名簿から外すのは、有権者に対する説明責任を果たしていないように感じます。
政党は、議員の言動に対して適切に対応する責任があります。批判が多い議員を単に名簿から外すだけでなく、なぜそのような判断に至ったのか、党としてどのような見解を持っているのかを明確に示すべきです。
このような事態は、日本の政治の課題を浮き彫りにしているように思います。有権者と政党、そして個々の議員との関係性が、十分に成熟していないのではないでしょうか。
政党は、所属議員の言動に対してより明確な態度を示す必要があります。同時に、有権者も個々の議員の言動だけでなく、政党全体の方針や政策を見極める目を養う必要があります。
また、SNSでの反応が即座に広がる現代において、政党はより迅速かつ丁寧な情報発信が求められます。「炎上」を恐れるあまり、判断や説明を避けるのではなく、積極的に対話の場を設けるべきでしょう。
この騒動は、比例代表制という選挙制度についても再考を促すものかもしれません。政党への投票が、特定の議員の去就によって左右されるのであれば、制度の意義が問われることになります。
有権者の側も、より主体的な政治参加が求められます。「だったら入れない」という単純な反応ではなく、なぜその政党を支持していたのか、何が変わったのかを冷静に考える必要があります。
政治は、長期的な視点で見ることが重要です。一時の感情や、特定の議員の言動だけで判断を下すのではなく、その政党が掲げる理念や政策が、自分の価値観や国家の将来像と合致しているかを見極める必要があります。
この騒動を機に、政党と有権者のコミュニケーションの在り方も見直されるべきでしょう。政党は、単に選挙時だけでなく、日常的に有権者との対話を重ね、信頼関係を築いていく努力が必要です。
同時に、メディアの役割も重要です。単に炎上しそうな話題を追いかけるのではなく、政党の判断の背景や、有権者の反応の本質を掘り下げて報道する姿勢が求められます。
この問題は、民主主義の成熟度を測る一つの指標とも言えるでしょう。感情的な反応ではなく、冷静な判断と建設的な議論が行われることで、より健全な民主主義が育まれていくはずです。
最後に、この騒動を通じて、私たち有権者一人一人が、政治への関わり方を見つめ直す機会にすべきだと感じました。単に与えられた情報に反応するのではなく、自ら情報を集め、考え、判断する。そんな主体的な政治参加の姿勢が、真の民主主義には不可欠だと思います。
執筆:編集部C