デジタル大臣を務める平将明氏は10月4日の会見で、現行の健康保険証について「悪意ある者にとってこれほど付け入る隙のある制度はない」と述べ、廃止に理解を求めた。
デジタル大臣を務める平将明氏
政府は12月2日に保険証の新規発行を停止し、マイナ保険証に原則一本化する。マイナンバーカードを取得していない、またはマイナ保険証の利用を申請していない人には、保険証の有効期限が切れる前に紙の「資格確認書」が自動送付され、引き続き保健医療を受けられる。
この資格確認書について「保険証を残すことと変わらないのではないか。国民の手間や医療機関への周知などの手間を考えたら、現行の保険証とマイナ保険証を併用するのがコスト的にも一番ではないか」との意見もある。
こうした指摘について平氏は「かかる投資と得られる便益のバランスが重要。(マイナ保険証への原則一本化によって)データ化することによって、母数の大きい医療の効率化が図られてくる」と説明。
続けて「現行の保険証が全く問題ないというのは我々と違う認識」とも述べ、次のように説明した。
「顔写真もない、ICチップもない。不正をしようとする悪い考えを持った人たちから見ると、これほど付け入る隙のある制度はない。こういった穴をしっかり埋めていかなければならない」続きは引用元へ
【jnnaveさんの投稿】平デジタル大臣、保険証廃止に理解求める–「顔写真もICチップもない、これほど悪用されやすい制度ない」
引用元 https://japan.cnet.com/article/35224583/
平デジタル大臣が保険証の廃止に理解を求める発言をしたことについて、私はいくつかの懸念を持っています。特に「顔写真もICチップもない」といった点は、非常に重要な問題だと感じます。この発言は、国民の安全やプライバシーを軽視しているようにも思えます。
まず、現在の保険証が持つ役割は大きく、国民にとって不可欠なものです。医療機関での身分証明書としての役割だけでなく、健康管理や保険制度の運用にも深く関与しています。それを単純に廃止するというのは、国民の利便性を無視しているのではないかと懸念しています。新しい制度が実際にどれほどのメリットをもたらすのか、その具体的なビジョンが示されていないため、国民として不安を感じざるを得ません。
また、顔写真やICチップがないという点についても考えさせられます。確かに、現行の保険証は紙ベースのものであり、盗難や不正使用のリスクがあることは否定できません。しかし、新たに提案されている制度がどれほどセキュリティに優れているのか、その具体性に欠けるため、懸念は残ります。例えば、電子化された情報がハッキングや情報漏洩のリスクにさらされる可能性もあるのではないでしょうか。
また、保険証廃止の背景には、行政コストの削減や効率化があると推測されます。しかし、そのような理由だけで国民の生活に直結する制度を変更するのは、非常に短絡的な考え方ではないかと感じます。国民の健康や安全に関わる制度であれば、コスト面よりもその運用の透明性や信頼性が重要視されるべきです。
さらに、国民からの意見をどの程度反映させるつもりなのかも疑問です。政策変更は、国民が直接影響を受けるものであり、その声を無視するようでは、民主主義の観点からも問題があります。国民との対話が不十分なまま進められると、政策への反発や混乱を招く恐れがあります。
このような制度変更は、慎重に行われるべきであり、議論や検討が十分に行われた上での結論が求められます。単に現行の制度を批判するのではなく、新たな提案がどのように国民に利益をもたらすのか、具体的なデータや研究に基づく議論が必要です。
私たち国民としては、制度の透明性を求める権利があります。そして、その中で自身の意見をしっかりと伝えることも重要です。今後の議論がどのように進むのか、注意深く見守っていきたいと思います。保険証の廃止に関する議論が進む中で、国民の安全やプライバシーが守られることを強く願っています。意見が反映される民主的なプロセスが確保され、国民全体が安心できる制度が構築されることを期待しています。
執筆: 編集部A
NEWSポストセブンによると……