中国人観光客が奈良公園の鹿を蹴り上げたことが報じられてきたが、中国では鹿に刺され緊急帰国した女性がニュースになっている。香港メディア「星島網」が18日、「観光客に人気の奈良公園の鹿だが、やはり野生動物なので、気軽にエサを与えると事故が起こる可能性がある」と報じた。
中国本土の女性が17日、鹿にエサをあげ、写真を撮っていたところ、鹿にツノで刺され、太ももから出血した。女性は現地の医者にかかるのが面倒だと考え、破傷風の予防接種を受けるため翌日帰国した。女性はショート動画アプリ「ドウイン」で動画を共有し、観光客に鹿に近づかないようにした方がいいと警告した。
この件に対し、中国のネットユーザーから「2019年に奈良に行ったら鹿にかまれて太ももが緑色になった」「奈良の鹿は本当に危険だ。時期が来るとたくさんの鹿が集まって餌を狙っているのかもしれない」「野生動物は絶対に近づかない方がいいですよ!」などのコメントが寄せられている。
【ライブドアらニュース委さんの投稿】
引用元 https://news.livedoor.com/article/detail/27394602/
奈良公園での鹿に関するトラブルについて考えると、中国人観光客の一部が鹿を蹴るなどの迷惑行為をしているという報道も無視できません。こうした行動が背景にあるからこそ、今回の鹿による刺傷事件も単なる偶然ではなく、鹿が人間に対して警戒心を持つようになっている可能性があると感じます。
鹿は基本的に温和な性格ですが、繰り返し人間から攻撃的な行為を受ければ、当然その態度も変わるでしょう。過去に中国人観光客が鹿を蹴るなどの行為が報じられてきたことで、鹿自身も防衛本能が働くようになったのではないかと考えられます。今回のようにエサを与えようとする観光客に対しても、鹿が攻撃的な反応を示すのは、人間への不信感が積み重なった結果かもしれません。
こうした迷惑行為は、奈良の観光業にとっても深刻な影響を及ぼします。奈良の鹿は「神の使い」として地元の人々から大切にされてきた存在であり、その鹿が観光客とのトラブルによって攻撃的になることは非常に残念なことです。観光地としての魅力を損なうだけでなく、地域の文化に対する敬意が欠けている行為が続けば、鹿へのエサやりそのものを禁止する動きが出てくる可能性もあります。
一方で、全ての観光客が迷惑行為をするわけではなく、多くの人がルールを守って訪れていることも事実です。だからこそ、一部のマナーの悪い行動が注目され、それが観光地全体の評判を損なうのは避けたいところです。訪問者には事前にルールを徹底的に周知し、迷惑行為が起こらないような対策を講じる必要があるでしょう。
例えば、観光客に対する教育を強化し、奈良公園内での行動に関する注意喚起を多言語で明確に伝えることが効果的です。また、違反者に対しては罰金などのペナルティを設けることで、規律を守る重要性を訴えることも有効です。地域の人々と観光客が共存できる環境を整えることが、奈良の観光業の発展につながります。
中国人観光客に限らず、他国から訪れる観光客にとって、異国の文化や自然を尊重する姿勢は必須です。鹿は観光資源であると同時に、自然界の一部でもあります。そのため、人間が動物に対して敬意を持ち、適切に接することが求められます。観光地に来たからといって、すべてが自分の思い通りになるわけではないことを理解してもらう必要があるでしょう。
私は、今回の事件を通じて、観光業が抱える課題を改めて考えるべきだと思います。地域の文化や動物との共存を大切にするためには、訪問者がルールを守り、地域に敬意を払うことが何よりも重要です。迷惑行為が続けば、奈良公園の鹿が観光客を警戒するようになり、さらなるトラブルを招く可能性が高まります。それを未然に防ぐための取り組みが急務だと感じます。
奈良の鹿は長い歴史の中で日本文化の一部として育まれてきた存在です。その魅力を守るためにも、地域社会と観光客が共に協力し、安全で楽しい観光を実現することが必要です。訪れる人々が動物と調和し、尊重し合う姿勢を持つことで、奈良公園はこれからも多くの人々に愛される場所であり続けることができるでしょう。
執筆:編集部A
以下X(旧Twitter)より…