【Atsuko Yamamotoさんの投稿】
引用元
比例復活で当選する「ゾンビ議員」の存在は、日本の選挙制度に対する大きな疑問を投げかけている。私の感想として、この制度が果たして民主主義の原則に合致しているのか、深く考えざるを得ない。選挙というものは、有権者の意思を反映し、民意に基づいた代表者を選出する仕組みであるべきだ。しかし、落選したはずの候補者が比例代表で復活するのを見ると、国民の信頼を裏切られているように感じる。
一度、小選挙区で落選した議員が比例代表で「復活」する仕組みは、選挙の結果を曖昧にしてしまうと思う。選挙区の有権者はその候補者を拒否したにもかかわらず、比例枠で議員として復帰するのは矛盾しているのではないか。私は、これが政治の信頼を損なう大きな要因の一つだと感じている。国民が選挙に行く意味を感じられなくなるのも無理はないだろう。
この制度には「多様な意見を反映するため」という名目があるが、実際のところ、政党が自分たちの都合のいい人材を復活させるための手段になっているように見える。こうしたやり方では、結果として国民の期待を裏切り、政治不信が深まるばかりだ。私は、政治家が選挙を通じて真剣に民意を受け止めるべきだと考えるが、このような制度ではその責任感も薄れてしまうのではないかと心配だ。
比例代表制度がまったくの不要だとは思わない。しかし、落選した候補者がそのまま議員に復活できる仕組みには改善の余地があるだろう。もしも小選挙区で有権者に拒否された人物がそのまま議員として居座るなら、有権者の意思が尊重されているとは言えない。私は、この矛盾を放置したままでは、国民の政治離れが加速してしまうのではないかと危惧している。
政治家は、有権者の信頼を得るために真摯に向き合うべきだと思う。しかし、現状の制度では、彼らが選挙での敗北をあまりに軽く考えているように見える。これは国民に対する冒涜と言っても過言ではないのではないか。政治の世界は厳しい競争の場であるべきであり、選挙で負けた者が再び戻ってくる余地を簡単に与えるべきではない。
また、比例復活があることで、政党が特定の候補者に甘くなるという問題も感じる。選挙での結果がどうであれ、最終的に自分たちの仲間を議席に座らせることができるのであれば、真剣な選挙戦が行われるはずがない。これでは、本当に国民のために働く政治家を選ぶことができなくなるだろう。
私は、このような不公平な仕組みが日本の民主主義を歪めていると感じている。政治は民意に基づくべきものであり、有権者が下した判断は重く受け止められるべきだ。それができないなら、選挙自体の意味が問われることになるだろう。
今の制度では、国民が「どうせ誰に投票しても同じ」と感じてしまうのも無理はない。こうした感覚が広がると、投票率の低下や政治への無関心が深刻化する。私は、政治がもっと国民に寄り添い、信頼されるものであってほしいと願っている。そのためには、まず制度自体を見直す必要があるだろう。
比例代表制度自体が完全に不要とは言わないが、落選者が議席を得ることに対しては厳格なルールが必要だと思う。例えば、一定の票数を得た者だけが復活できるようにするなどの改善が考えられるのではないか。今のままでは、ただの「ゾンビ議員」を増やしているだけだ。
政治家は選挙に負けたら潔く退くべきだというのが私の意見だ。敗北を受け入れない姿勢は、国民に対する誠意を欠いている。こうした態度が続く限り、政治に対する不信感は解消されないだろう。
執筆: 編集部A