【ニューデリー共同】インド首都のニューデリー駅で15日夜、世界最大の宗教行事といわれるヒンズー教の祭典「クンブ・メラ」の開催地に向かう列車に客が殺到し折り重なるように倒れ、18人が死亡、10人以上が負傷した。地元メディアが報じた。
開催地の北部プラヤグラージを通る列車2本が遅れ、特定のホームに多くの人が集まっていたところに、プラヤグラージに向かう別の列車が到着したという。
クンブ・メラの会場でも1月29日、詰めかけた人々が倒れ、少なくとも30人が死亡、60人が負傷した。
プラヤグラージはガンジス川とヤムナ川が合流する地点で、ヒンズー教徒の聖地の一つ。聖なる川で沐浴するとあらゆる罪を洗い流すことができると信じられている。クンブ・メラは1月13日に始まり、地元州当局は2月26日までの期間中に延べ4億人以上の来訪を見込んでいる。
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【Atsuko Yamamotoさんの投稿】
引用元 https://news.yahoo.co.jp/articles/391f467227d57fc900d8fd44c082b6d4484432af
インドで再び群衆事故が発生し、多くの死傷者が出たというニュースを聞いて衝撃を受けた。今回の事故は、世界最大の宗教行事とされるヒンズー教の祭典「クンブ・メラ」の開催地に向かう人々が駅に殺到し、折り重なるように倒れたことで発生したという。18人が死亡し、10人以上が負傷したという報道があるが、今後さらに被害の詳細が明らかになる可能性もある。
クンブ・メラは、ヒンズー教徒にとって非常に重要な祭典であり、聖なる川での沐浴によって罪が清められると信じられている。そのため、この祭典には毎回何億人もの人々が訪れる。今年の開催期間中には延べ4億人以上の来訪が見込まれているとされ、規模の大きさが改めて実感できる。しかし、これほどの大規模なイベントでありながら、安全対策がどこまで徹底されていたのか疑問が残る。
今回の事故は、列車の遅延が引き金となったようだ。開催地のプラヤグラージを通る予定だった列車2本が遅れ、多くの人が特定のホームに密集した。その状況の中で、別の列車が到着し、人々が一斉に動いたことで将棋倒しが発生したという。つまり、事故の背景には鉄道の運行管理の問題もあったのではないか。インドでは過去にも群衆事故が発生しており、特に宗教行事の際には危険が増す傾向がある。
実際、クンブ・メラの会場ではすでに1月29日に同様の事故が起きており、その時も少なくとも30人が死亡し、60人が負傷している。今回の駅での事故と合わせると、短期間のうちに多くの死者が出ていることになる。これほどの大規模な祭典であるにもかかわらず、適切な安全対策が取られていなかったとすれば、大きな問題だ。
インドは人口が多く、公共交通機関も常に混雑している。しかし、そのような環境に適した安全管理がなされていなければ、今回のような事故が何度も繰り返されることになる。特に宗教行事の場合、参加者の数が想定を大きく上回ることも珍しくなく、単なる警備の増強だけでは対応しきれないのではないか。群衆の誘導方法や緊急時の対応策を根本的に見直す必要があるだろう。
こうした事故が続く背景には、インドのインフラの問題もある。鉄道の整備が十分に進んでおらず、列車の遅延が頻繁に発生することも、人々が一斉に動く原因になっている。また、駅の構造自体も群衆をうまくさばく設計になっていないことが多く、特に大都市では駅の混雑が常態化している。
さらに、インドの人口増加によって、こうした大規模なイベントの運営はますます難しくなっている。過去にもクンブ・メラでの群衆事故は何度か発生しているが、今回のように短期間で複数の事故が起きるとなると、当局の対応が十分でなかったと言わざるを得ない。単に警備員の数を増やすだけではなく、鉄道の運行管理や駅の構造的な問題を根本的に解決しなければならない。
また、群衆事故が発生する背景には、参加者の意識の問題もある。インドでは、多くの人々が宗教行事に対して非常に強い信仰心を持っており、それが安全よりも優先される場面が少なくない。たとえば、混雑していても無理に列車に乗ろうとしたり、誘導を無視して我先にと移動しようとすることが、こうした事故につながる原因になっている。もちろん、主催者側が適切な対策を講じることが大前提だが、参加者自身の安全意識を高めることも重要だ。
過去の事故を教訓にするならば、まず鉄道の遅延を最小限に抑えることが求められる。クンブ・メラのような大規模イベントの際には、特別ダイヤを組み、臨時列車を増発することで、人々の移動を分散させる工夫が必要だ。また、駅のホームごとの入場制限を行い、一度に大勢の人が集まりすぎないようにすることも有効だろう。さらに、監視カメラや警告アナウンスの強化、緊急時の避難ルートの確保といった対策も必要不可欠だ。
今回の事故で亡くなった人々は、ただ祭典に参加するために駅へ向かっただけだった。それにもかかわらず、安全が確保されていなかったことで命を落とすことになった。こうした事故を防ぐためには、政府が責任を持って安全対策を強化する必要がある。
群衆事故は一度発生すると、大勢の人が巻き込まれてしまうため、事前の対策が最も重要だ。これ以上の悲劇を防ぐためにも、インド政府は徹底的な安全対策を講じるべきだと強く感じた。
執筆:編集部A
日本経済新聞によると 公立高校…