中国のSNS・小紅書(RED)に15日、「日本で恥をかいた」との投稿があり、反響を呼んだ。
投稿者の23歳の女性によると、先日、友人と共に箱根の旅館に宿泊した際、貸切風呂を予約した。貸切風呂は二つあり、木製の壁で仕切られているだけで天井はつながっていた。女性は友人と2人で利用していたが、入浴を始めてから15分経っても隣の貸切風呂から音が聞こえてこなかったため、誰もいないのだと思い、BIGBANGやGirl’s Day、SISTARなどK-POPアーティストの曲をアカペラで大熱唱しながら踊っていた。
そして、女性が数曲目のGirl’s Dayの曲をライブバージョンにアレンジし、湯船の湯をパシャパシャとたたいてリズムを取りながら歌い、最後の伴奏を鼻歌で歌っていたところ、隣の貸切風呂から歓声が上がった。女性は「一瞬で固まった。どうしていいか分からず、泣きたくも、笑いたくもあった。隣の人がこんなに静かだなんて、めちゃくちゃ恥をかいた!!!素っ裸でこんなことをしていたことが知られたと思うと、本当に穴を掘ってその中に入りたかった」と当時の心境を振り返った。
その後、隣の利用客からは英語で「私の兄弟がGirl’s Dayのファンなんです。あなたたちの音楽は素晴らしかったです」と声を掛けられたものの、女性らは恥ずかしさからそれ以上歌うことはできず。女性らが静かになったのを察した隣の客は、ほどなくして出ていった。去り際には、壁越しに「良いご旅行を」などとあいさつを交わしたという。
女性は「(隣の客は)多分、私たちの邪魔をしないようにと気を遣って先に出たのだと思う。心が温かくなった。本当に恥ずかしかったけど、今思い出すととても楽しかったなと思う」とつづった。女性は小紅書に貸切風呂の写真や友人と2人で鏡越しに撮影した浴衣姿の写真を投稿している。
中国のネットユーザーからは「はははは、おもろい」「恥じゃないよ。楽しんでくれたなら良かったじゃない」「相手は多分、あなたたちを韓国人だと思ったんじゃないかな」「“I am Korean”って言えばいい」「同じ歌を歌った動画をアップしてよ。聞きたい」「同じことがあった。浴場で歌っている人がいて、歌い終わった後に壁越しに拍手したら、相手はそれ以上歌わなくなった」「私はトイレの個室で隣の女性が熱唱していて、出るものも出なくなったことがある」といったコメントが寄せられている。(翻訳・編集/北田)
[全文は引用元へ…]
【ツイッター速報さんの投稿】
引用元 https://www.recordchina.co.jp/b948682-s25-c30-d0052.html
中国のSNSで話題になった「日本で恥をかいた」という投稿を見て、なんとも言えない気持ちになった。内容を読むと、箱根の貸切風呂で中国人女性がK-POPを熱唱し、隣の風呂にいた人にその様子を聞かれてしまったというものだ。本人はかなり恥ずかしかったようだが、最終的には楽しい思い出になったらしい。
確かに、貸切風呂なら周りを気にせず楽しみたいという気持ちは理解できる。しかし、壁一枚を隔てただけの空間で大熱唱するのは、どう考えても迷惑行為になりかねない。隣の人が寛容で「楽しませてもらった」と笑ってくれたから良かったものの、もし違う客だったら、苦情を入れられていた可能性もある。
そもそも、日本の温泉文化では静かにリラックスするのが基本的なマナーだ。特に貸切風呂とはいえ、周囲に音が響く構造なら、ある程度の配慮が必要だったのではないかと思う。大声で歌うこと自体が悪いわけではないが、公共の場での振る舞いには気をつけるべきだろう。
面白いのは、中国のネットユーザーの反応だ。「恥じゃない」「楽しんでくれたなら良かった」といったコメントが多く、むしろポジティブに捉えられているのが興味深い。日本人の感覚なら「もう少し静かにするべきだったのでは?」という意見が多くなりそうだが、中国ではそれほど気にすることではないのかもしれない。
さらに、「相手はあなたたちを韓国人だと思ったんじゃないか」というコメントもあったのには驚いた。なぜわざわざ韓国人だと思われたほうがいいのか、その心理はよく分からないが、おそらくK-POPを熱唱していたことが関係しているのだろう。とはいえ、日本での出来事なのだから、国籍を偽る必要はないはずだ。
日本の観光地では、訪日外国人の増加に伴い、さまざまな文化の違いが見られるようになってきた。温泉では静かに過ごすのが一般的だが、海外ではバスルームで歌を歌う習慣がある国も多い。そのため、こうした文化の違いが誤解を生むこともあるのだろう。
今回のケースでは、隣の客が理解のある人だったため、大きな問題にはならなかったが、全ての人が同じように受け止めるとは限らない。旅先では現地のマナーを意識し、周囲に配慮することが求められるだろう。
また、「私はトイレの個室で隣の女性が熱唱していて、出るものも出なくなったことがある」というコメントには思わず笑ってしまった。こうしたエピソードからも、やはり中国では「どこでも気にせず歌う文化」があるのかもしれない。しかし、日本ではやはり静かな場所では静かにするのが基本的なマナーだ。
温泉旅館のような落ち着いた場所では、できるだけ静かに過ごすことが求められる。もちろん、楽しく過ごすことは大切だが、周囲の人のことを考えた行動が必要だ。今回の出来事が話題になったのは、単なる笑い話として捉えられたからだが、もしも苦情が出ていたら、印象はまったく違うものになっていただろう。
日本を訪れる外国人観光客が増える中で、こうした「文化の違い」が問題になることは少なくない。日本では当たり前のマナーも、他国ではそうではない場合があるため、お互いの理解を深めることが大切だ。
また、今回のエピソードを通じて、温泉文化について改めて考えさせられた。日本の温泉は、リラックスし、心を落ち着ける場所としての役割を持っている。大声で歌うことが許される場所ではなく、静かに湯につかりながら、日々の疲れを癒すのが本来の楽しみ方だ。こうした日本の文化を理解し、尊重することが、訪日外国人に求められるマナーだろう。
今回の出来事を「恥ずかしかったけど楽しかった」と振り返る投稿者の気持ちも分からなくはない。しかし、公共の場での行動は、周囲の人のことを考えながら慎重にするべきだ。旅先での思い出作りも大切だが、日本のマナーを守ることで、より良い旅の経験になるはずだ。
執筆:編集部A