【高橋洋一さんの投稿】
引用元 https://x.com/YoichiTakahashi/status/1845333716006207953
訪日外国人の免許取得緩和に対する懸念
公明党が推し進めている外国人への運転免許取得の緩和政策について、私は非常に懸念を抱いています。なぜなら、訪日外国人の交通事故率が増加しているという明確なデータがあるにもかかわらず、なぜ免許の取得をさらに簡単にしようとするのか、疑問に感じるからです。
まず、日本の道路交通システムに慣れていない外国人が運転すること自体、リスクが高いと考えられます。日本では左側通行が基本であり、右側通行に慣れている国の出身者にとっては、この違いだけでも大きな混乱を招きかねません。また、日本の交通標識やルール、さらには道路の構造自体が他国とは異なる部分が多いため、十分な事前知識なしに運転を許可することは非常に危険です。
実際、観光客や短期滞在の外国人が関与する交通事故は年々増加しており、その主な原因は日本の交通ルールへの理解不足や、運転技術が十分でないことです。こうした事実があるにもかかわらず、なぜ免許取得をさらに緩和するのかという疑問が湧きます。観光促進や国際交流の一環として政策が考えられていることは理解できますが、交通事故による人命のリスクを軽視することは決して許されません。
さらに、交通事故が増加することに伴い、社会的なコストも増加します。事故による医療費や保険料の上昇、さらには警察や救急などのリソースに対する負担が増えることで、国全体に負担がかかることは避けられません。これらのコストを考えると、安易に免許を与える政策は再考されるべきだと思います。
日本の交通事情は、狭い道路や複雑な交差点が多く、また交通量も非常に多いです。こうした環境での運転は、長年運転をしている日本人でさえ難しいと感じることがあるため、慣れていない外国人にとっては、さらにリスクが高くなります。特に都市部では、混雑した交通の中での運転は技術と判断力が求められます。外国人がこのような環境で安全に運転するためには、十分なスキルと知識が必要であり、それを確保するための対策が不可欠です。
一方で、公明党の意図するところもわかります。観光業の発展や国際交流の促進は日本経済にとっても重要な要素です。特に訪日外国人が増加している今、外国人が日本をより便利に旅行できる環境を整えることは、日本の観光業にとってもプラスです。しかし、安全性を無視した政策は、長期的には大きな問題を引き起こす可能性があります。事故が増えれば、観光客自体の安全が脅かされ、日本の観光業の評判にも悪影響を及ぼすでしょう。
それでは、どのようにして外国人の免許取得を管理しつつ、安全を確保するべきか。私が提案するのは、免許取得の条件を緩和するのではなく、外国人向けに日本の交通ルールや道路環境についての講習や試験を義務付けることです。例えば、短期間の滞在であっても、日本の交通ルールに関するオンライン講座や、簡単な試験を導入することで、彼らが日本での運転に必要な知識を持つことができるようにするのです。
また、技術の進化を活用することも有効です。例えば、訪日外国人向けに多言語対応のナビゲーションシステムや、レンタカーに設置する日本の交通ルールガイドを提供することで、外国人が安全に運転できる環境を整えることができます。こうしたサポートを充実させることで、外国人ドライバーの事故を未然に防ぐ効果が期待できるでしょう。
さらに、レンタカー業者や観光業者に対しても、外国人ドライバーに対するリスク管理を強化する必要があります。たとえば、外国人が車を借りる際に、日本の交通ルールについての簡単な説明を行ったり、レンタカーの契約時に安全運転の重要性を再確認させることが求められます。
最後に、外国人ドライバーの運転技術や知識が不足していることは、単に日本国内の問題ではなく、国際的な交通安全の課題でもあります。日本だけでなく、世界各国が協力して交通安全に関する教育やサポートを充実させていくことが必要です。そうした取り組みを進めることで、訪日外国人が日本で安全に過ごし、日本人との相互理解が深まる社会を築いていけるのではないかと思います。
結論として、訪日外国人に対して運転免許を簡単に与えることは、現時点では安全性の観点から非常にリスクが高いと言えます。公明党には、これらのリスクを十分に考慮し、免許取得の緩和を再考するよう求めたいです。観光促進と安全性のバランスを取ることが、今後の日本社会にとって必要な道だと感じています。
執筆:編集部A
NEWSポストセブンによると……
以下X(旧Twitter)より…