【北京=三塚聖平】中国外務省の郭嘉昆(かく・かこん)報道官は17日、米国務省が公開している米台関係を概説した文書「ファクトシート」が更新されて「台湾独立を支持しない」との文言が削除されたことに対し、「米国の台湾問題に関する立場が深刻に後退した」と述べて反発した。米側に対し、「直ちに誤りを正す」ことを求めた。
郭氏は、米側の行為を「台湾独立分裂勢力に甚だしく誤ったシグナルを発する」と非難した。
また、日米韓がドイツ・ミュンヘンで行った外相会合の共同声明で、台湾海峡の平和と安定維持を訴えたことに対し、「中国の名声に干渉し、中国を攻撃、中傷し、対立を扇動した」と反発。関係国に抗議したことを明らかにした。
[全文は引用元へ…]
【産経ニュースさんの投稿】
引用元 https://www.sankei.com/article/20250217-B266QCN7FZMPBLTPXA4BJ5PIKA/
米国務省が公開する米台関係の文書「ファクトシート」から「台湾独立を支持しない」という文言が削除されたことに対し、中国外務省が強く反発したというニュースを聞いて、非常に興味深く感じた。中国外務省の郭嘉昆報道官は「米国の台湾問題に関する立場が深刻に後退した」と述べ、米国が台湾独立勢力に誤ったメッセージを送っていると非難した。これは、米中間の緊張がますます高まっていることを象徴する出来事だろう。
この米国の動きは、明らかに台湾への支持を示すものであり、トランプ政権の台湾政策の一環と考えられる。台湾は、地政学的に非常に重要な場所であり、米国としてもインド太平洋地域における影響力を維持するために、台湾との関係を深めることが必要だと判断したのだろう。
一方で、中国がこれほど強く反発するのも無理はない。台湾は中国にとって「一つの中国」政策の象徴であり、独立を認めることは国家の主権と領土保全に対する脅威と捉えている。特に、台湾海峡をめぐる安全保障上の問題は、中国にとっても非常に敏感な問題だ。
今回の「台湾独立を支持しない」という文言の削除について、米国は「台湾問題に対する立場は変わっていない」としているが、それでも中国がこの動きを重大視しているのは、台湾をめぐる国際社会の認識が変わりつつあることを恐れているからだろう。
実際、台湾は歴史的に見ても、中国本土とは異なる文化や政治体制を持っている。多くの台湾人にとって、独立は望ましい将来の姿であり、これを支持する声は国内外で高まっている。米国が今回のような変更を加えることで、台湾の独立に対する支持が一層強まる可能性がある。
また、日米韓の外相会合でも、台湾海峡の平和と安定維持が議題に上がり、中国がこれに対しても反発している。中国は「関係国が中国を攻撃し、中傷している」と非難し、米国をはじめとする国々に抗議したという。これに対して、台湾は国際的な支持を得ながら、独自の立場を強化していく必要があるだろう。
今回の件は、米中関係がさらに緊張する中で、台湾問題が今後の国際情勢における重要な焦点の一つであることを改めて示している。台湾の独立を強く支持する声が世界的に広がる一方で、中国の反発も強まり、今後も複雑な状況が続くことが予想される。
執筆::japannewsnavi編集部B