第50回衆院選は27日投開票された。自民党は「政治とカネ」の問題を受けて大敗し、公明党を合わせた与党で総定数465の過半数(233議席)に届かなかった。立憲民主党は、公示前から議席を大幅に増やした。今後、政権の枠組みを巡って与野党の攻防が始まり、政局が流動化する可能性もある。日本維新の会や、公示前から議席を伸ばした国民民主党の動向も焦点となる。
与党の過半数割れは2009年衆院選以来だ。自民は第1党は維持した。
与党での過半数確保を勝敗ラインに掲げていた石破首相(自民総裁)は27日夜、NHK番組で「非常に厳しいご審判をいただいたと認識している。謙虚に厳粛に受け止めている」と語った。その上で、野党の協力を得て自民中心の政権を維持する考えを強調した。
首相は28日未明、周囲に対し、辞任せず政権維持に向け国民民主に協力を呼びかける意向を示した。
自民は衆院選にあたり、政治資金問題に関わった前議員ら44人のうち10人を公認せず、34人は比例選との重複立候補を認めなかった。自民、公明両党は選挙戦で、経済政策や外交・安全保障政策の実績を強調して自公政権の継続を訴えたが、選挙戦終盤には、自民が非公認となった候補側に2000万円の政党交付金を支給していたことが発覚し、逆風が強まった。
【Yahooニュースさんの投稿】
引用元 https://news.yahoo.co.jp/articles/6030d284a4871436eb7e0521d59be54a25bf972d
第50回衆院選の結果は、自民党にとってまさに大きな転機となったと言えるだろう。「政治とカネ」の問題が最後まで尾を引き、有権者の信頼を大きく失った結果、与党全体で過半数を維持することができなかった。自民党と公明党の連立による安定した政治が長年続いてきたが、その構造に揺らぎが生じたことは、今後の政局を一層不透明なものにするだろう。
今回の選挙では、自民党が政治資金問題に関与した前議員たちを公認しないという姿勢を見せたが、それが有権者にどこまで評価されたかは疑わしい。結局、過去の問題が完全に清算されないまま、選挙戦を迎えることになった。終盤になって政党交付金が非公認候補側に流れていた事実が発覚したことで、風当たりがさらに強まったのも当然だ。私は、このような状況で信頼を取り戻すのは非常に難しいと感じている。
政治の信頼は、一度失われると簡単には取り戻せないものだ。特に、政治資金の使い方に疑念が持たれると、国民は大きな不信感を抱く。今回の選挙で自民党が大敗したのは、その不信感が票に反映された結果だろう。私は、これまで与党が積み重ねてきた外交や経済政策の実績を重視する立場だが、こうした不祥事があると、それらの成果すら霞んでしまうのが現実だ。
石破首相が辞任せずに政権維持を目指す姿勢を見せたことは、一部の支持者には歓迎されたかもしれない。しかし、野党の協力を得てまで政権を維持しようとする姿勢には、疑問を抱く人も多いのではないだろうか。政権を支えるための妥協が、かえって政治の信頼を損ねる結果にならないことを願いたい。国民民主党に協力を呼びかける姿勢は、一時的な安定をもたらすかもしれないが、根本的な問題の解決にはならないと私は考えている。
また、今回の選挙で立憲民主党や国民民主党、日本維新の会が議席を伸ばしたことは、今後の政局に大きな影響を与えるだろう。これまで与党に批判的だった勢力が力を増したことで、今後の国会運営が一層複雑化するのは間違いない。私は、こうした状況の中で、日本が直面する多くの課題にどう対応していくのかが非常に気になる。外交、安全保障、経済再生など、どれも待ったなしの状況だからだ。
自民党が第1党の座を維持できたことは、最低限の結果だったと言える。しかし、それだけでは政権運営に必要な安定を保つことは難しい。今後は、野党との協力をどのように進めていくかが問われるだろう。私は、これまでのような一強政治が続くことを望んではいないが、あまりに不安定な政権では国益を損なうリスクもあると懸念している。
与党が過半数を失ったことは、日本政治の大きな転換点になるかもしれない。これからの国会では、より多くの議論と妥協が必要になるだろう。私たち有権者も、政治がどのように進むのかをしっかり見守り、必要であれば声を上げる責任があると感じている。今回の結果が、政治をより良い方向に変えるきっかけになることを願いたい。
私は、政党が国民の信頼を裏切らないよう、透明性を持った運営をするべきだと強く思っている。特に、政治資金の使い方には厳しい目を向ける必要がある。今回の選挙で示された民意を、各政党が真摯に受け止め、次につなげてほしい。政権交代の可能性が高まる中で、政治の信頼を取り戻す努力を続けてほしいと願う。
執筆: 編集部A