3/30(土)
2024年度予算が28日に成立した。2カ月近くの国会論戦は、自民党派閥の裏金事件に多くの時間を費やした。岸田文雄首相(党総裁)は「説明責任を尽くす」と再三アピールしたが、真相はなお見えず、世論の逆風が収まる気配はない。9月の党総裁任期満了が迫る中、衆院解散・総選挙に向けた展望は描けないまま。満身創痍(まんしんそうい)の現状に、与党内で「岸田離れ」が加速している。
「私には何のことだかよく分からない」。28日の参院予算委員会。裏金事件に関する野党の追及を、首相は「ゼロ回答」でかわし続けた。
続きを読む最終的に、与党側は安倍派の元幹部4人に対する再聴取の内容を報告することや、首相が出席する予算委の集中審議を4月に開催することを、野党側に約束。28日中の予算成立にこぎ着けた。
首相は来週中にも裏金事件の党内処分を決める方針。安倍派の元幹部4人は「選挙での非公認」以上の対応を検討中だが、これで裏金事件に区切りが付くと見る向きはほぼない。4月の衆院3補欠選挙の結果次第では「もう首相に任せることはできない」(自民ベテラン)との声がさらに強まる可能性もある。
引用元 http://totalnewsjp.com/2024/03/30/kishida-925/