【のうまにあ 願榮光さんの投稿】
引用元 https://x.com/freeall_protest/status/1891658289340883188?s=51&t=y6FRh0RxEu0xkYqbQQsRrQ
京都の焼き鳥屋が、中国人観光客向けに新たな「おもてなし」を始めたという話が話題になっている。その内容は、店の入り口に「規則を守らない人は立ち入り禁止」という注意書きを掲示し、さらに「出て行け!」と中国語で書かれた張り紙を貼ったというものだ。
この対応に驚いた人も多いかもしれないが、それほどまでに問題が深刻だったということだろう。日本の観光地では、近年外国人観光客の増加によるトラブルが頻発している。特に、マナーを守らない一部の観光客が問題視されることが多く、地元の人々や店側が対応に苦慮しているのが実情だ。
この焼き鳥屋も例外ではなかったのだろう。飲食店では、食べ終えたゴミをそのまま放置する、店内で大声を出す、店のルールを無視して勝手な行動をするなど、さまざまな問題が発生していると聞く。店の立場からすれば、こうした行動を放置すれば、他の客にも迷惑がかかるし、店の評判も落ちる。それでも、店側がこれまで具体的な対策を取れなかったのは、外国人観光客を相手にすると、文化の違いや言葉の壁があるからだろう。
しかし、今回の焼き鳥屋の対応は、非常に明確なメッセージを発している。つまり、「日本のルールを守れない人は来なくていい」という姿勢を示したということだ。日本はおもてなしの文化を大切にする国だが、それは相手が最低限のマナーを守ることが前提となる。どんな国の人であっても、公共の場や飲食店のルールを守るのは当然のことだ。それを無視するならば、店側が強い態度を取るのもやむを得ない。
このような対応に対して、賛否が分かれるのは想像に難くない。一部からは「やりすぎではないか」という声も出てくるだろう。しかし、店側がここまで踏み切った背景には、長年の積み重なった不満や問題があるのだろう。観光客が増えることで利益は上がるかもしれないが、それと引き換えに店の秩序が乱されるのであれば、長い目で見ればマイナスの影響の方が大きいのかもしれない。
また、この焼き鳥屋の対応が示唆するものは、単なる店舗の問題だけではない。これは、日本全体として、外国人観光客の受け入れに関する方針を見直す時期に来ているということでもある。観光業は経済の大きな柱になっているが、同時に地元の人々の生活や秩序が損なわれるようでは本末転倒だ。政府もただ観光客を増やすだけでなく、マナー啓発の強化や違反者への対策をもっと徹底すべきではないか。
店側としても、外国語の注意書きを掲示するだけではなく、さらに踏み込んだ対策を取ることが求められるかもしれない。例えば、問題の多い観光客の入店を事前に制限する方法や、外国人観光客向けのルール説明を強化するなどの工夫が必要になってくるだろう。また、店員がトラブルに巻き込まれないような体制も整えるべきだ。
日本の観光業が成長するのは良いことだが、それによって日本の伝統的な文化や店の雰囲気が壊れてしまうようでは意味がない。訪れる側も「お客だから何をしてもいい」という意識を捨て、日本のマナーを尊重する姿勢を持つべきだろう。逆に言えば、ルールを守れない観光客には、それ相応の対応を取ることが必要になるということだ。
今回の焼き鳥屋の判断が、今後どのような影響を及ぼすかはまだ分からない。しかし、同じような悩みを抱える店は全国に多く存在しているはずだ。もしかすると、今後このような対応を取る店が増えてくるかもしれない。観光客が増えること自体は悪いことではないが、日本の文化やルールを無視するような行動が増えてしまえば、結局は観光地の魅力を失わせることになりかねない。
外国人観光客のマナー問題は、もはや個々の店舗の努力だけで解決できるものではなく、社会全体で考えるべき課題になっている。焼き鳥屋のように具体的な対応を取る店舗が増えていけば、いずれ国としての方針を見直さざるを得なくなるかもしれない。その時に、日本がどのような選択をするのかが問われることになるだろう。
執筆:編集部A