東京23区の新築マンション平均価格が2023年に初めて1億円超える中、中国人の購入希望者が殺到している。 【画像】「日本は円安だから、2億円でも全然安い」都心の不動産の購入を考えている中国人女性
東京・中野区に先月建ったばかりの新築アパート。 「綺麗だね…一目惚れ
続きを読む午後、このアパートを丸ごと“一棟買い”しようと内覧に訪れたのは、30代の中国人女性・サクさん。土地の広さは約140平方メートル。3階建てで9部屋があるこのアパート。新宿駅まで2キロほどとアクセスもよく、お値段はなんと“2億円以上”。 中国・湖北省の武漢市出身で、IT企業を経営するサクさんは、このアパートを投資用に購入し、民泊か賃貸物件にしようという。 (Q.購入予算は?) 都内物件を購入予定の中国・武漢市のサクさん(30代): 1億円から4億円の予算で。日本は円安だから、2億円でも全然安い。 この物件を見て、“一目惚れした”というサクさん。今回は、花見のついでに物件を見学に。 今後も別の物件を見て、一番気に入ったものを購入する予定だという。 都内物件を購入予定の中国・武漢市のサクさん(30代): 値段的にはもうちょっと(値引きして)。 サクさんに物件を紹介していたのは、中国人向けの不動産売買を手がける仲介会社を経営する杉原さん。 2023年8月、コロナ禍が明け、中国人の日本への団体旅行が解禁されると、購入希望者が殺到し、高額物件が飛ぶように売れ始めたという。 中国人向け物件仲介会社「ワースランド」杉原 尋海さん: 急にお客さん増えてきて、1カ月の売り上げが、去年1年間の売り上げくらいになっちゃう。うちのトップセールスは、先月給料手取り700万円くらい。
中国の富裕層による“都心のマンション爆買い”。そこには、単なる投資目的に留まらないある“ワケ”があるという。 拓殖大学海外事情研究所 富坂 聰教授: 不満があるってことですね。中国の政策に不満がある。 コロナ明けの経済政策に失望した。そして中国国内で不動産価格が急落している。 中国で不動産不況が深刻化する中、富裕層が資産を国外に持ち出そうとする動きが加速していた。 その中国では、「潤う」と書く「潤(ルン)」という言葉が流行。 その理由は、アルファベットで表記すると“逃げる”を意味する「RUN」となることだった。 拓殖大学海外事情研究所 富坂 聰教授: 「潤(ルン)」という文字が、英語の「逃げる=RUN」と同じ(表記)だと。そういう意味で“海外脱出”を意味する潤(ルン)という言葉が、すごい流行語になった。 一方、中国人富裕層による“爆買い”が、首都圏のマンション価格を吊り上げる要因ともなっている。 東京23区の新築マンションの平均価格は、2023年に初めて1億円を超え、庶民にはなかなか手が届かなくなるなど、私たちの生活にも影響を及ぼしている。 (「イット!」4月9日放送より)
引用元 https://news.yahoo.co.jp/articles
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