毎日新聞の記事によると…
現代の「見えにくい」部落差別をテーマに啓発活動に取り組む上川多実さん(44)が、高知市で「部落問題を通して考える日常の中の差別~『私は差別なんかしていない』と思っていませんか~」と題して講演した。
(一部省略)上川さんは「社会には無関心・無知・無理解という差別がある」と指摘。特に根強く存在するのが「知らない人が多いなら、そのまま放っておけばそのうち差別はなくなる」との「寝た子を起こすな論」だという。上川さんは「『寝た子を起こさない』ためには、差別を知る人や団体の全てを黙らせないといけないが、そんなことは不可能。差別する人は黙らないのに、差別された人は黙って我慢しろと言うことが、いかに残酷なことか知ってほしい」と訴えた。 また、ある社会集団に属していることで無意識のうちに優位性を得る「マジョリティー特権」について触れ、「アプリが示す通りに交通機関を乗り換えられたり、名前を聞かれてもドキドキしない、お店でじろじろ見られないなど、身近にマジョリティー特権はたくさんある」と説明。「誰もが自分の中にマジョリティー特権を持っている。そのことに気づき、動く方が社会は変えやすい」と強調した。
上川さんは「差別は社会構造の問題であり、差別に加担しないためにどう生きるか、どう変えるかを考えたい。人権は一人ひとりが持っているもので、侵害されている時は我慢せずにおかしいと言っていい」と言及。「自分への理不尽さに怒るとともに、自分の中にあるマジョリティー性を学ぶことも広まってほしい」と話し、差別を「自分ごと」ととして考えようと呼びかけた。【小林理】[全文は引用元へ…]
引用元 https://mainichi.jp/articles/20240724/k00/00m/040/101000c