自民党総裁選(9月12日告示、27日投開票)に出馬を表明している河野太郎デジタル相が9月1日、『日曜報道 THE PRIME』(フジテレビ系)に出演し、総理総裁になった場合もXでの誹謗中傷に対してブロックを続ける考えを示した。
河野氏はXで気に入らないユーザーと閲覧ややりとりができない状態にする“ブロック”することで知られ“ブロック太郎”と呼ばれている。
この番組でも改めて、国民の表現の自由に配慮することや、内容自体が誹謗中傷といえるか、などの判断について問われると、
「総理だから誹謗中傷していいのか、大臣だったら誹謗中傷していいのかと」
と強硬な姿勢を崩さなかった。
「反対意見は受け止めますが、誹謗中傷はだめだということは、むしろ総理のような人がはっきり言わないといけない」
と主張。しかし河野氏は誹謗中傷に対してのみブロックしているとは到底言えないことが判明している。
8月19日に行われた、新型コロナワクチン遺族後遺症患者集団訴訟、第1回口頭弁論後の記者会見で、岩手県在住の宍戸千穂さんという女性は河野氏にブロックされたことを明かしている。
’22年12月に宍戸さんは
《1年前のワクチン接種後から体調不良で生活も苦しくもう限界です。救済制度申請したけど結果が来るまで保ちそうにありません。どうかワクチン被害者も助けてください。何かあったら責任取ると言ってましたよね? その言葉は嘘なんですか?》
とXで河野氏にリプライした。
切実な願いを訴えており、到底誹謗中傷とは思えない内容だ。だが、その日のうちに河野氏にブロックされたという。
河野氏は’21年1月にワクチン接種推進担当大臣となり、菅義偉元首相の“1日100万回接種”の大号令の元、日本中でワクチンの接種を急拡大した。その際、河野氏は仮に自治体の独自の判断で批判が出たら、
「私が全ての責任を取る。貴重なワクチンを無駄にしないよう、こっちで全部引き受けるので、遠慮なくやってもらいたいです」
と話し、大風呂敷を広げていたのだ。
「今になって思えば、接種を急がせることに対して“責任を取る”と言っただけで、後遺症や副作用での死亡に対しては責任を取るつもりはなかったのでしょう。患者と向き合うどころか、気持ちを踏みにじるかのようにXで“ブロックする”というのは、思いやりの欠片もありません。
“誹謗中傷は許さない”という大義名分を盾に、目障りな人間を排除しているとみられても仕方ない。祖父から3代にわたる世襲のお坊ちゃん議員に、庶民の生活や悲痛な声が届くのでしょうか……」(ワイドショー関係者)
ワクチンの有効性に関しては賛否が真っ二つに分かれており、未だに反ワクチン派の抗議活動は続いている。
どんな医薬品でも他のワクチンでもリスクはあるかもしれない。しかし異常な副反応などがあったのであれば、国は真摯に向き合って原因を究明する姿勢を見せるべきだろう。
SNSでは
《私も母親が苦しんでいたので、お願いしたら2時間後にはブロックされました。絶対にゆるしません。》
《国民の声をブロックするなんて、大臣どころか議員も失格だわ》
《これが日本の総理候補?》
と批判の声が上がっている。
「’20年に安倍晋三総理の後任には誰がふさわしいか、Yahoo!ニュース『みんなの意見』がネット上でアンケートを行い、2位の石破茂氏の15.2%に大差をつけて、河野氏が61.7%と圧倒的な強さをみせつけました。現在も255万人のXのフォロワーがいるなど、ネット上では人気が高いように見えます。
ですがXで誹謗中傷をブロックするだけでなく、会見でも都合の悪い質問を無視するなどの態度が問題視され、ネットでの人気も下火になりつつある。まあ、あの頃がネットの世界でも、河野人気のピークだったんじゃないですかね」(ネットニュース編集者)
解雇規制緩和や金融所得課税の強化など、独自色を出しつつある河野氏。果たしてそれらの政策に対し、ネット民たちは賛成するのだろうか――。
[全文は引用元へ…]
【JMAXさんの投稿】
引用元 https://friday.kodansha.co.jp/article/389556
ワクチン後遺症「助けて」を即日ブロック…河野太郎氏の対応に疑問の声
河野太郎氏が、自身のX(旧Twitter)でのブロック方針を改めて表明したことが話題になっている。9月1日に出演したフジテレビの『日曜報道 THE PRIME』で、総理になった場合も誹謗中傷には厳しく対応し、ブロックを続けると述べた。しかし、実際には「誹謗中傷」とは到底言えないような一般市民の切実な訴えにもブロック対応していたことが明らかになっている。
特に物議を醸しているのは、新型コロナワクチンの後遺症に苦しむ人々に対する対応だ。2022年12月、岩手県在住の女性が河野氏に対してXで次のように訴えた。
「1年前のワクチン接種後から体調不良で生活も苦しく、もう限界です。救済制度を申請しましたが、結果が来るまで保ちそうにありません。どうかワクチン被害者も助けてください。何かあったら責任を取ると言ってましたよね? その言葉は嘘なんですか?」
これは、誹謗中傷でも挑発的な発言でもなく、純粋に助けを求める内容だった。しかし、この投稿をした女性は、その日のうちに河野氏にブロックされてしまったという。
これが事実なら、「誹謗中傷だからブロックする」という河野氏の説明は成り立たない。むしろ、都合の悪い意見を排除していると取られても仕方がないだろう。
河野氏は2021年1月、ワクチン接種推進担当大臣として、日本での接種を急拡大させた。その際、各自治体に対して「私がすべての責任を取る」と明言していた。しかし、現実にはワクチン後遺症の被害者に耳を傾けるどころか、彼らの声をXでブロックするという対応を取っている。
ワクチン接種を推進するのは、当時の状況では必要な判断だったかもしれない。しかし、その後に発生した問題に対して何の対応もせず、被害者の訴えを無視するというのは、責任を取る姿勢とは言えない。
河野氏はX上で、批判的な意見を持つユーザーを次々とブロックしてきたため、「ブロック太郎」という異名を持つ。誹謗中傷であればブロックするのは理解できるが、今回のように切実な声まで遮断しているとなれば、その姿勢には疑問が残る。
実際、ワクチン後遺症に苦しむ他のユーザーも、河野氏からブロックされたと報告している。
「母親がワクチンの後遺症で苦しんでいるので助けてほしいとお願いしたら、2時間後にはブロックされました」
「国民の声をブロックする総理候補?ありえない」
このような意見がXでは数多く見られる。
かつて河野氏は、ネット上で圧倒的な人気を誇っていた。2020年のYahoo!ニュースの「次期総理にふさわしい人物」アンケートでは、2位の石破茂氏(15.2%)を大きく引き離し、61.7%もの支持を得ていた。しかし最近では、その支持も低迷しつつある。
Xのフォロワー数は現在も255万人と多いが、最近では自身の投稿に対して厳しい意見が寄せられることが増えている。理由の一つとして、「都合の悪い質問には答えない」「自分にとって不都合な意見を排除する」姿勢が指摘されている。
ワクチンの有効性やリスクについては、今も多くの議論が続いている。どの医薬品にも副作用のリスクはあるが、異常な副反応が報告されている以上、政府は原因を調査し、被害者への対応を行うのが当然だ。
しかし、河野氏はそうした声に向き合わず、ブロックという形で排除している。これが総理候補としてふさわしい姿勢なのか、疑問を持つ人は多いだろう。
政治家であれば、批判の声に耳を傾けることも仕事の一つだ。都合の悪い意見をブロックすることが、「誹謗中傷の対策」として正当化されるならば、国民の声を聞く政治家は誰もいなくなってしまうのではないか。
河野氏の「ブロック対応」は、ワクチン後遺症の被害者に対するものを含め、多くの人々から批判を集めている。特に、「すべての責任を取る」とかつて発言していたにもかかわらず、その後の被害者の訴えには耳を貸さないという姿勢が、多くの人の不信感を招いている。
この問題が今後どのように展開するのかは分からないが、一つだけ確かなことは、政治家は国民の声を無視してはならないということだ。Xでの対応が示すように、河野氏が本当に国民の意見に耳を傾けているのかどうか、今後も注視していく必要がある。
執筆: 編集部A