日本で一番、在留外国人が少ない都道府県はどこ? 気になる正解率は21%だった
日本で一番、在留外国人が多い都道府県は東京都です(出所:出入国在留管理庁「令和6年6月末現在における在留外国人数について」)。
では、日本で一番、在留外国人が少ない都道府県はどこかご存知でしょうか。今回、アンケートで尋ねたところ、回答者全体の約2割が正解しました。
記事後半では、日本で一番、在留外国人が少ない都道府県の経済面を紹介します。
1. 日本で一番、在留外国人が少ない都道府県はどこ?
LIMO編集部が全国の10歳代〜60歳代の男女100名を対象に、「青森県」「秋田県」「鳥取県」「高知県」の4択のうち、「日本で一番、在留外国人が少ない都道府県はどこでしょうか」というアンケートを取ったところ、全体の47%が鳥取県と回答。
次に多かったのが23%の青森県。そして21%の秋田県、9%の高知県という順番になりました。
ちなみに各県の人口は、少ない順で以下の通りです(出所:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」/2024年1月1日時点)。
2. 4つの県の「在留外国人の数」を比較すると…
出入国在留管理庁が公表している「令和6年6月末現在における在留外国人数について」によると、2024年6月末時点で日本で一番、在留外国人が少ない都道府県は、秋田県です。気になる在留外国人数は、5571人となっています。
内訳を見てみると、国籍別ではベトナム、フィリピン、中国、在籍資格別では技能実習、永住者、留学の順で多くなっています。
秋田県に次いで在留外国人数が少ないのは、鳥取県の5864人。次いで高知県の6379人、青森県の8045人でした。
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【環tamakiさんの投稿】
引用元 https://limo.media/articles/-/77715
日本で一番、在留外国人が少ない都道府県はどこか? こう聞かれると、多くの人は「地方のどこかだろう」と思い浮かべるかもしれない。しかし、実際に最も在留外国人が少ないのは秋田県だった。
法務省のデータによると、2024年6月末時点で秋田県に住む在留外国人は5,571人と、日本で最も少ない数字となっている。これは全国の在留外国人の中でもごくわずかであり、大都市圏と比較するとその差は歴然だ。
この結果について、多くの人は「やっぱりな」と納得するかもしれない。秋田県は人口自体が少なく、都市部に比べて産業の中心地とは言い難い。そのため、外国人が住み着く理由が他の地域よりも少ないのだろう。
しかし、それだけではない。なぜ秋田県にはこれほどまでに在留外国人が少ないのか。その背景や影響について、改めて考えてみたい。
秋田県といえば、豊かな自然、美しい四季、そして伝統的な文化が残る地域として知られている。しかし、他の地域と比べて外国人が少ない理由は何なのだろうか?
秋田県は日本でも有数の人口減少が深刻な地域だ。少子高齢化が進み、若者の流出が続いている。人口が少ない地域では、当然ながら外国人の割合も低くなる。
また、外国人が移住する際には仕事の有無が重要な要素となる。しかし、秋田県には外国人労働者を積極的に受け入れるような大規模な産業が少なく、結果的に在留外国人の数も伸びない。
東京都や大阪府のような大都市には、外国人向けの雇用が豊富にある。飲食店、観光業、IT企業、製造業など、さまざまな職種で外国人が活躍している。
しかし、秋田県は農業や伝統産業が中心であり、外国人労働者にとって魅力的な職種が少ない。これも、在留外国人が増えない要因の一つだ。
外国人が日本で生活する際、交通の利便性は非常に重要な要素となる。東京や名古屋、大阪のような大都市であれば、電車やバスが発達しており、どこへでも移動しやすい。
一方、秋田県は公共交通機関が限られており、車がないと生活が難しい。特に、外国人が多く集まる都市部と比べると、交通の不便さがネックとなるのは明らかだ。
秋田県は、日本の中でも伝統的な価値観が色濃く残る地域の一つだ。そのため、外国人が新たにコミュニティに入ることが難しい側面もあるかもしれない。
もちろん、秋田の人々が排他的だというわけではない。しかし、長年続いてきた地域社会のあり方を考えると、外国人が暮らしやすい環境を整えるには、まだ時間がかかる部分もあるだろう。
こうした背景を踏まえると、秋田県は「外国人が少なく、落ち着いて生活したい人」にとって理想的な場所かもしれない。
都市部では外国人観光客や労働者が増え、多文化共生が進んでいる。しかし、それに伴い、地域社会の変化や治安問題などの課題も生まれている。
一方、秋田県は昔ながらの日本の雰囲気が残る場所であり、静かに暮らしたい人には最適な環境だろう。
秋田県のように外国人が少ない地域には、メリットもあればデメリットもある。
秋田県が日本で最も在留外国人が少ない都道府県であることには、明確な理由がある。人口の少なさ、産業の特徴、交通の不便さ、地域社会のあり方などが影響しているのだろう。
しかし、それが一概に悪いこととは言えない。秋田県のように外国人の流入が少ない地域は、昔ながらの日本の雰囲気を残し、静かに暮らしたい人にとって理想的な環境を提供している。
一方で、日本全体が人口減少に直面している中、地方の活性化には外国人労働者の存在が不可欠になってきている。秋田県も、今後どのように地域を発展させていくか、慎重に考える必要があるだろう。
これからの時代、地方都市がどのような方向に進むのか。その答えを見つけるためにも、秋田県のような外国人の少ない地域の在り方について、改めて考えてみる価値があるのではないか。
執筆:編集部A
以下,Xより 【照月さんの投稿…