「500名の朝鮮人がNHKに入り込んでいるのです」という言説が拡散しましたが、誤りです。NHKによると、職員約1万人のうち外国籍の職員は37人(0.3%)です。
2024年3月14日、X(旧Twitter)で、「500名の朝鮮人がNHKに入り込んでいるのです。外国にはない例です」などの言説が拡散した。この言説は3月20日現在で、15万件を超す閲覧回数と2400のリポストがあった。リポストでは、「NHKだけではない、全部だ」「なんの為に、受信料払ってるのか?!事実を公にしないと駄目ですね」などのコメントがついている。一方で「正しい情報を発信されたし」「とんでもないデマを書くので気をつけてください」など拡散した投稿を否定するようなコメントもついている。
続きを読む日本ファクトチェックセンター(JFC)がNHKに取材したところ、「NHKの職員はおよそ1万人(2022年度で10343人)で、そのうち外国籍の職員は2024年3月現在で37人、職員全体の0.3%程度」との回答だった。 NHKによると、NHKの入社試験は国籍が不問だ。「人物本位の採用をしており、多様な人材を確保するために外国籍の職員もいる」という。NHKの2025年度定期採用募集要項には、応募資格は2025年までに大学等を卒業、修了見込み、もしくは30歳未満としているだけで、日本国籍を条件にはしていない(NHK職員 募集要項)。 投稿は「外国では放送局に外国人は一人も入れません」とも書いているが、例えば、イギリスの公共放送・BBCは、2020年に「BBCは職員構成に多様性を反映させる」と題した報告書を公表している(BBC職員における英国の民族多様性の反映)。
「500名の朝鮮人がNHKに入り込んでいる」は、誤り。NHKの外国籍の職員は37人。 検証:宮本聖二 編集:藤森かもめ、野上英文 判定基準などはJFCファクトチェック指針をご参照ください。
引用元 https://news.yahoo.co.jp/articles/ef8eccb67365ffd2fe4f208d217890ab307d97de