文部科学省が令和7年度から中学校で使われる教科書の検定結果を公表し、LGBTなど性的少数者に関する記述が増加することが判明しました。近年のマスコミ報道は性的少数者に強く理解を示す傾向にありますが、教科書にも及んだ格好です。
LGBTとは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、そして生まれつきの自分の性と心が一致しないトランスジェンダーの頭文字をとった略称です。本紙記事は、こうした記述が増加した背景には性的少数者に対する理解増進法の制定もある、という文科省教科書課の分析を報じています。
▼LGBTに関する記述が増加 学習指導要領範囲外の「性の多様性」教科を横断
「男女」という生物学的性別を自認する性などと同列に説明する教科書も目立った
続きを読む理解増進法は性的少数者への差別をなくし、理解を深めようというのが趣旨。国民の理解増進に向けた施策の推進をうたっています。差別が許されないのは当然です。ただ、欧州のキリスト教圏にはかつて同性愛などを犯罪として扱った国が少なくなく、中東・アフリカのイスラム教圏では今も罰する国があります。それらに比べ、日本は歌舞伎や大衆芸能の女形にみられるように文化的、歴史的にも性的少数者に寛容な国柄です。
立法化の必要性についてそもそも疑問がありました。差別の定義があいまいな上、特にトランスジェンダーに関し、女性だと自称する男性が女性用のトイレや浴場など女性専用スペースに入ることを正当化しかねない-といった懸念が浮かんだのは記憶に新しいところです。(省略)
引用元 https://www.sankei.com/article/20240331-XMJ2WYCQZZEAVJERY3THKYNGGY/